南町の独り言

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ギリシアの混乱

2010-02-17 17:58:11 | 経済

昨晩のニュースでギリシアの公務員ストライキが報道されていました。
数十万人のストライキによりギリシア全土の役所や病院などの機能が停止している模様でした。
公務員の給与カットや年金受給開始年齢の引き上げ、そして増税に反対するためのストライキとのことです。
まるで私たちの未来を見るような思いで聞いていました。

ギリシアの混乱は昨年10月の政権交代から起こりました。
政権交代により、前政権による国の財政赤字と公的債務の“粉飾決算”が明るみにでたからです。
それまで発表されていた財政赤字はGDP比3.7%でしたが、実際にはなんと12.7%もありました。
ギリシアはすでにEU加盟国でありユーロ圏にありますが、このEU加盟の条件のひとつである財政赤字のGDP比3%以内からは大きく外れていることになります。
公的債務も粉飾されており、実際にはGDPの135%にも上っていました。

日本の財政赤字(GDP比10%)と公的債務(GDP比200%)もギリシア以上に悪い状況ですが、その経済力の大きさと公債引き受けが国内であることに際立った違いがあります。
(ギリシアの国債引受の2/3は外国です)
ギリシアのGDPは約3500億ドルに対して、日本のGDPは約4兆9千億ドルと10倍以上です。
国債の格付けも、ギリシアのBBBに対して、日本は下がったといえどもAAです。
しかし我が国も安心していられる状況にはありません。

今日の国会で党首討論が行なわれていました。
相変わらずの政治とカネの問題でウンザリしてしまいました。
民主党政権は前政権からの負の財産もすべて背負ってのスタートです。
与党も野党もこぞって責任があるわけですから、日本の国家運営について根本から徹底議論してもらいたいものです。


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