南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

メーデー

2007-04-28 18:17:07 | ユニオン

会長や副会長とそれぞれ分担をして県内メーデーに参加する。
私は「三島・田方地協メーデー」を受け持ち、会長代理の挨拶。
こんなお話をさせていただいた。

『格差社会は出来るべくして出来た。
12年前、日本経団連が「新日本的経営システム」を提唱した。
そのシステムが完成した姿が現代社会である。
その姿を経団連は「雇用の多様化」と称し、パートナーである小泉政権は「聖域なき構造改革」「構造改革なくして成長なし」というワンフレーズで唱え、多くの国民を欺きながら様々な規制緩和と法律改正を行った。
いくつかの具体例を述べる。
バス・タクシー規制緩和により自由参入が可能となり、ドライバーの労働条件が極端に悪化し、安全を確保できなくなった。
入管法の改正により、日系外国人なら誰でも日本国内で働けるようになり、更には外国人研修制度を改正し「技能実習制度」を誕生させた。
これにより低賃金、劣悪な労働環境の下で働く外国人労働者が激増した。
労働者派遣法を改正し、従来は26業種に限定された派遣を、製造業まで含め原則自由とした。
ここに戦前の身分制度まがいの雇用環境が復活してしまった。
大企業は史上空前の利益を上げることとなるが、社会には深刻な問題が発生した。
また企業内にも人材や技術の継承ができないという問題を生じている。
このことを労働組合として、連合として見過ごすわけには行かない。
自分のことではないからと無視するならば、滋賀県で起きた特急列車内で暴行を受けた女性を助けなかった乗客と一緒になってしまう。
どうか、一緒になって格差社会の是正に取り組んでいただきたい。』

文中、「改正」と書いたが、本当は「改悪」とすべきだろうが、「悪」という言葉を使うと気分が悪くなるので悪しからず。

 


誰でも欲しいお金の話

2007-04-27 17:06:09 | 経済

私宛にダイレクト・メールが届いた。
「《イオン》の特別キャンペーンで400万円まで年率1.8%で融資する」というイオンカードのご案内だ。
丁寧にもサラ金(年率29.2%)からの借り換えも勧めていた。
労金のマイプランカードの融資利率は最優遇でも6%、サラ金には縁はないが年率1.8%は魅力的だ。
しかし、あまりにできすぎた話だ。
早速、直通ダイヤルに電話してみた。
『10分お待ちいただければ契約手続きいたします。』とのこと。
「もう一度検討してお電話します。」と電話を切る。
その足で労金に電話し確認を頼む。
結果はイオンの名を騙る?金融だった。
正式には《(株)イオン・クリエイト・サポート》。
くわばら、くわばら、美味しい話には裏がある。

世の中に出回っているお金。
余っている人から、足りない人へお金を融通するのが金融会社の役目。
お金は使うから価値があって、使えないお金はお金ではない。
しかし日本の国全体が「お金万能主義」にとらわれて、お金を増やすことだけに血道をあげて社会を危うくしている。
日本の財政危機が叫ばれて久しいが、毎年毎年対外資産は増え続けている。
汗水たらして働いて、稼いだお金はせっせせっせとアメリカへ運ぶ。
すでに500兆円を越えるドル資産を保有しているが、円に換えることができなければ「富」はあれども「資金」はないに等しい。
これもまた壮大な詐欺行為である。
またまた「家畜人ヤプー」を思い出してしまった。


“場”

2007-04-26 22:49:03 | Weblog

いろいろなことがあって疲れたり、投げ出したくなったり、逃げたくなったりする。
そんな時、話せる仲間や、話せる“場”があると救われる。
今日はそんな日であって、そんな仲間や“場”があって、今日の私は救われた。

だから50代半ばの私は、後輩達のためにも、そんな仲間や“場”にならなくてはいけないのかもしれない。

まだまだ未熟な自分にも、少しはできるかもしれない。


悲しくて、腹立たしくて、嬉しかった1日

2007-04-25 22:02:33 | ユニオン

S鉄工所労組のTさんが急逝。
まだ53歳。
長い間委員長を務めてくれて、いろいろな思い出がある人だ。
出棺の折、棺を持たせていただいた。
たまらなく悲しいけれど、ご冥福を祈るしかない。

