Peace Waveの平和な日々~行く雲、流れる水のように~

気が向いたら、ボチボチ更新しようかと・・。(笑)

笑える研究

2011年09月23日 | サイエンス

毎年、その年に(アメリカで)公開された映画の中から、最も素晴らしい映画の各部門ごとに贈られるアカデミー賞に対し、最低の映画に贈られるのが、アカデミー賞のパロディである、”ラジー賞”こと、ゴールデン・ラズベリー賞 

 

実は、世界的にも最高の栄誉ある賞として知られるノーベル賞にも、”裏ノーベル賞”といわれる、イグノーベル賞・・という賞がある。

1991年に創設された、このイグノーベル賞(IgNobel Prize)は、ノーベル賞(Nobel Prize)に、反語的な接頭語”Ig”をつけ、「下劣な、恥ずべき、不名誉な」をイミする”ignoble”ともかけているとか・・。

 

ただ、こちらは最低の研究に対して贈られるワケではなく、「笑えて考えさせられる」「マネできないしマネすべきでない」研究・・という2つが、その受賞基準

実際にノーベル賞を受賞した人も受賞してたりする、あるイミ、”権威ある”賞である・・。

 

ハトにピカソの画を見分けさせる実験、水の中とシロップの中、どちらが速く泳げるか?の実験、身の毛もよだつ音の心理学、ヘソのゴマの研究・・etc。

 

クマに襲われても平気なスーツの開発で、安全技術賞を受賞したカナダトロイ・ハートバイスさんは、科学者でも研究者でもない、一般人!

驚きのその受賞理由は、ハンマーで殴らせたり、車に轢かれたり(!)・・といった、自ら体を張ったスーツの徹底した研究ぶりに対するもの・・。

しかし、7年の歳月と1000万円以上の予算をスーツの開発につぎ込んだ結果、破産してしまい、裁判所にスーツを差し押さえられたという・・。

 

―とはいえ、無駄なもの(オイ!)ばかりではない。

インドスリークマル准教授は、数学者ではなく、動物生理学者だが、「インド象の体表面積を測る方程式」(!)を編み出して、数学賞受賞!

 

インド象は、体表面積によって与える薬の量などが決められるため、定期的に体表面積を測らなければならないが、それを嫌がって暴れる象に踏まれる事故が多発、死者も相次いでいた・・。

 

そこで、なんとかしなければ・・と、立ち上がったのがスリークマル氏。

 

 

何度も踏まれそうになりながら、象のさまざまな箇所の長さと、体表面積との相関関係を調べた結果、身長と前足の太さに比例しているコトが判明!

 

そして、導き出した方程式が・・

S=-8.245+6.807H+7.073FFC!

Sは体表面積、Hは身長、FFCは足回り(前足の太さ) 

 

インドでスリークマル氏は、数学で多くの命を救った恩人として崇められているという・・。

 

先見性のある発明や研究も、常人にとっては理解しがたく、最初は狂人の奇行にしか映らないかもしれない・・。

 

しかし、やがてはそれも、未来の常識になる可能性だってあるのだ。

 

人類の進歩と未来のために、笑われても、くじけずにやり続ける勇気を持つべし!!


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