木の実幼稚園のゆかいな仲間たち

愛媛県松山市にある『木の実幼稚園』の先生たちによるBlog

街の小道を通って

2012-05-28 17:35:45 | Weblog


深い藍に浮かび上がる白。

1800年代の初期に伊予松山で考案され、日本中で広く知られるようになった伊予絣(いよかすり)です。




着物を着る人が減る中で折り手も減少しますが

200年後の現代において

伊予絣は久留米絣や備後絣と並び「日本三大絣」に数えられる伝統工芸として

今も静かに生き続けています。


この伊予絣を考案し 世に送り出したのが

幼稚園のある(当時の)垣生村(はぶむら)に生まれ育った「鍵谷カナ(かぎやかな)」という女性でした。


垣生村という小さな街でその大仕事を成し遂げたこの鍵谷カナの功績を称えるため

垣生(はぶ)では毎年、彼女の命日にあたる5月28日に慰霊祭(通称「鍵谷祭」)が行われます。



さて 今日は年長さんが歩いて街散策に出かけます。

鍵谷カナの功績をたたえる 「鍵谷カナ頌功堂(かぎやかなしょこうどう)」 は

文化庁により 「登録有形文化財」 の指定を受けている建造物なのですが、

まずはそこにお参りを。


幼稚園のある垣生(はぶ)には昔ながらの小道がのこり

子どもたちにとっては迷路のような不思議さのある道が続きます。

このみ君が小学生の頃、新任の先生が家庭訪問に回る際には

「家庭訪問を終えた児童が 次の児童の家に連れていく」 という姿がしばしば見られました。


(なぜなら...垣生の街を初めて歩く先生が迷子になるので)


さぁ いちぢく畑の横を抜けて出発進行!




(あ この木のお家はむかし製麺屋さんだったところだ。)




たしか ここをまっすぐ進めば長楽寺。




いよいよ鍵谷堂に到着しました。

慰霊祭の準備が整いつつありますね。





先生のお話を聞き、カナさんにご挨拶を済ませたら近くの公民館にむかいます。

もうひと歩きですね。

三嶋神社が見えたら公民館はすぐそこです。




そうなんです、慰霊祭では近くの公民館でちょっとした 「伊予絣製品」 を買えたり

公民館の中で伊予絣の説明が聞けたりします。




また、地元の天麩羅屋さんが揚げる「じゃこてん」や「昔ながらのコロッケ」、

足踏み杵でつく「お餅」などが買えたりします。

(この 「じゃがコロッケ」 が サイコー!)


そして地域の方が子供向けに「ヨーヨー水風船」や「バザー」といった

ちょっとした出店を用意して下さっています。


子どもたちは150円を持参しました。

(10円とか50円とかわかるかな?)


お金を渡してヨーヨーに挑戦です。




親切に釣り方を手ほどきしてくれます。




ん!? ... 釣れたっ!




バザーでは自分で品定めをしてお買い物をします。




真剣です...。





あ、 きくさん と さくらさん も到着したようです。




では、 ふじさん と たんぽぽさん は幼稚園に帰りましょうか。

帰りも街の小道を通ります。

花や緑がますます鮮やかな季節になりました。

暑い夏がやってきます。




(関連URL)
伊予かすり会館 : http://e-hime.jp/kasuri/
文化庁データベース : http://kunishitei.bunka.go.jp/bsys/maindetails.asp?register_id=101&item_id=00002313

(追伸)
このブログの最初の写真は、伊予かすりで作られた 「携帯ティッシュペーパー・バッグ」 です。
遠方の知人への贈り物に便利です。
伊予の伝統工芸品 & 実用性がある そして お安い。

小さな手で

2012-05-12 16:56:24 | Weblog


さて これはなんでしょう...?





今日は土曜日 いつもの幼稚園とは様子が違うのです。

朝、先生の説明がはじまります。





卒園児のお兄ちゃんやお姉ちゃん

そして ママたちがお手伝いに来てくれています。

お姉ちゃんがお手本を ... なんだかわかりますか?





年少さんの中には、「初めて!」というお友だちもきっとたくさんいるはず。

(なんだこの白いのはっ!?)

まずは まーるく ポンポンポンッ と。





(... うまくいってるようです。)




(はい こちら順調です。)





そうだ 年長さんは

今日はお出かけもあるのです。



行先は...

