かわ遊び・やま遊び雑記

アユ・ワカサギ・ヒメマスなどの釣り情報と自然観察や山菜採りなど自然の中で遊び回った記録や雑記

ぐんまのアユ事情:番外編・釣りも情報時代・・・

2009年11月30日 | 釣り一般

情報時代の今日、釣りもご多分に漏れず、釣り道具や釣り場ポイント、技術論などを扱った本が出回り、ビデオやDVDも巷に溢れています。
さらに、インターネットでは釣れている河川情報や行きたい河川地域の天気、水位の状況までもが瞬時に手に入れられ、場所によってはライブカメラで確認できるという便利さですね。



ところが、このブログで今まで記事にしてきた河川環境のことや魚病・カワウ、または種苗のことなどはほとんど情報として流通していないのが現状ではないでしょうか。

釣り人が必要としていないのか、行政や研究機関・漁協が流す努力をしていないのか・・・そのようなことから、釣り人の皆さんはこのようなことに対して憶測で発言し、それがまた憶測を呼ぶなどという現象が起こっているのです。

例えば、今年の碓氷川の松井田地区で大鮎が釣れていると「あれは、遺伝子操作をした種苗が入っているのだよ」とまことしやかに噂が広まっていくということがありましたが、このようなことが往々にしてあるのです。



水産環境についての正確な情報を如何に流すのかということも、本当にぐんまのアユを取り戻すためには必要なことだと思っています。行政や研究機関、そしてもっとも重要なのは釣り人に一番身近な漁協が色々な情報をもっと頻繁に流すべきなのではないでしょうか。

今のところ、水産環境についての情報を得るためには水産試験場のホームページや県の
蚕糸園芸課のホームページを見る他に、2月に行われる群馬県農林業関係機関成果発表会の『水産分科会』に参加(この発表会は会場が狭いため漁協や生産者などの関係者以外の参加は無理かな)するなどが考えられます。

さらに、県主催の「ぐんま遊漁連絡協議会」への参加もあります。この協議会は色々な情報を釣り人に伝えるのに役立っていたのですが、今は開催回数が減ってしまっているようです。
そして、今は無くなってしまったけれど「ぐんまの遊漁情報」という冊子が群馬県から発行されていて、色々な情報が入っていました。もう、復刊は無いでしょう・・・協議会や情報誌は全国に先駆けた群馬県独自の取り組みだったのですが少し寂しいですね。


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京都大名誉教授の四手井綱英さん(97歳)の訃報

2009年11月29日 | 農林業

今の私達は何の疑問も無く「里山」という言葉を使っていますが、その言葉を作り出したのが京都大名誉教授の四手井綱英(しでい・つなひで)さん・・・26日、肺炎のために97歳でお亡くなりになったそうです。

森林経営や造林の基礎は生態学であると確信され造林学講座を日本で初めて森林生態学講座へ変えたのも四手井教授でした。

(四手井教授も共同執筆者だった造林学の教科書)


先日も、このブログで本の紹介18:(四手井綱英が語る)これからの日本の森林づくりを紹介したばかりだったのですが・・・。

私が学生だった当時、林業や森林生態を学ぶ者は必ず一冊や二冊は先生が執筆された本を読んでいたはずです。昔の本を探して書棚を物色してみましたが・・・。



先生のご冥福をお祈りいたします。


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ぐんまのアユ事情:ぐんまの魚道を考える(8)

2009年11月29日 | 釣り一般

「ぐんまの魚道を考えるページ」の更新情報
「ぐんまの魚道を考える(8)」
を追加たいたしましたのでお知らせします。

今回は、利根川の坂東大堰を越えた上流にある堰についての考察です。

利根川本流には佐久発電所のサイフォン・・・そこに設置されたハイブリッド魚道?


