南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

政策研究集会

2007-07-31 21:07:45 | ユニオン

参議院選挙モードから切り替える間もなく、月曜・火曜と岐阜県まで出張。
連合東海ブロックの「政策研究集会」である。
各県持ち回りで開催している研究集会だが、投票日が延期される前からの予定であったため、日程的には最悪。
おかげでゲストに予定していた小沢党首も不参加で、皆がっかりしていた。

それでも忙しいなか準備くださった事務局のおかげで、なかなかいい研究集会だった。
特に印象に残ったテーマは「地域における定住外国人との共生の取り組み」である。
問題提起は連合愛知豊橋地協 草○事務局長。
外国籍を持つ児童数の割合が多い小学校Best3は1位:14.2%、2位:14.0%、3位:12.6%と聞き、思わず耳を疑った。
もうここまで来ている地域もあるのだ。
静岡県からは連合役員OBの杉○さんに参加いただき、自治会活動を通して多文化共生社会に向けての実践事例を披露いただいた。
自らが地域に働きかけ行政だけに頼らないで実践している姿は、会場の参加者に感銘を与えた。

その他にも、「仕事と生活の調和のとれた子育て支援の取り組み」「若者の就業促進と就労観育成の取り組み」「地球環境と共生するまちづくりの取り組み」について各県それぞれの活動報告を受けながら参加者との意見交換をもった。
惜しむらくは杉○さんのような具体的実践例が少なかったことだが、なかなかの刺激を受けて帰ってきた。


小泉流ポピュリズム政治の反動か

2007-07-29 20:45:18 | Weblog

予想通り民主党の大勝。
勝因には「年金問題」や「政治と金」「首相のリーダーシップ」などあるが、いずれも敵失である。
もし敵失がなくて、自民党が「憲法問題」を前面に押し立てて戦ったらこういう結果は生まれなかっただろう。
加えて、小泉純一郎前首相の巧みなワンフレーズに騙されていたことに、国民が気がついたことも勝因のひとつである。
『自民党を変える。変わらなければぶっ壊す!』という絶叫に多くの国民は望みを託したが、その望みは見事裏切られてしまった。
幸いな(?)ことに、「年金問題」がこれだけクローズアップされたから、有権者は政治を捨てずに投票所へ足を向けてくれたのではなかろうか。

それにしても報道機関の当確発表は早すぎないか?
午後8時半には静岡選挙区の二人も、産別の比例区候補者7人の当確もすべて発表された。
まだ投票箱は開票所に運ばれている最中だというのに。


暑い・熱い・あづい

2007-07-28 21:01:35 | Weblog

土曜日だからと目覚ましをかけずに寝たが、明け方、蛙の大合唱で目が覚めてしまった。
蛙の声を聞きながらうつらうつらとしながら考えることは明日の結果。
投票率の如何によっては政変が起こりうる。

午後一番のマイク納め、猛暑の中、多くの支援者が集まっていた。
もう1週間投票日が先だったら、この暑さで選挙カーに乗っている運動員たちや、最前線でがんばる運動員たちもバテテしまう。

暑い1日、熱い選挙戦、結果が楽しみだ。
それにしてもあづかった。


組織の要

2007-07-27 17:14:29 | Weblog

選挙区の堀○選対事務局長の顔を久しぶりに現場で見た。
「本部事務所から動いてはいけないという約束はどうなったの?」と意地悪な質問をぶつけてみた。
『どうしても私でなくてはならない行事のためだ』と説明をしていたが、組織の要(かなめ)役はなかなか大変だ。

選挙に限らず組織の長というものは、基本的に全く人頼みで他力本願なものである。
意思決定をすることしかできなくて、自分で現場を触ることはできない隔靴掻痒のつらさがある。
それどころか現実を知るにも基本的には人頼みにならなければならない。
それが、かくもつらいものかということをリーダーは実践の中で苦しみながら学んでいく。
それが宿命であることも・・・。

だからこそ現場で活動するスタッフの「本気」がないと成果を上げることはできない。
その「本気」をキープすることがリーダーの仕事なのだ。
どうしたらスタッフに「本気になっていただけるか」が常に頭から離れなくなってくると本物である。

久しぶりに見た彼の顔は少し逞しくなっていた。


なにかがおかしい?