じゃじゃーん 昔ながらの「ぼくらの街のパン工場」!!!





このビニールカーテンの向こうでは...





特設テーブルで年長さんが奮闘中!!!





まずは   ...そう、粉は大事。

くっつかないようにね。




いよいよパン生地登場。




さぁ はじまりはじまり





ほほー 伸びますね





集中してます





うまくいってるよー!





いよいよ完成





できたぁーーー!!





今日はパン工場の中なので

とくべつに発酵装置の中を体験させてもらいました。

...中は夏のように蒸し蒸しするねぇ。




この装置の中でみんなのパンを少し休ませてあげると...

わーお みんなのパンが膨らんできています




大型オーブンでパンが焼けていき...




..  待つこと約9分

どどどどーん

焼きたてパンのいい香りがしてきましたよぉ







そう 明日は「母の日」です

みんなお母さんのことを考えながら一生懸命パンを作っていたんだね

お家に帰ってママにパンを渡すとき

「いつもありがとう」って言えたかな?






追伸1: お手伝いに駆けつけて下さったお母さんたちへ


教室で子どもたちに付き添い

また

パン工場で最後まで包装を手伝って下さり

本当にありがとうございました。

おかげさまで 子供たちが楽しくパン作りを行えました。

明日は どうぞよい母の日をお過ごしください。





追伸2: パン工場のおじちゃんへ

本日は貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。

パン生地を触り オーブンをのぞきこむ子どもたちの表情をみていると

ワクワク感がこちらまで伝わってきました。

おかげさまで楽しい1日が過ごせました。




Happy Mother's Day

良いつながりが生まれますように

2012-04-28 10:43:49 | Weblog

春が来て

園でも色とりどりの花が 咲き始めました。










夕方 預かり保育の子どもを小走りに迎えに来られたお母さんが

子どもを見つけ ニコッ とし

その笑顔を見つけた子どもが

「(あー 来た)」 といったように

同じように ニコッ とお母さんに笑顔の返事。


日常に普通にあるそんなお母さんの姿に

「自分もこうあろう、自分も頑張ろう」 と元気をもらっています。



昨日

今年度のPTAの役員さんたちの 第一回目の役員会がありました。


人のあいだに立ち 人に相談し 人と助け合いながら 人をつなぐ

そういったご苦労のある役割です。

子どもたちと園にかかわる人たちのために

役を引き受けて下さり有り難うございました。


「せっかくなので 楽しくやりたいと思います。」

と挨拶をされていたお母さんがいらっしゃいました。

その言葉に園長先生は励まされたそうです。

...その言葉に励まされたのは

もしかすると園長先生だけじゃなかったのかもしれません。


「こうして子どもにちゃんとかかわり 子育てに向き合うことを

私は嬉しく思っています。」

と挨拶をされていたお母さんがいらっしゃいました。


...その言葉に グッときました。


お母さんがこんなふうに思ってくれていることを

子どもが理解するのは きっとずっと後になるのだろうけど

でもこうして今 このように親から愛情を授けられている子どもは

間違いなく幸せだろうと

ボクは本当にそう思うのです。


例えば高校を卒業し 仕事や学業で県外に行ってしまうことがあるとすれば

親と子が身を寄せて過ごすことのできる時間は

人生の最初のわずかな期間ということになります。


よく考えてみれば 子どもは学校に入れば時間割の中で生活を始め

部活が始まれば友達と過ごす時間が増えていきます。

(それはそれで とっても望ましいことなのですが(笑))