吾妻川にある東京電力の取水堰です。


詳しくは「ぐんまの魚道を考えるページ」をお読みください。
「ぐんまの魚道を考える」シリーズもそろそろ終りに近づいているそうです。


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ワカサギ釣り情報:渋いけれど何とか束アップ・榛名湖

2009年11月28日 | ワカサギ釣り(~2023)

今週末も榛名湖ワカサギ釣りでした。何時ものとおり6時半ごろロマンス亭に到着して荷物を積み込み、白樺亭に行ってむっちゃんから情報を仕入れます。昨日は店前の10mくらいで結構釣れたとか・・・でも今日は風が強く波立っているので吾妻のMさんとMさんの知人の箕郷のAさんと砂押しに向かいます。途中で榛名富士からの日の出が綺麗だったのでMさんのボートを入れてパチリ!
これが、後でひどい目に会うとはつゆ知らず・・・砂押しを目指して一生懸命漕ぎます。



砂押しに着いて水深11mに薄っすらと魚影があるのでアンカーを投入、風も強いのでダブルアンカーにして準備を始めると・・・バッグに入れたはずのアカムシの入れ物が見当たりません。あっちこっちひっくり返してもありません。ロマンス亭、白樺亭にも聞いても無し・・・どうも写真を撮るときに湖に落としてしまったようです。
仕方なく紅サシで始めますが、まるっきり当たりが無くMさんに泣きついてアカムシを分けてもらいました。アンカーを打ち直して8時にやっと開始です。ポツリポツリ当りがあって、型の良いのが半分くらいは混じりますが風が強く、ダブルアンカーでも船が振られてしまい非常に釣りづらい状況でした。お昼までに80尾、時速20と先週よりは良い状況で同じ場所で続行です。

少し浅めで釣っていたMさんとAさんはゆうすげに偵察に行きましたが、当歳の小型ばかりで砂押しに再度戻ってきました。三人並んで釣って3時頃に終了、私は時速20尾を維持して143尾でした。



仕掛けは袖金針2号の5本、オモリ下1本、餌はアカムシと紅サシカットでした。


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ぐんまのアユ事情:番外編・土は汚いのか!

2009年11月27日 | 釣り一般

ある自然観察会での出来事・・・親子の参加者たちに森の中で落ち葉をめくらせ、腐葉土の中の小さな虫たちを集めさせていた時のことです。
一人のお母さんが「○○ちゃん、汚いからお母さんがやってあげる」と子供を制し、母親自らが恐る恐る割り箸で落ち葉をひっくり返し始めました。その様子を目の当たりにして私たち指導者は「土は汚いのか・・・」と唖然としてしまったことがありました。そして「これだから土を素手で触れなかったり裸足で歩けなかったり、虫を怖がったりする子が増えているのだ」と嘆いてしまいました。

(自然観察会:文章と写真は関係ありません)


このような考え方が世に蔓延って、汚い・危険・きつい・気持ち悪い・無駄などなど人間にとって一見して嫌ったり役に立たなかったりしているものは全て排除して、綺麗で安全で楽しく暮らせるように変えてきてしまったのではないでしょうか。

でも、手や足が汚れる土も、落ち葉の下にいるミミズやヤスデ・ダニも、腐った葉や木も、川を流れる濁流も・・・全てが自然界の仕組みの中で大切なものなのです。

(ミミズ)              (ヤスデ)
       

土で汚れないようにアスファルトで覆ってしまったり、排水のために水路を張り巡らしたり、街中の落ち葉などをゴミとして埋め立ててしまったりと様々なことが行われ、街中の土は乾燥し、腐葉土も作れず、比較的樹木の多い公園でさえ堅くて栄養分の少ない土になってしまっています。



このようなことが積み重なって自然が築き上げてきた仕組みを台無しにして、森も川も海も貧血状態になってしまい生物多様性が無くなってきて、巡りめぐってアユなど魚たちにも影響を及ぼしているのではないかと思えるのです。

確かに人間生活の安全安心のために必要なこととは思うのですが、もう少し自然に優しいものにならないかなと思うことが多々あります。

「牡蠣の森を慕う会代表」の畠山重篤氏が「山に木を植えても育つのに50年はかかるが、人は20年で育つ。人を育てる方が早いのです。だから教育が大切」と言っていましたが、人を教え育てるのも非常に難しいのですよね。


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ぐんまのアユ事情:番外編・濁り水が魚を育てる

2009年11月26日 | 釣り一般

以前ぐんまのアユ事情:ストレスだらけのアユたち(1)で濁水がアユ減少の一因だと言いながら「濁り水が魚を育てる」なんてことを書くと一見矛盾してしまうのですが濁りの原因の一つである森林の腐葉土が重要な働きをしているということが四日市大学環境情報学部の松永勝彦教授」の研究などで明らかにされ「牡蠣の森を慕う会代表の畠山重篤氏の活動などで大分広まってきたようです。