2007-07-26 18:45:56 | 政治

朝刊に「医療機関倒産、倍増ペース」の記事を見つける。
医者はベンツに乗って高級クラブで豪遊しているようなイメージのテレビドラマに毒されているから、案外気にも留めない人が多いかもしれない。
しかし、「コムスン介護報酬不正請求事件」と、どこか根っ子が繋がっているような気がする。
社会保障の土台のきしみを検証する必要があるのではなかろうか。

ウィキペディアで「社会保障」を検索すると、こう定義されている。

社会保障(しゃかいほしょう、social security)とは、本来は個人的リスクである、病気・けが・出産・障害・死亡・老齢・失業などの生活上の問題について貧困を予防し、貧困者を救い、生活を安定させるために国家または社会が所得移転を行い所得医療を保障、社会サービスを給付すること、またはその制度を指す

介護保険事業トップの「ニチイ学館」の業績を調べてみた。
平成19年3月期の業績は売上高202,549百万円に対し経常利益2,709百万円であった。
経常利益率わずか1.3%である。
介護事業に働く人たちの給与は低いことで有名、離職率も高い。
改善するために給与を上げれば、この利益率では経営が成り立たないだろう。

近い将来、間違いなく医療崩壊・介護崩壊が大きな政治テーマになる。
国家財政立て直しと社会保障への財政支出、相矛盾するふたつの問題を解決する鍵は「国のあり様」で決まってくる。
そろそろ「自民党」も「民主党」もそれぞれが思い描く「国のあり様」を明確に語って欲しい。


自分の位置

2007-07-25 21:34:54 | Weblog

LSCの川○さんと昼食を食べながら、趣味の世界の話に花が咲く。
人はなぜ働くのか?自分はいまどこにいるのか?
意識していないと人は自分の位置を見失ってしまう。

あなたはいまどこにいますか?
私はどこですか?
答えを見つけるためのイメージを描いてみました。

 


世界の労働運動

2007-07-24 16:09:41 | ユニオン

日本国内で労働運動をしていても命の心配まではしなくてもいい。
そんな当然のありがたさを1冊の報告書を読んで感じた。
ICFTU(国際自由労連)の「労働組合権の侵害に関する年次報告書」である。
(ICFTUは昨年10月31日解散し、翌11月1日にWCL《国際労連》や、いくつかの国際組織未加盟組織とともに、ITUC《国際労働組合総連合》を結成した。連合も加盟をしている。)

報告書を読んでいくと、適正な賃金や労働時間、安全基準、ディーセントワーク(安心して働くことのできる仕事)を要求しようとしただけで、恐ろしいほど残虐な暴力が加えられている国があることに愕然とする。
全ての大陸で、組合活動が原因で労働者が殺害されており、南北アメリカにおける死者の数が最多となっている。
コロンビアでは70人が亡くなっており、中東イラクでは少なくとも労働組合活動家3人が殺し屋の標的となった。
アジアではフィリピンの活動家4人が犠牲となっている。
他の地域でも労働者による抗議やストが暴力によって鎮圧された結果、死者が出ている。
オーストラリアでは団結権と団体交渉権に大きな制限を課す新しい法律が導入され、全労働者の労働組合権が厳しく制限された。
導入された職場協約(AWA)は法的強制力のある個別契約で、労働者が使用者側と交渉を行うばかりか、いったん発効すれば国家や州が定める法定最低賃金や協約に優先されるという信じられない協約である。

幸いにも日本においてはこれまで先人たちのお陰で労働組合(労働者)の権利が守られてきた。
そのことを現在を生きる私たちは強く肝に銘じねばならない。
しかし、時代は逆回転することもありえる。
次代の労働運動リーダー達のためにも、オジサンたちはもう少しがんばらねばならない。

 

 


組織の問題の本質

2007-07-23 17:46:09 | ユニオン

ここ2ヶ月間、事務局会議では「来期連合静岡のブロック制」についての議論をしてきた。
今日も叩き台の「Q&A」や「組織概念図」を見ながら激論を交わす。
ほぼほぼ事務局内では問題意識と目標の共有化ができたと思えるので、これから事務局内で叩きに叩いた「叩き台」を執行委員や地協役員に下ろしていきたい。