だとすると

親と子が手をつなぎ 幼稚園に通い 一緒になって園生活をおくるような時間は

二度とは無いかもしれないし そして思いのほか限られていて

人生のごくわずかな時間でしかないことになります。


その幼少期に PTAという形で子どもとこうしてかかわって下さり

ありがとうございます。



夕方まで頑張って 小走りで子どもを迎いに来られるお母さん

PTAとして子どもたち全体のために頑張るお母さん

毎朝子どもを自転車にのせて公園の樹の横や町の小道を通り抜けるお母さん

「今日も元気に帰ってくるかな」とバス・ストップで子どもを待つお母さん

ときに子どもを連れながらサークル活動に集まり交友を築くお母さん

そういったいろんなお母さんの 毎日 をつなげ

ときに思いがけず 誰かのお母さんを助けていたりもする。


PTAってそんな役どころがあるんだなぁ と考えていると

やっぱり感謝の気持ちで一杯になります。


お母さん一人ひとりのご協力と時間に

子どもが 幼稚園が そしてきっと他のお母さんたちが

支えられています。



36人の 「PTAのお母さん」

1年が経つころ ちょうど藤の花が咲く今頃


時には協力 時にはちょっとした食い違いなども経験し

そして そんな一つ一つのことを乗り越え

PTAという 「ある子育ての形」 を共に経験された仲間だからこそできるつながりが

藤の蔓がお互いを支え合うようなつながりが

生れていますように。




1年間 どうぞよろしくお願いします。

命を守る お約束 (交通安全指導に寄せて)

2012-04-27 17:51:13 | Weblog

いよいよ暖かくなってきました。

今週は交通安全指導がありました。


松山西警察署・松山西交通安全協会より

腹話術や挿絵を使ったお話をして下さるお姉さんたちや

園外での実地指導をして下さるおじちゃんたちに駆けつけて頂きました。


まずはみんなでホールに集合です。

(年少さんたちは初めてのホール集合ながら なかなかのお行儀のよさです。)




まずは 『ターくん』 と お姉さんからの大切なお話です。





「道路では遊ばない」

とか、

「横断歩道では 左右を確認し しっかり手をあげて渡りましょう」

とか、

そうそう 信号機についても話がありましたね。

あお・きいろ・あか の 3つの色の信号もあれば

あお と あか の 2つの色の信号もありますね。

たとえ信号があおでも やっぱり左右を確認し しっかり手をあげてわたりましょう。

一つ一つ 命を守るための大切なお話です。





今日は 『ターくん』 と一緒に 『道路を渡るときの3本指のお約束』 をしました。

みんな これはちゃんと覚えて守ろうね。

1 ボクは わたしは

2 必ず

3 止まります

です。

お約束です。


さて

つづいて 「道路ってキケンだよ」 ということを知るショート・ビデオを観たら

いよいよ実地訓練に出かけます。

(習った通りにできるかな?)




横断歩道のないところではどうするんだったかな?




横断歩道であっても 3本指のお約束 を守り

そして ちゃんと手をあげて渡ります。





松山西警察署・松山西交通安全協会のおじちゃんとお姉さん

今日はお忙しい中

交通指導のために駆けつけて下さり有り難うございました。

子どもたちの交通安全教育のため

今後もどうか よろしくお願いします。





安全第一 健康第一

あたたかみ (入園式に寄せて)

2012-04-17 13:39:40 | Weblog

サクラが今年も咲きました。





入園式の日には薄いピンク一色だったサクラも

今は新芽が入り混じり、

木の幹の色に 花びらの薄ピンク と 新芽の緑 が加わり

新緑の季節が近づきつつあることを感じます。


今日は入園式でのご挨拶を交え

今の気持ちなど お伝えできればと。



入園式当日は雨が降っていました。

雨が降れば傘をさして雨をよけ

長靴をはき足元を守ります。

また 時に子どもは親のさす傘に招き入れられ

肩を寄せて歩きます。


天候悪けれど

悪いときには悪いときなりの生活習慣を

そして 悪いときなりの思いやりを

子どもたちはそのように肌身に感じながら

それらを覚え そして成長してゆきます。


雨の降る入園式の中

子どもの制服が濡れないよう

そっと気遣う保護者の温かい姿を眺めていました。



われわれ教職員一同が

保護者や地域の方々と共に取り組もうとしていることは

雨の日の生活や 親の思いやりと似ているのかもしれません。


時にはある一つの出来事について 雨をよける傘になろうと知恵をもち寄り相談し

時にはおおらかな気持ちで 傘の下に招き入れるようにジックリと子どもを見守ります。


子どもたちはそれらを肌身に感じてくれ

きっと覚えてくれ そして成長してくれます。



幼少の彼らには 地域の方々 私たち教職員

そして何より 親から授かる思いやりが必要です。


そういったものが子どもたちの心の糧となり

たくましくも温かみのある大人に成長し

そして社会を担っていくと信じています。



子どもたちの先を生きている われわれ大人には

未来を生きる子どもたちに授けられることが 多くあるように思います。


これから3年間

或いは、今年度 年中さんや年長さんから入園してくれた園児をお持ちの保護者の方々へは

2年間 もしくは 1年間

どうぞよろしくお願いします。



暖かくなってきました。

公園の桜は散りつつあり 根の周りは薄ピンクのカーペットを敷いたようです。

春色の中に新緑が入り混じり始めました。



photo @ 住吉公園(西垣生町)