「森は海の恋人」をキャッチフレーズに全国の多くの人を巻き込んだ森を育てる活動の根底には、腐葉土に含まれる腐植物質(フルボ酸やフミン酸)が鉄イオンと結びつき、水に溶けた状態で海まで運ばれて豊かな海を育んでいるという自然の仕組みが存在しているのです。

私たちの体の中を流れる血液・・・酸素を運ぶ重要な働きを持っているヘモグロビンの成分は大部分が鉄です・・・それと同じように植物にとっても鉄が必須元素で、これが無いとチッ素・リン酸・カリの肥料分がどんなにたくさんあっても栄養を体内に取り込むことが出来ないのだそうです。

日本には豊かな森林があります。その森林で作られた森林褐色土や黒ボク土の腐葉土は雨が降って川に流入します。大雨が降ると川が濁りますが、濁りと一緒に栄養塩やフルボ酸鉄が海まで運ばれているのです。これらが植物プランクトンや藻類を育て、さらに動物性プランクトンや魚介類を育てて豊かな海を育んでいるのです。そして海と川を行き来する魚たちも増えてくる、つまり天然遡上のアユも増えるということになるのでしょう。



腐葉土の原料は森林の植物などの生き物です。これを分解して栄養素とフルボ酸などを作るのは昨日・一昨日と記事にした分解者であるきのこなど菌類なのです。このように全ての生き物が何らかの形で繋がっている森-川-海、つまり自然界には無駄な生き物も無駄な仕組みも無いはずなのです。

ただ、人間が自分たちに直接に役立たないから「無駄だ!」と決めつけて破壊しているだけ・・・人間の「事業仕分け」なんてその程度かも・・・。

何時、何処で読んだか忘れてしまったけれど『自然はいささかも冗談を理解しない、常に真実でまじめできびしい。自然はいつも正しく、過失や誤りがあるとすればそれは人間の側にある。』というような言葉がありました。確かゲーテだったかな?


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森の分解者:生命の終り?それとも始まり?

2009年11月25日 | 山菜採り

昨日紹介した「落ち葉や枯れ木の分解者たち」の多くはきのこなどの菌類です。植物や落葉落枝などのうち人間を含め消費者と言われる生き物が利用しているのは1割程度しかないようです。そして、残りの9割は分解者が無機物などに分解して土に戻しているのだそうです。

きのこの仲間は日本には4千~5千種類が存在すると言われています。その内、食べられると言われているのが100種類程度、有毒と確認されているのが50種類程度で、残りのほとんどが食毒不明なのだそうです。
ですから、シイタケやマイタケ、ブナシメジ、エノキタケなどの人工栽培もの以外の野生きのこは確実に分かっているもの、または十分信用できる人が採ったもの意外は食べないようにするのが安全策です。
私が良く食べる野生きのこを幾つかアップしておきます。(露地栽培ものの写真も入っています)


ナラタケ:私達の地域ではナラブサと呼んでいます。油で炒めると味が良く饂飩の具などでよく食べます。ナラやサクラにとっては木を枯らす害菌なのですが・・・。


ナメコ:市販のものは小さく型が揃っていますが・・・野生の大きいものも美味しいですよ。


クリタケ:ちょとボソボソしていますが、味は良いです。


ヒラタケ:香りが良く癖がなく美味しいですよね。


アカモミタケ:モミの木の林床に生える赤橙色のきのこです。色だけ見るとちょっと引いてしまうのですが美味しいきのこです。ちょっとボソボソ感があるかも。


ハタケシメジ:最近は栽培もされるようになったきのこです。味が良く舌触りにしゃきしゃき感があって美味しいきのこです。


さて、このキノコたちは生産者といわれる植物やそれを食べる消費者を最終的に分解するので、確かに生き物にとっては終りの部分なのですが、物質循環の仕組みを考えると始まりの部分なのでは・・・と考え込んでしまうのです。


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落ち葉や枯れ木の分解者たち

2009年11月24日 | 自然観察

先日、木のトロフィーを創りたいという方と山の中にサクラの倒木を見に行ってきました。わざわざ伐採する木よりも何かの原因で枯れたり、台風で折れたりとストーリー性のある木を欲しいというので、そのような木が在る処に案内してきました。