そもそもの原点は「連合評価委員会 最終報告」にある。
議論が行き詰るとその原点に戻ればよいのだが、実行に際しての具体的な“組織づくり”は地方連合に委ねられている。
限られた「ヒト・モノ・カネ」で成しうる限界点までの“組織づくり”に迫ったつもりである。
参考に様々な文献を探していたら、某コンサルタント会社の組織論にこんな文章があった。

《組織の問題の本質》
大半の人が組織を良くしようと思っているのにもかかわらず、なぜ多くの組織が問題を抱えるのだろうか。
組織の問題の根源は、人間の本能の中にあると考えられる。
人は本来的に動物であり、生き残ろうとする本能をもっている。
これら人に与えられた本能の中で特に重要なものは、
①組織で行動すること、
②状況を主体的にコントロールしようとすることであろう。
この二つの本能は、うまく噛み合えばお互いに強め合う方向に機能する。
すなわち組織として行動することで、状況をコントロールする力を増すとともに、それによってさらなる組織の拡大が可能になる。

しかし組織として行動する一方で、組織の内側にコントロールしようとする対象を見つけると、組織の運営自体がままならなくなり組織拡大どころか、「内向きな組織」に転じ、縮小に向かっていく。
このような問題を抑止するためには、
①組織がコントロールすべき対象を組織の外に定め、
②メンバー間でそれを明確に共有し、
③実際にコントロールを可能にするための仕組みを根づかせていく必要がある。
問題の本質は目に見える「人」にあるのではなく、目に見えない「機能」の中にある。

連合の機能とはなんだろうか?
連合の役割とはなんだろうか?
結局、「組織のあり方」を議論していくと、回りまわって『連合評価委員会 最終報告』に戻る。
『連合評価委員会 最終報告』の読み解きがないままに議論を進めていくと迷路に入ってしまうから気をつけねばならない。
 


公職選挙法ネット解禁?

2007-07-22 20:58:31 | 政治

参議院選挙公示後のブログ記事については注意してきたが、なにやら馬鹿らしくなってきた。
安倍内閣ブログも公示後2回更新されているし、政党のHPも更新だらけだ。
おまけに新聞折込で政府広報が家庭配布された。
これには民主党も頭に来て安倍総理を公選法違反で東京地検に告発した。
3000万部の発行で約2億円の税金を使ったそうだ。

世論調査が発表されて民主党優勢が伝えられる。
仮に当初の予定通り今日が投票日なら民主党の大勝利であった。
しかしさすがは安倍シンゾー首相、1週間延期した。

米国の人工知能研究者ハーバード・サイモン氏は、「人の記憶能力」についてこう述べている。
『人間は7つしか同時に覚えられない。そして20秒経ったら忘れる。だからメモをとりなさい』と。
安倍内閣が誕生したのが昨年11月、これまで閣僚など何人が辞任したか、もう私たちは忘れている。
「しょうがない」の久間さん、「なんとか還元水」の自殺してしまった松岡さん、このくらいまでは覚えている。
事務所費虚偽報告の「佐田さん」、官舎愛人問題の「本間さん」になると忘れている人が多い。

人一倍物忘れのひどい私、忘れる前に今日、「期日前投票」に行って来た。
もちろん「投票済証」もらってきました。


トリアージ

2007-07-21 20:06:54 | Weblog

「中越沖地震」、これまでの大地震の教訓がいろいろと活きている。
病院の混乱を防ぐ「トリアージ」も早く有効に展開されているようだ。
「トリアージ」という言葉を初めて知ったのは、JR福知山線脱線事故であった。

怪我人を一人一人チェックしながら、タグをつけていく医師の姿をテレビで見た。
タグには色をつけてある。
黒、赤、黄、緑色。
赤は緊急度1で最優先の手当て、黄は緊急度2、緑は救急搬送不要の軽症である。
黒は黒である。
言うは易いが、確かな判断力と決断力が求められる大変な仕事だ。
ひとつ間違えて黒のタグをつけたら実は赤だったなどというミスは許されない。

マネジメントでも同様の判断力と決断力を求められる。
余るほどの人材と金があれば苦労はしないが、自ずとそれには限りがある。
現有するヒト・モノ・カネで目標を達成するためには、「トリアージ」の手法を真似る必要があるだろう。