そして8年後へ (タイムカプセル)

2012-03-27 09:38:24 | Weblog

みなさんは タイムカプセルを掘り返す経験をされたことはありますか?

残念ながらこのみ君にはそういった経験はありません。

なので なんとなくワクワクしながら様子を見守っていました。


2012年3月24日

今から6年前に園庭の片隅にカプセルを埋めた卒園児が

大きく成長して園に戻ってきました。




はるばる関西方面から戻ってきてくれた卒園児もいて

エントランスホールには先生たちの喜ぶ声がしばらく響いていました。


その後 カプセルが掘り起こされ...

掘り起こ...

堀り...


...掘っても掘っても出てきません。

(...動いた? 食べられた?)




が、しばらくして 「タイムカプセルが出てきました」と

園内アナウンスが流れました。

(...案外、深かったようです。)




春から中学へ進む彼らの目に




幼稚園児だった頃に描いていた夢は

どのように映ったのでしょうか?




今も変わらぬままですか?




それとも別の夢を描き始めていますか?




さて その日 彼らが6年ぶりに集まった理由は

カプセルを掘り返すだけではなかったようです。

それぞれが卒園した頃に過ごした教室に入り

彼らの担任だった先生から一人ひとりにハガキが配られました。


現在12歳の自分から 8年後の未来で20歳になった自分に

ハガキでメッセージを贈ります。






1人1人が「将来の夢やメッセージ」を書きこんだハガキを

先生が回収しました。


彼らが20歳になった頃

そのハガキの1枚1枚を

先生がポストに投函するそうです。



20歳になった彼らは

どこでどう過ごし

どのような夢を描きつつあるのでしょうか。




それぞれが その日ハガキに書きこんだ住所に

彼らはもう居ないかもしれません。




それでも

1枚でも多くのハガキが彼らのもとに届きますように。




みんなが元気でありますように。

それだけは 変わりありませんように。

エールを! (卒園式に寄せて)

2012-03-21 17:24:36 | Weblog

今日は3学期の修了式が行われました。


園長先生が

「今日はホールが広く感じるね。 なんでだろう?」

と、子どもたちに問いかけると

「年長さんがおらんけん」

と、年中さんと年少さんが答えます。


少し広々と感じるホールに寂しさを感じるのは

いつか子どもが親元を離れていったあと

その家で親が感じる寂しさに似ているのでしょうか...。

今、とても寂しいです。


卒園式の前々日

年長さんが過ごした園舎内をフラッと歩いてみました。

エントランスホールも




バス車庫も




廊下も



教室も




卒園式に臨む年長さんたちを静かに待っていました。



卒園式のあと 35周年記念のタイムカプセルを園庭に埋めました。

その様子を見ている子どもたちを眺めながら

6年後にこの場所に戻ってくるまでに...

良い先生との出会いがありますように...

良い友達との出会いに恵まれますように...

元気でいてくれますように...


いろんな願いがあふれて止まりません。





さぁ 旅立ちです。

...なぜか ふと

高校時代の体育の時間にランニングをするときの掛け声を思い出したので

今日はその掛け声でみんなを送ります。


このみっ子ぉ〜

がんばってぇ〜

いきまぁ〜っ

しょい!!!