其処はケヤキの人工造林地・・・秋も深まり、ほとんどの葉は落ちて林内が明るくなっていました。林床は落ち葉の絨毯で敷き詰められています。



その斜面に根本の部分だと大人一人では抱えきれないほどのサクラの大木が数年前の台風で折れて倒れていました。
このサクラの倒木が木工に使えるかどうかを見に来たのです。



既に数年間経過しているので枝や幹にはカビやキノコなどの菌類がビッシリです。キクラゲやヒラタケなど食べられるキノコもあって、ほとんどは収穫期を過ぎていたのですが手のひらほどに大きくなったヒラタケが少し収穫できました。
サクラの枯れ木はシラタ(辺材)が菌でかなり腐朽していましたが、心材の部分はしっかりとしていて十分に使用できるそうです。どんなトロフィーができるか楽しみですね。



このような場所で自然観察会を開いて、森の分解者の話をしたら参加者の人も「良く理解できるのだろうな」なんて思ってしまいました。
枯れ木や落ち葉などが菌類によって分解され、窒素やリンなどの無機物になり土の中に浸み込んだり、川に流れ込んだりして他の生き物の栄養分になること。分解の過程で二酸化炭素やメタンが出ること。植物など自然のものが燃えたり腐朽したりして二酸化炭素が排出されても再び植物が吸収してくれるため大気中の二酸化炭素は増えないこと。木材製品として使えば街中や身の回りに二酸化炭素が貯留できて温暖化防止に役立つこと。などなど沢山のことを・・・。

山からの帰り道、終わりに近づいた紅葉の妙義山に夕日が当たりとても綺麗でした。「秋の夕日に照る山紅葉・・・」ですね。




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ワカサギ釣り情報:渋いけど大型の榛名湖

2009年11月23日 | ワカサギ釣り(~2023)
三連休の最後、勤労感謝の日ですので?? 榛名湖へ・・・昨夜の雨が場所によっては凍結です。土曜日にスタッドレスに履き替えておいてよかったです。
榛名湖畔はほぼ0℃、ボート桟橋も滑ります。昨日は降らないまでも寒い一日だったようで10日以上渋い釣果が続いているようです。白樺亭のおかみは今日は釣らないとのことなのでお勧めの場所を聞いて吾妻のMさんと入りました。 

店前は結構風が吹いて波も高く釣りづらい状況です。芳しい魚影が無いので、魚探でアチコチ探しながら竿が出せないままでいると、先に釣り始めたMさんが20分もしないうちに「ダメだ!砂押しに行きましょう」と言うので砂押しを目がけて移動です。



砂押しは風が無いものの魚影が薄くベタ底でポツリポツリ当たる程度です。Mさんはゆうすげ~モッコの方まで探索に出かけましたが、ガッカリした様子で直に砂押しに帰ってきました。



何処もダメなようなので砂押しで頑張りますが12時までに50尾と時間12~13尾ペースです。群れが映っても当たりが無く、魚探に魚影が無いときにベタ底で当たるという状況です。でも型は良く多分越年魚でしょうか10~13cmもあって手繰ってくる時は結構手ごたえがありました。



しばらく、こんな状態が続くのでしょうかね?3時まで釣って77尾、大型は三分の二の50尾いました。
今年は12月中旬までボート釣りが出来るようなので、もう一回くらい行ってみようかな?


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農業祭の季節

2009年11月22日 | 農林業
先週の土曜日はジオパークの講演会、日曜日は狩猟の検問・パトロール・・・そして今週も週休日の仕事で下仁田町に出張です。今回は農業祭と農林産物共進会の表彰式でした。紅葉前線は里にまで下りてきて小雪の今日は寒い一日でした。



会場の下仁田小学校の校庭にはテントが張られ果物や野菜・畜産物など各種の売店ができ、無料の配布場所には長蛇の列が出来ていました。



農林産物共進会場では出品物の即売会・・・早々と売り切れてしまっています。



流石に「ねぎとこんにゃく下仁田名産」といわれるとおり出品された下仁田葱とこんにゃくいもは良い物が多いですね。





実は、このあと富岡市の産業祭に行く予定だったのですが、隣保班でご不幸があったため急遽予定を変更してそちらのお手伝いです。公務と地域活動に忙しい週末でした・・・。
三連休最後の明日は釣りに行けるかな?