朝刊で腹立たしい記事のあれこれ。
静岡新聞〈県議会 議長候補に佐野氏〉・・・副議長ポストまで自民党か!やはり負けは負けだ!
朝日新聞〈林道談合 公取、天下りに関心〉・・・天下りが受注に関係は明白。
毎日新聞〈公務員改革 首相の責任明確化〉・・・天下りに首相責任のお墨付き。
日経新聞〈特殊法人 政府、欠損12兆円穴埋め〉・・・知らないうちに税金で穴埋め。

古巣のK労組で代議員と懇談会。
「政治とはなにか?」「なぜ民主党なのか?」
ワクワクしながら1時間半話し合った。
久しぶりに生の現場。
理解してもらいたいという気持ちよりも、話し合える嬉しさの方が優ってしまった。
反省しきり。
これに懲りずに、機会があればぜひ呼んでいただきたい。
頼むよ、M君。


2・3・5の法則

2007-04-24 23:05:11 | ユニオン

日課である朝の散歩を?週間ぶりに再開。
玄関先からツバメが慌ただしく出入りをしている姿を見ながら歩きはじめる。
コチドリの姿も見かけると、もうすっかり春も暮れて初夏のシーズンだと錯覚してしまう。
時の経つのは早いものだ。
選挙戦をつうじて多くのことを学んだが、この調子で日暮しすれば、おそらくすぐに重要なことも忘れてしまうだろう。

なかなか身に付かない法則を「2・3・5の法則」と呼ぶ。
①2日以内に習ったことを、復習または他人に話さないと半分以上忘れてしまう。
②3日以内に出来るようになったことを、現場で実行しないと元の木阿弥に戻ってしまう。
③5日連続して実行し続けないと習慣化しない。

だからといって、年がら年中、選挙をやっている訳にはいかない。
しかし、年がら年中、労働運動は実践できる。
ということは、学んだことを労働運動で実践すればいいということになる。
問題は、どう実践すればいいのかである。
答えの出ぬまま家に着いた。

とりあえずまた明朝、怠けぬよう歩こう。


折り返し地点

2007-04-23 19:59:32 | ユニオン

昨年10月の連合静岡定期大会以降、半年が経過する。
22日投票の統一地方選挙が終了し、折り返し地点に立つ。
本日、民主党県連とは統一地方選挙総括会議をもったが、取りこぼしはあるものの一定の評価には値するものと考える。

春闘の取り組みについては各構成組織の総括を待たねばコメントも難しいが、あえていうならばもっとダイナミックな展開を期待したいものである。
格差社会を社会問題とするならば、「大企業」と「中小企業」、「メーカー」と「サプライヤー」、「男性」と「女性」、「正社員」と「非正社員」、「直接雇用」と「間接雇用」などの問題についてわかり易い取り組み方針を掲げるべきであろう。
連合静岡から提起した「個別賃金プログラム」が各方面で注目を浴びはじめた。
ひと目で賃金格差がわかるプログラム、これが活躍できる日こそ格差拡大に歯止めがかかる日ではなかろうか。

未組織労働者に対する支援活動のひとつとして力を入れてきた「労働相談」。
春の全国一斉「なんでも労働相談ダイヤル」キャンペーンのまとめが4月の連合中央執行委員会で報告された。
それによると静岡は東京に次いで2番目に労働相談が多かった。
東京364件、静岡163件、・・・・。
東京の総人口は1257万人、静岡は379万人、・・・。

汗をかいた分だけ成果が出るのは、無論選挙だけではない。
さあ、後半戦もがんばろう。


もし私だったら・・・

2007-04-22 18:01:34 | Weblog

特急電車内で女性が乱暴されようとしていたら、あなただったらどうしますか?