ここを巣立つ 全ての卒園児にエールが届きますように。

みんな 笑顔をいっぱいありがとう。

春が来ます (水泳大会に寄せて)

2012-03-06 10:34:15 | Weblog


春が来ます。

先週 卒園を控えた年長さんが水泳大会に臨みました。




水泳大会といっても、みんなで楽しく泳ぐというのではなく

『クラス対抗リレー』 をします。

そして、年長さんにとってこのレースは

ずっと一緒に過ごしてきたクラスの仲間と力を合わせて行う

最後のチーム競技になります。




今年度の秋の運動会のタイトルは 「たんぽぽ」 が獲りました。

その勢いのまま冬の水泳大会のタイトルも獲って 「年長二冠達成」 となったのでしょうか。

それとも昨年度のタイトル・ホルダー・クラスの 「ふじ」 が防衛したのでしょうか。

或いは、「きく」と「さくら」が両者に割って入ったのでしょうか。


クラスの一員として生活を送っている子どもたちと先生には

そんなドラマもあるのです


さて このみ君ですが

(そもそも幼児期の子どもたちって「泳げる」ものなんだろうか?)

という 素朴な疑問をもちながら水泳大会を見ていました。

自分のことを思い出すと 小学校に入る前に 「泳げていた」 記憶がないからです。


... ところが

驚いたことにちゃんと泳いでリレーになるのです

「すごいもんだなぁ...」と、見ていて素直に感心させられました。


それしても いつもはのびのびと楽しそうに水泳の時間を過ごしている子どもたちですが

今日は一味違う子どもたちの顔を見つけました。


クラスメートがタッチでタスキをつないでいき

いよいよ自分の出番が回ってきます。

プールに飛び込むためにスタートラインに立ちます。

向こうからクラスメートが泳いできます。

そしていよいよ身構えると ...


「やってやるぞ」 という闘志を胸にギュッとため込んだような表情を見せました。


「(こんな闘志を いったいどこに隠し持っていたの!?)」 と、

普段は見せないその表情に ひそかに嬉しくなりました。



競い合うって楽なことではないので、

それに 得手不得手に左右されることが多いので、

「競争」とか「結果」に偏り過ぎることには少しばかり抵抗もあるのですが、

それでも これからますます大きくなるにつれ

実際にはこれまで以上にいろいろな形のレースを味わうことになる子どもたちに

こういった機会に 「競争」 というものを体験しておいてほしいとも思うのです。


そして 「競争」 をする場面があったとき

今日のプールサイドで見せていたあの表情を 見せて欲しいと思うのです。

特に 「自分が好きなこと」 においては。



さて

クラスの仲間を応援する声が プールを囲む室内の壁に反響して

一つ一つの応援の声がかき消されるくらい賑やかな大会でした 


優勝のゴールを決めた時の応援と喜びもひとしおだったのですが

20人以上がタッチをつないだあとの 3位と4位を決するアンカー勝負は

少し切なくなるくらいのラストでした。


目の前を泳いでいる仲間を必死に応援している様子を見て

彼らが 「自我」 と 「多我」 を認めはじめ

まだ無意識のうちに 「友情」 という 「情」 を知りはじめているのだと思うと

ジーン としてしまうのです。





春が来ます。

また一つ 成長の片鱗をうかがう大会でした。

みんなが旅立つ日が 近づいてきます。

ヘイちゃんへ DAY 2 (雪山の体験保育に寄せて)

2012-02-24 20:16:39 | Weblog

DAY 2  小田深山・獅子越荘 ⇒ 木の実幼稚園


AM 06:30

おじちゃんたちが夜中に降った雪の状態や路面を確認してまわります。

積雪がそれほどでなく 少し安心しました。




AM 07:00

そろそろ夜も明けます。

よく寝むれたのか 子どもたちはベットから出て

早々に顔を洗って着替えます。




AM 07:20

朝食当番さんは 一足早く食堂でみんなの食事の準備をお手伝い。

先生に教わったとおり 両手でしっかり運びます。




AM 07:40

食事の前の感謝のごあいさつを 朝食当番さんが行います。

しっかり食事をとりましょう。




AM 09:00

食事や歯磨き 休憩を終えて

さぁ 山荘を出発です。




AM 09:10

(お...溶けずに残っている。)

きのう作った雪だるまが子どもたちをお出迎え。




AM 09:15

(か...カマクラの正体(裏側)はアンパンマンだったのか!)

こちらがわからも記念にパチリ!




AM 09:30

午前中は まだ遊べます。

よしっ ソリに乗るぞ!