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ぐんまのアユ事情:ぐんまの魚道を考える(7)

2009年11月22日 | 釣り一般
「ぐんまの魚道を考えるページ」の更新情報

「ぐんまの魚道を考える(7)」
を追加たいたしましたのでお知らせします。

今回は、利根川―烏川―鏑川系統の魚道についてです。中村堰と馬庭堰の2箇所が直れば下仁田までつながって遡上できるのですが・・・。堰の管理者の方々に一考してもらいたいものです。

(写真は鏑川の中村堰です)


2箇所が直れば、こんな上流まで(下仁田の頭首工)行けるのだそうです。



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ぐんまのアユ事情:番外編・釣りが川をきれいにする

2009年11月21日 | 釣り一般

ご存知のとおり、天然遡上したり放流したりされたアユは石に着いた藻類(コケ)を食べて大きくなります。
川には珪藻や藍藻、緑藻などが生えていますが、アユはこのうちの珪藻と藍藻を食べていて、その量は毎日体重の半分くらいを食べると言われています。
特にアユは珪藻が好きでアユの香りや味を良くするのだと言われていますが、珪藻はガラス質のカラで包まれているために消化が遅く胃の中に残っているのでこれが主な餌だと思われているのだという説もあります。一方で、藍藻は窒素分が多く、たんぱく質をたくさん含んでいて、こちらの方がアユの成長に大きく貢献しているようです。



珪藻は黄色の色素が多くて川の中の石は茶褐色になりますが、アユに過度に食べられると再生産が追いつかなくなって、替わりに藍藻が繁茂してくるのだそうです。藍藻は黒っぽい色をしていてアユに頻繁に食べられても再生産する能力が強いため「アユが舐めた石は黒光りしている」と言われるのはこの藍藻のせいなのです。


さて、この藻類が生長する栄養源は、森林から供給されたり生活排水が流れ込んだりしたチッ素やリンの有機塩類で多くの生き物を育んでいるのですが、一方で量が多すぎると川の汚濁の原因ともなってしまうのです。

チッ素やリンは、地中で水に溶け込んで川に流れ込むほか、川の落ち葉などを水生昆虫などが食べて細かくして、それをさらに微生物が分解して供給されています。
そして植物である藻類は畑の野菜などと同じように、川の中にあるチッ素やリンを栄養として吸収し太陽の光を受けて育ちます。さらに水生昆虫や藻類を、アユなどの魚が食べて大きく育つことになりますが、その魚を釣り人が釣り上げるということは魚の骨や肉を作り上げているチッ素やリンを意識せずに川の外に出していることになるのです。



つまり、チッ素・リン→藻類→アユ(魚)→釣り人というような図式ができあがって、川の中の有機塩類が取り除かれる、つまり川がきれいになるのです。それも魚が多ければ多いほど、釣り人が多ければ多いほど、効果は大きいのですね!(釣り人の身勝手な論理とも言えるけど!)

と言うことは、魚を食べるカワウやサギ類も川をきれいにしていることになるのですね・・・。 

ちなみに「ここまでわかったアユの本:築地書館:高橋勇夫+東 健作(著)」には、高知県の物部川での調査・試算では、アユが生息する5月から10月の間に川を流れたチッ素の1%、リンの20%が釣り人によって取り除かれるという結果が出たと書いてありました。


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防虫剤の木:ダニに守られているクスノキ

2009年11月20日 | 植物
本日早朝は快晴でしたが時すでに遅しで、2時間ほど見ていましたがしし座流星群らしき流れ星は流れず、他のものが2つ見られただけでした。そこで今日も木の話です。

今日は防虫剤としてよく使われるクスノキの話です。
クスノキはクスノキ科ニッケイ属の暖かい地方に生える常緑高木で、私が現在勤めている富岡地域では神社などでよく見かけられる樹木で、往々にして大木になり、こんもりとした樹形でもよく知られています。
このクスノキには独特の芳香があって、この木から抽出された樟脳は防虫剤として昔から使用され、材も病害虫や腐敗に強く船の材料などにも使われていたようです。



