以前、1/1―すなわち実物大(!)のスコープドッグ(正確にはブルーティッシュドッグか・・)を作って話題になった工房がある。
全くわからない人にはスコープドッグの説明からしないといけないが、スコープドッグは『装甲騎兵ボトムズ』というロボットアニメ作品中に登場する人型ロボット、アーマード・トルーパー(以下AT)の名称。
見た目は上の写真の通り、その顔は、半球形の頭部に3つのスコープを配しただけのシンプル、かつ無骨なデザイン。
1983年の放映・・とゆーコトで、もう今から30年近く前の作品になる。
このATというメカ、ガンダムのモビルスーツからの流れを汲む、サンライズ系リアルロボットが行き着いた究極の最終形態といっても過言ではない。
単なる巨大ロボットではなく、4mという現実的なサイズもさるコトながら、当時、ガンプラなどのモデラーたちが、アニメの動きを立体で再現した際、腰のアーマー(装甲板)が脚部に干渉してアニメのような自由なポージングが出来ない・・という、3D化した際の、それまでのリアルロボットの欠点をフィードバックしてデザインに取り入れた・・という経緯をもつ。
それ以降の作品に出てくるリアルロボットのデザインも、腰のアーマーが分割・可動して稼動域を広げたものになっていく・・。
メカニック・デザイナーの大河原邦男も、ATは軍用ジープをイメージしてデザインしたと語っており、状況に応じてさまざまな武器や装備に換装したり、主人公が次々と乗り捨てる・・といったATの兵器としてのリアルな描写が印象的な『ボトムズ』は、いまだにマニアの評価が高い作品なのである。
―とまあ、前置きが長くなったが、その実物大のスコープドッグを作ったロボット愛好家集団「水道橋重工」、今度は張りぼてのオブジェではなく、実際に動くロボットを作ってしまったとゆーから驚き・・。
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1712341.html?__from=mixi
http://rocketnews24.com/2012/05/14/212086/
海外からは、その知名度から「ガンダム!」と呼ばれているよーだが、約4mのサイズといい、これ、どー見てもボトムズのATだよなー・・スタンディング・タートルとか・・。
(下半身はレイバーか・・?)