滋賀県で昨年8月実際に起きた事件、車内にいた乗客の誰もが止めたり通報したりしなかったという。
信じられないことだが、本当にあった事件である。
被害にあわれた女性はどんなに大きなショックを受けたことであろうか。

雨の上がった午後、裏山を歩いた。
半年ぶりに勇気を出して(野猿が出没する裏山)歩いてみた。
歩きながらこの事件を考える。

もし私だったらどうするか?
相手がモンスターみたいな奴だとしたら・・・。
ナイフを取り出したら・・・・。
乗客が私ひとりだったら・・・。
若かりし頃、護身術として身につけたものも今では錆び付いて使い物にならないだろうし・・・・。

それでも、やはり行動は間違いなく起こすだろう。
もしそこで逃げれば一生後悔し続けるだろう。

その時、林の中で猿らしき気配がしたので、急ぎ逃げ帰った私であった。

 


会社or仕事

2007-04-21 17:15:37 | Weblog

就職戦線に変化とは聞いていたが数年前とは大違いの様相。
内定をいくつももらったが、「どこに決めたらいいか?」との相談を受けた。
ここ何年も、「どこかに就職先がないだろうか?」の相談ばかりだったから目が点。

安定した大会社か、仕事が面白そうなベンチャー企業か。
難しい問題だし、無責任にどちらとも言えなかった。
仕事が面白い大会社が一番とも思うが、大会社がいつまでも大会社ともいえない。
それは厄介な「大企業病」とやらがいつしか蔓延するからである。

「大企業病」にかかるとこんな症状があらわれる。
①与えられた仕事はするが、それ以上のことはしない。
②「昔からこうやっている」を判断のよりどころとする。
③時間を売ってお金をもらうという考え方をする。
④行動力が無くなる。
⑤事大主義、形式主義。
⑥会社のものはタダのもの、ムダに無頓着。
⑦変化を嫌い、新しいものは新しいというだけで受け入れない。

これらの症状は大企業ならずともあらわれる。
『迷っているのなら社長を見て決めなさい。』と答えた。
あなたの会社の将来も社長の姿を見ればきっと見えてくるはずだ。


恐怖の確率

2007-04-20 17:06:24 | Weblog

地震調査研究推進本部が最新版の「地震振動予測地図」を公表した。
この地図では、今後30年以内に震度6以上の地震が起こる確率を、地図上に色別している。
静岡県民の心配の種である「東海地震」発生確率も示されている。
マグニチュード8程度の東海地震が今後30年以内に起こる確率は、なんと87%であった。

87%という確率を実感してもらえると真剣に対策を考える。(であろう。)
①交通事故で負傷    24%
②ガンで死亡       6.8%
③空き巣狙いで被害  3.4%
④火災で罹災      1.9%
⑤ひったくりで被害   1.2%
⑥大雨で罹災      0.5%
⑦交通事故で死亡   0.2%
⑧航空機事故で死亡  0.002%

交通事故にあうよりも東海地震の確率が高い。
身の回りの地震対策、早速チェックしよう。


人を見る目

2007-04-19 18:01:38 | ユニオン

ある労使紛争の話である。
やむを得ぬ理由で企業閉鎖を余儀なくされた。
退職金をめぐって団体交渉が行われたが、何度要求しても経営内容を開示しない。
借金もあり、経営が苦しくて大変だ、の一点張り。
社長に会った機会に観察すると汚れたジャンバー姿で、いかにも大変そうだ。
労組役員は語る。
「乗ってる車はベンツ、キャバレーからは胡蝶蘭が届いてた。」

こんな話を知人の社長に話すとこう語った。
「お金がある人はトラブル時には汚い格好で出向く。
銀行に行くときは借りてでも高級スーツで出向くものだよ。」

人を扱う我々は「人を見る目」を養わねばならない。
エイブラハム・リンカーンは「40過ぎたら自分の顔に責任を持て。」と言った。
当然ながら顔も見て、裏側からも見て、内面的な深みも見て、行動も見て、ありとあらゆる角度から見て、人を判断しなくてはならない。
しかし私の経験上から言うと、第1印象は意外に正確である。
だからこそ相手に与える第1印象には気を遣わねばならない。
私にとっては、ひたすら反省だらけの毎日である。