南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
月日は百代の過客、今日もまた旅人が…。

出会いカフェなるもの

2009-11-30 19:50:49 | Weblog

事務所の近くに“出会いカフェ”なるものができました。
駅までの道すがら、はたまた労政会館への道すがら、看板を首からぶら下げたお兄ちゃんが宣伝用ティッシュを配っています。
モノ欲しそうな顔をしているわけではないと思いますが、声をかけられてしまいました。
(おいおい昼間から恥ずかしいじゃないか)
もちろん無視して先を急ぎます。

帰り道、また声をかけられました。
(おいおいオレはそんな顔しているのかな?)
先のほうを見ると飲み屋の前に、知った顔の県議がいます。
だから無視をして通り過ぎたわけではありませんが、なにか嫌な気分でした。
商売の邪魔をするわけではありませんが、南町から早く出て行ってくださいな。
先週は女子高生とおぼしき女性につきまとっていた様子も見てしまいました。

なぜこんなイカガワシイモノが誕生したのでしょうか。
ひたすら現代日本は「坂の下の溝」に向かっていくのでしょうか。
我が静岡も・・・ああ嫌だ・・。


自由独立のこと

2009-11-29 23:10:59 | Weblog

いよいよ「坂の上の雲」が始まりました。
なんと3年も続くそうですね、楽しみです。

秋山信三好古が少年時代に懐に入れていた本が「学問のすすめ」でした。
日本人の考え方を変えていった福沢諭吉の有名な本です。
ドラマでは「自由独立のことは人の一身にあるのみならず、一国の上にもあることなり」の一文を使っていました。
鎖国国家が証明するように内向性の国民性をもつ日本人が、この1冊の本によって個を意識し、外へ向かってその眼を開きました。

近代化を目指した中央集権国家建設のドラマが終わるまでに、民主党政権はこの日本を中央集権から地方主権へ変えることができるでしょうか。
ドラマ「坂の上の雲」と、改革の“し合いっこ”ですね。
さて現代版「学問のすすめ」はどこにあるでしょうか。
みなさんのお薦めの1冊がありましたら教えてください。


一朶の白い雲

2009-11-28 07:53:46 | Weblog

昨晩の浜北・北遠地協定期大会でも述べましたが、明日からいよいよNHKドラマ「坂の上の雲」がスタートします。
国営放送であるNHK大河ドラマで歴史モノを取り上げるときには、それなりの意味があるものです。

「坂の上の雲」は司馬遼太郎さんの代表作です。
欧米諸国に追いつこうと近代化を急ぐ日本の姿を、日露戦争をひとつの題材としてとらえた作品です。
司馬さんのあとがき(1)にはこう書かれています。
(この本のあとがきは、“あとがき集”ができるくらいたくさんあります)

『この長い物語は、その日本史上類のない幸福な楽天家たちの物語である。
やがて彼らは日露戦争という、とほうもない大仕事に無我夢中でくびをつっこんでゆく。
楽天家たちは、そのような時代人の体質として、前のみを見つめながらあるく。
のぼってゆく坂の上の青い天に、もし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう』

奇跡的な日露戦争勝利と、近代国家の仲間入りを果たす姿をこれからゆっくりと大河ドラマで味わいましょう。

みなさんにドラマに先行してお奨めしておきたいのが、「坂の上の雲」以後の歴史の確認です。
ヨーロッパの戦国時代に世界の覇権をめぐって争われた第1次世界大戦、同盟国(ドイツ、オーストリア、オスマントルコ・・)と連合国(イギリス、フランス、ロシア・・)の戦い。
日英同盟の関係から連合国チームに途中参戦した日本、そして戦争の長期化で起こったロシア革命・・・。
連合国が勝利し、敗戦国にとてつもない賠償を迫ったヴェルサイユ条約。
賠償金のため貧困にあえぐドイツ民衆と共産化を恐れた資本家を味方につけたヒトラーの出現、そして第2次世界大戦の勃発。
原爆投下、終戦、日本の驚異的な経済発展、アメリカの1極集中、資本主義の暴走、NY同時多発テロ、世界的な金融不況、貧困、多極化、混乱・・・・・。

歴史は繰り返すものです。
明治維新当時と現在となにか重なり合う部分を感じませんか?
大きく何かが壊れ、大きく何かをつくりだしていく時代だと思いませんか?
そんな思いをもって大河ドラマ「坂の上の雲」を楽しみたいと思います。


連合第11回ユースフォーラム

2009-11-27 15:36:51 | ユニオン

連合本部主催の「第11回ユースフォーラム」が掛川市にある“つま恋”で開催されました。
開催地ということで連合静岡を代表して挨拶にいってきました。
ユースフォーラムとは、連合の「青年委員会」活動です。

