南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
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「愛国無罪」と「革命無罪」

2012-09-17 12:53:23 | 政治
尖閣諸島国有化問題が広がって、中国各都市での反日デモ拡大に繋がっています。
それも相当過激なデモになっています。
先日も大使公用車の国旗が奪われた事件が発生し、多くの日本人が憤慨しました。
その事件でも犯人は特定されたものの、実行犯としての罪(窃盗罪や侮辱罪)に問われたのかどうかも分かりません。
今回の反日デモにおいても、日系の商店や工場、そして一般の日本人にまで被害が及んでいます。

その昔、文化大革命の頃に毛沢東夫人の江青を中心とした政治局員「四人組」が幅を効かせていました。
文革を隠れ蓑にして反対派を徹底的に弾圧した残虐行為は、毛沢東死後法廷で裁かれます。
江青が死刑宣告を受けた時に、江青が「革命無罪」と叫んだことはあまりに有名です。
その意味は「文革(毛沢東)は過ちを犯したが、偉大な業績の方が大きい。だから私たちは無罪である」ということです。

今回の反日デモには「愛国無罪」というスローガンが踊っています。
中国政府がなぜ世界中に恥を晒すような違法デモを許すのかは、この「革命無罪」と「愛国無罪」に見てとれます。
近代国家たり得る第一条件は、まずは「法治国家」であるということです。
今回の反日デモで中国政府が得たものはなんでしょうか?
これから日本は近代国家とは言えない中国とどういう間合いで付き合っていけばいいのでしょうか?
もの凄く重要なテーマです。

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