木の実幼稚園のゆかいな仲間たち

愛媛県松山市にある『木の実幼稚園』の先生たちによるBlog

令和5年度お泊り保育2日目(年長)

2023-07-25 16:25:00 | Weblog

2023.07.22


山で迎える朝は

少しのセミの鳴き声と鳥のさえずりが入り混じり

都市生活にはない微かな清涼感があります。


 



宿には「以前、小学校だった」名残があり、

子どもたちが起きてくるのを

静かに待ってくれているようです。






目を覚ました子どもたちは

寝床をみんなで片付けたら身支度をして

以前は校庭であったであろう庭に出ます。

ラジオ体操の時間です。

だんだんと体も起きてきたら、

「ラジオ体操できました」

の、ハンコをもらいます。


  

  



河辺の山に帰ってきた今年、

あすなろ体育教室さんからのプレゼント

「パラシュート」も復活しました。

打ち上げの時と 上空で散る時と

2回「パーーーン」という音が山宿に鳴り響き

ふわりふわりとパラシュートが舞い落ちます。


子どもたちがダダダっと駆けて行き

小さなパラシュートを手にします。

随分、体も起きたかな(笑)?


  



午前中は散策に出かけたり

宿が所有する芝生の広場で遊んだり

360度緑に囲まれた世界で

ゆっくりと過ごします。


その前に、食事を済ませたり

いくらかお片付けもしておきます。


  

  



山中にたたずむ竜王神社へ

無事の下山を御守り頂くため参拝したり、

緑のじゅうたんという言葉がピッタリの公園で、

しばし時を忘れて遊びます。


「のびのびとしている」というのは、

このような姿を現すのでしょうか。

子どもたちが 自然に溶け込んでいるようです。


虫をつかまえても

優しく持ってあげる加減ができたり、

手で包んであげたりする様子があります。


少し観察したら

自然(家)に返してあげられたりもします。


  

  

  

  

  

  



日が高く昇った頃

子どもたちは宿に帰りました。

昼食を済ませたら 宿を出ます。


終わりの集いで

お世話になった中島さんにお礼をお伝えしたら

いよいよ山を下ります。

子どもたちの食事やお茶のお世話をして下さった

宿の職員の方々が見送りに出てきてくれました。

「お世話になりました」の御礼をお伝えして

バスが山宿を後にします。


  

  

  



山間の棚田で豊かに成長している苗を横目に

山を下りていきました。






熱中症対策のため午後の旅程(冨士山公園)を変更し、

五十崎凧博物館に行くことにしました。


五十崎と言えば凧と凧合戦の街。

機動性の高い凧や

畳数枚分にも及ぶ巨大な凧が

勇壮に大空を飛ぶ街です。


日本でも凧専門の博物館は珍しく、

全国どころか世界の凧が展示されており

正月の伝統的な遊びを象徴するだけでなく

世界中に愛好家がいる文化を目の当たりにできます。


全ての旅程を終えた子どもたちは

うたた寝をしながらバスに揺られ

待ちかねた家族との対面を迎えました。


本当の「お帰りなさい」。


  

 



お泊り保育 完


(PostScript with snap shots:2日目編集後記)
親も 兄弟も 親戚もいない中

初めてのお泊りだった子も

大勢いたのではないでしょうか。


ほんの少し ドキドキしたかな?

全然 平気だったかな?

どんな気持ちで

出発の朝を迎えていたのでしょうか。


  



冒険の途中

目にしたたくさんの物事を

どんなふうに受けとめていたのでしょうか。


  

  



旅は

人の持つ心の物差しを

どんどん大きくしてくれます。

前より少し大きくなった物差しをもって

次の一歩を踏み出します。


旅の途中

いろいろな人との つながり が生まれ

その出会いとつながりが

子どもたちの人生を一層豊かにしてくれます。


  



いつか 気づいてくれると嬉しいです。

目に映らないところで

自分のことを思い

行動している人がいることに。


そんなことに気づけたら

子どもは もっと幸せを感じられるように思います。


  



家に帰ったあと

家族に伝えられていたら 嬉しいです。

「お泊り保育に行かせてくれて ありがとう」

を。



  



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