松江のお茶・製造直売『錦峰園製茶場』 野津家のブログ

松江のお茶&お米農家。

20代で農業を継ぎ、
3人の子供を育てながら
両親と共に農業に励んでいます。

日本の技術者ってすごい!②

2016年09月25日 21時04分52秒 | 

父 綴ります。

15年前に導入した’40psコンバイン’の残しておきたい必要な部品は、

差し当たって駆動輪2個と、2個の転輪と、クローラーの右左でした。

それらを全て新品値段に換算すると、30~40万円になるので、

少々の手間を掛けてでも取り外せば、儲け、儲け。

 

雨模様続きを利用して3っ日間。

昨年に、取り外してた’刈り取り部’、’籾タンク部’以外の

’脱穀部’や、’燃料タンク’、’油圧作動部’、を分解外し作業をしました。

 

これらに、思ってた以上に手こずって、難儀を強いられてしまいまた。

膠着気味のボルトやナットを、まずはメガネレンチでチョッと緩めて。

速やかにネジ部を緩めるために、ラッチェットレンチでガチャガチャ・・・・チャッツチャッツ・・・・。

やってもやっても外れてきてくれません!。

 

脱穀部からの、モミ搬送ラセン部もボルトネジと歯車チェーンが緻密に組まれてて、、、。

油圧作動の部分も、油圧タンクをはじめ、ホースや、制御電線やらが沢山使われてて、、、。

デージェルエンジンからの駆動ベルト部も、頑丈な作りになってて、、、。

作業の3分の2以上を、12ミリやら14ミリやら17ミリやら、部分的に13ミリの頭経のボルト外しに。

 

「傳さん」と「妻」と「私」の3人は、思ってた以上の大苦戦!

皆が一様に、『すっごーい!!!。流石に700万円の機械だけの事がある~。』って再認識してしまいました。

 

『こんだけの複雑な制御部を、集約して組み込んでる~。』

『耐久性にも優れて~。』

『部品の組み合わせを考えた設計者も。 それに応えて作った下請け企業の職人さんも。すっごーい!!!。』

 

’稲の刈り取りコンバイン’が世に出てから45年程が経ったと思いますが。

(分解してるコンバインは、初期からいうと30年経った頃に作られたやつです)

開発会社の人も、協力して部品製作した人も、使いながら性能要望を上げてきた農家の人も、皆が皆エライ。

(ちなみに外したボルト・ナットだけでも、数えてみたら450個以上ありました。)

 

私が農林高校在学の1年生頃に、黎明期のコンバインを見ました。

’生稲’を刈り取って、そのまま生脱穀する夢の機械でした。

勿論、稲が詰まったりしてのトラブルは当たり前でしたが、、。

 

分解してみて初めて、開発者の努力と工夫。 弛まない機能向上への挑戦の跡を知りました。

そんな厭しむべきコンバインに、「惜別の別れの清酒」を注いで後、鉄屑として”伊藤金属さん”へ旅立ちをさせました。

 

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