ところで、クスノキの葉に無害のフシダニが棲むダニ室が有ることをご存知でしょうか?
このダニ室はクスノキの葉の三行脈と呼ばれている葉脈が分かれる付け根に普通は二カ所あります。ここにたくさんのフシダニが棲んでいるのですが、増えすぎたフシダニがダニ室からあふれ出すと、このフシダニをダニ室には入れないで付近をうろついている大型で肉食のダニが補食しているのだそうです。



この大型のダニはクスノキにとって虫えい(虫こぶ)を作る有害なフシダニも捕食しているため結果的にクスノキの葉が虫えい(虫こぶ)だらけになることを防いでいるのだそうです。

ある研究で、このダニ室を塞いでしまったところクスノキの葉は虫えい(虫こぶ)だらけになってしまったのだそうです。つまり、ダニ室からあふれた無害のフシダニが補食性のダニを育てることになり、有害なフシダニを食べて増やさないようにしているということが推測されたのだそうです。自然界の仕組みというのは上手くできているものなのですね。


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紙ヤスリの木:ムクノキ

2009年11月19日 | 植物

今日あたりは「撮影成功! しし座流星群」というタイトルで出したかったのですが・・・もう3日も雨や曇りで空振りです。昨夜も2度ほど起きてみましたが雲が厚くて観測不可でした。

そこで、昨日ある人と会ったときに出したムクノキの話を記事にしておきます。
ムクノキはニレ科ムクノキ属で比較的暖かく肥沃な土壌の山野に生える落葉高木です。秋に円形の果実をつけますが未熟なうちは緑色で、熟すと黒っぽい紫色に変化します。
霜が降りる時期に少し萎び気味になったものが食べ頃で、水気が少なく干し柿のようなほんのりとした甘みがあります。萎びた果皮が口の中に残りますし、種子は異常に硬いので歯を痛めないように気をつけてくださいね。



この実を食べに集団で集まってくるのがムクドリで、ムクノキに集まる鳥だからムクドリとか・・・。ムクノキの語源は木工(むく)や杢(もく)から付いたのではないかと言われています。



また、葉には二酸化ケイ素(シリカ・ケイ酸)が多く含まれた細かいガラス質の突起が有って、乾燥させた葉を研磨材として使ったのだそうです。種子もこの物質に包まれているために硬いのだそうです。
確かに葉を触ると裏表ともに硬くザラザラしています。一説には害虫に葉を食べられるのをガラス質で防いでいるのだとか・・・このガラス質を紙やすりのように研磨材として人間が上手く利用しているのですね・・・いやいや、紙やすりがこの葉を参考に作られたものなのでしょうね


ムクノキによく似た樹形や葉を持つ木にエノキがありますが、エノキの実は熟すと赤くなります(これも食べられます)。ムクノキは葉脈の数が多いこと、鋸歯が葉縁全体にあること、毛が葉の両面にあることなどが区別点です。


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石鹸の木:ムクロジ(ムクロジ科)

2009年11月18日 | 植物

以前にも虫えい(虫こぶ)で記事にしたムクロジですが、果実の季節になって再度の登場をしてもらいます。
ムクロジは温暖な地域に生える落葉高木で、葉は大きな羽状偶数複葉となり、6月頃に円錐花序にたくさんの花を付けます。

県内には自生は無く、見られるものの多くは社寺境内に植栽されているものか半野生化したものもあって、下仁田町中小坂では半野生化したと思われる株を確認しています。この株にはフシダニが作った虫えいも作られていました。また、富岡市の宇芸神社にある双幹のムクロジは群馬県一の大木だそうで、先日見に行ったときには沢山の果実を付けていました。(下の写真)



ムクロジの属名(ラテン語:Sapindus)は石けんを意味しています。何故かと言うと、ムクロジの果実は熟すと半透明の黄褐色になり、この果皮に多量のサポニンが含まれていて界面活性剤の働きがあるため洗濯などに広く利用されていたのだそうです。ですが、今では合成洗剤などの大量生産品に取って代わられてしまいました。



また、果実の中には堅い黒い種子があって羽根つきの羽根の玉として利用されていたのだそうですが、今は羽根つき自体が子供の遊びから消えてしまっていますね。

こうやって自然のものを様々に利用するということが、身の回りから消えて行ってしまっているのです。
人工で作るのにはエネルギーが必要で、その多くは化石燃料に頼ってCO2の排出が伴うのですが、自然のものは太陽エネルギーで作られるのですよね。


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