残念ながら連合静岡では今年度より「青年委員会」活動を休止しています。
連合静岡発足以来の委員会活動を休止するにあたっては、1年間以上の議論を重ねてきました。
結論から言えば、連合静岡レベルにおける青年活動の位置づけが不明確であることと、多くの産別や単組においてリーダー育成のための同種の活動が広く行われていることから、活動のダブリ感を払拭できないということでした。
極論すれば若手リーダーたちの育成は産別・単組にまかせるべきとのことだろうと思います。

しかし今日のユースフォーラムを見ていささか不安になりました。
参加者の多くが地方連合からの出席であり、産別からの参加者はごく僅かであります。
私も初めての参加でありますからそれ以上は言えませんが、もしそれぞれの産別で青年のリーダー教育がおろそかになっているとしたら由々しき問題です。
私自身の経験からしても、まったく見知らぬ人たちの群れの中へ放り込まれて受けた教育研修は、ほんとうに思い出深く、そして意義深い経験でした。

あいさつの終わりにこう付け加えてきました。
「連合静岡では今年度から青年委員会を休止いたしました。
それは“前例主義”“やらされ感”の活動から脱皮するためです。
リニューアルした青年委員会が復活したら、また仲間に入れて下さい」


ドルから逃げ出し始めたか?

2009-11-26 15:34:13 | 経済

急激な円高、それも米ドルやユーロに対しても全面高の展開でした。
円高になるということは、世界中で円が買われているということです。
相場はなんとか落ち着いた模様ですが、マネーの世界でなにかが動いています。
これまでドルは世界の基軸通貨でした。
基軸通貨ということは、すべての取引がドル決裁で行なわれるということです。
しかしそのドルの裏づけとなるのは金などの信用物ではなく、アメリカという絶対的な権力でした。
その権力の衰えとともに、いつかはドルの暴落が起こるであろうと言われています。
今回のドル安がそうであるとは言い切れませんが、米国の株高現象や金価格の高騰などをみると非常にリスキーな展開です。

もしドル暴落が起きると、米国債を大量に持っている中国と日本に大変なショックが起こります。
世界がまた大きく揺れ動くかもしれません。
注意深く見ていきましょう。


地域が主役

2009-11-25 21:36:56 | ユニオン

地域協議会の定期大会シーズンです。
すでに11月19日を皮切りに3地協の大会が終了しました。
開催日も重なりますので、事務局長と分担しながらの参加となります。
今日は湖西地協の大会でした。

2年前、「地域に根ざした顔の見える労働運動」を第1目標に提唱し突っ走ってきましたが、あっという間でした。
肝心の地域協議会ではどうだったでしょうか。
大会ではなかなか本音の意見までは聞けません。
10地協の大会と、新年の旗開きが終わったらまたたっぷりと時間をとって、各地域にお邪魔したいと思います。

不器用な私にできることは、原点においた「連合評価委員会最終報告書」の道をひたすら真っ直ぐに歩むだけです。
今日のあいさつでもそのなかの“ひとつ”を抜き出してお話しさせていただきました。
報告書が私たちに求めていることは実にたくさんあります。
気が遠くなるような作業、ただ前だけを見つめ続けていくだけですが、それでも少しだけ先が見え始めたような気がします。
なんといっても“地域が主役”であり、めざすは“労働を中心とした福祉社会”の実現です。
それがためにはまずは雇用の安定が第1番です。
労働とはなにか、働くということはなにを意味しているのか、まずはここから始めましょう。


100匹目の猿現象

2009-11-24 17:38:42 | ユニオン

“100匹目の猿現象”という言葉を聞いたことがありますか?
こんな物語です。

「ある島に生息する猿の群れのうちの1匹が、ある日エサの芋を川の水で洗って食べるようになりました。
そのうちに他の猿もそれを真似し始めて、100匹以上の猿たちにまで広がりました。
すると不思議なことが起こりました。
その現象を知るはずもない遠く離れた他の島の猿たちまでもが、つぎつぎと芋を水洗いして食べるようになりました。」
つまり最初の1匹が始めた価値ある行動(芋の水洗い)が集団の中に広がり地域全体の新しい行動形態として定着したときに、時間や空間を超えて世の中全体にその行動や知恵が広がっていくという不可思議な社会現象のことです。

よい行い、よい思いは、時間や空間を超えて周囲に広く伝わっていきます。
どこかで誰かがいいことを始めると、それを真似する人々が現われて、最後には社会全体に浸透していきます。
だからこそ自ら率先していい事を実践することが私たちには求められるのです。

2年前に私たちは「地域に根ざした顔の見える労働運動」をめざして、ブロック制を導入しました。
そして今、着々とその活動は地域に根を下ろし始めています。
今年は“静岡から日本を変えよう”を合言葉にして政治活動に全精力を傾けました。
そして県知事が交代し、国においても政権交代が成りました。
来年あなたははどんな“価値ある行動”を起こしますか?
そこからどんな“うねり”が生まれるでしょうか?考えただけでワクワクしますね。


沈まぬ太陽

2009-11-23 19:59:58 | 映画

休憩が10分間入るという久しぶりの大作。
しかもシリアスな内容の映画ですから、後を引かないように精神的にもゆとりをもって見たかった映画です。
20分前ですが映画館の前に行列が出来ていました。
封切直後でもないのに、これは珍しい光景です。

国民航空(日本航空がモデル)の元・労組委員長が“男の矜持”を貫き通すという物語です。
山崎豊子さんの長編小説のひとつを映画化したものですが、やはり小説を超えることはできませんね。
どちらかといえば「大地の子」をテレビドラマ化して放映された作品のほうが共感を持って見ることができました。

なぜなのかいろいろと考えてみましたが、ひとつには3時間や4時間では時間不足であること。
テレビドラマ化すれば映画の倍近くのボリュームで展開できるでしょうから、異なった表現になったかもしれません。
しかし御巣鷹山事故があまりにリアルですから、それは無理でしょうね。

それでも真っ赤に燃えるケニアの太陽と、“男の矜持”が重なり合った印象的な映画でありました。


裏メニュー

2009-11-22 22:36:53 | Weblog

いい夫婦、11月22日。
女房を連れて「浜松モザイカルチャー」へ行ってきました。
明日が最終日とあってか、ほどよい混雑振りでした。
往復の運転はおよそ3.5時間、私にとって2時間以上は限界点を超えるイエローゾーンです。

やっとの思いで静岡に戻って、どうということのないお店へ。
夕食を食べる時に時々いくお店です。
座敷席は満席だったため、カウンター席へ。
イエローゾーンを超えていたために勢いで、ちょっと板長に我がままを言ってみました。
これがヒット!つまらない表メニューに飽きていた様子の板長が期待にこたえてくれました。

やはり11月22日の心がけの問題ですね。
これからこの店に通うときは裏メニュー専門でいきましょう。


生産者に対する冒とく

2009-11-21 11:05:29 | Weblog

ペットボトル入りのボジョレー・ヌーボーが発売されました。
なんと1000円を切る価格に驚きましたが、次いで800円台、そして700円台のボジョレーまでもがで売り出されました。
個人的には安く飲めるからありがたいと思う反面、胸の内で苦々しく思う部分がありました。

そのうっ憤をフランスの統制委員会が晴らしてくれました。
「ボジョレーの名にペットボトルは似合わない。伝統やイメージを壊す」という理由で、来年から“ボジョレー”を名乗れなくなりそうです。
ペットボトル入りのワインはこれまでも販売されておりましたが、どちらかといえば料理用ワインですからあまり美味くはありません。
ペットボジョレーはまだ試してはいませんが、やはりワインは瓶詰めでコルク栓だからこそ価値があります。
スクリュー栓も増えてきましたがあれも邪道、なにか日本人が価格破壊のために外国の文化を壊しているような嫌な感じがするものでした。

なんでも安ければいいというものではありません。
ユニクロ系列の900円ジーパンもとんでもない代物で、ジーパンの名前を汚すものとしか思えません。
ひたすら安さを追求していくと、その影には貧困と搾取がつきまといます。
ジーパンの発祥の地はアメリカですが、アメリカには統制委員会など無いでしょうから、ホンモノ(?)をつくっている生産者が可哀想ですね。
もっとも今時のジーパンはアメリカ本土では1本もつくられていないでしょうが・・・。

ずいぶん昔の話です。
高校入学記念に腕時計をプレゼントされました。
セイコー社の自動巻き時計で嬉しくて嬉しくてたまりませんでした。
結納で彼女には指輪を贈りましたが、指輪嫌いの私には結納返しに腕時計が贈られてきました。
ゴールド色のクォーツ式薄型時計でした。
指輪代わりに大切に使いましたが、いつしかふたつの大切な腕時計も見えなくなってしまいました。
大量に出回り始めた格安時計に居場所を奪われてしまったからです。
後悔先に立たず、せめてもの反抗とばかりに今はクラシカルな手巻き時計を愛用しています。

生産者が丹精込めてつくりあげたモノには愛情と誇りが詰め込まれています。
それだけのモノには、それなりの価格があるはずです。
安きに流されず、伝統や文化を大切にする、アナログ的生き方もいいものですよ。