AM 11:00

休憩所で帰り支度が始まりました。

まだ遊び足りなさそうな表情をしますが

帰ってママやパパに会うのがちょっと楽しみになってきた様子です。




AM 11:15

一足早く、子どもたちのバックパックがバスに乗りました。

共同生活もあとわずかです。




PM 12:50

食事やお片付けを終え 子どもたちが岐路につきます。

家とは様子も勝手も違うなかで

友だちと協力し 先生とのお約束を守り 当番をこなし

また一つ お兄さん・お姉さんの表情になっていきます。

そうして もう間もなく園を巣立っていきます。




PM 15:10

園に子どもたちが帰ってきました。

大きな事故やけがもなく 無事に戻ってこられました。




PM 15:20

終わりの会が開かれています。

子どもたちも せんせいたちも

ようやくひと安心です。




PM 15:30

大きな荷物だけど

もう自分で持てるようになったね。

...さぁ お家にかえろう。





追伸: ヘイちゃんへ

体調はすっかり良くなりましたか?

園で君を見かけたから もう大丈夫なんだろうと思っています。


冬山は こんな様子でした。


ヘイちゃん

このまえ 広島から園に来られた 「かたりべ」 の いしはらさんが話していたことを覚えてる?


『はなは みずがないとかれてしまうね。
 だからみずをあげないとね。

 でも、みずをやりすぎると かれてしまうことがあります。
 だから せんせいにおしえてもらったりょうだけ みずをあげてね。

 ザリガニさんは エサがないとしんでしまうね。
 だからエサをあげないとね。

 でも、エサがおおすぎると おなかいっぱいでしんでしまうことがあります。
 だから せんせいにおしえてもらったりょうだけ エサをあげてね。


 このおやくそくをまもることが 「やさしさ」 なのよ。


 しょうがっこうにいっても せんせいのおはなしをちゃんときいて

 おやくそくをまもってね。』


と。


ヘイちゃん

ヘイちゃんを診てくれたお医者さんはね

ヘイちゃんが山に登りたいのをしっていたけど

ヘイちゃんの体調がよくなかったから

「山に登っていいよ」 って

ヘイちゃんに言ってあげられなかったんだと思う。


それが お医者さんが大切にしている 「おやくそく」 だと思う。

つまり お医者さんからヘイちゃんへの 「やさしさ」 だったんだと思う。


それを どうかわかってあげてね。


さて

天気予報によると 3月になれば暖かくなるって。

寒い冬もそろそろ終わりだね。

元気に卒園を迎えよう。


このみ君より

ヘイちゃんへ DAY 1 (雪山の体験保育に寄せて)

2012-02-21 18:17:51 | Weblog

DAY 1  木の実幼稚園 ⇒ 小田深山・獅子越荘


AM 08:30

出発の日の朝を迎えた子どもたちが

園に集まりつつあります。

どんな2日間を過ごすのでしょうか。




AM 08:50

出発を控え 朝の集いが始まりました。

...さすが年長さんです。

ワクワクしつつも行儀は上々ですね。




AM 09:40

バスが出合橋を渡ります。

いつもと違うルートを走ります。

いつもと少し違う窓からの景色を見ながら

子どもたちはなにを思っているのでしょうか。




AM 11:20

無事 小田深山に到着しました。

...ヒンヤリと空気が冷たいです。

でも 山の空気は澄んでいます。




AM 11:30

お世話になる山荘の佐野さんからのご挨拶。

いよいよ子どもたちの共同生活がスタートします。




PM 12:10

共同生活の最初の課題は昼食のお手伝いです。

クラス毎に食事の準備のお手伝いをします。

みんなのスポーンを揃えたり、

ウッド・テーブルまでお皿を両手でしっかり運びます。




PM 12:30

予定通り準備を終え みんなが揃いました。

さぁ、おいしいカレーで充電です。




PM 13:50

食事や休憩を終えました。

いよいよ防寒着を着こんで ソリ遊び に出かけます。

午後になって気温が上がらず 空気は冷たいままです。




PM 14:00

さぁ 雪山あそびスタート!

子ども用のゲレンデや ゲレンデ横に備え付けられたリフトのおかげで

一緒に乗る友だちを変えながら 何度も何度も滑り下りられます。

大声をあげながら 雪山の斜面をソリで降りてゆきます。




PM 14:05

雪山に 熊 が出現!?

なぜか パンダ も出現!?




PM 15:20

ついに ワニ も出現!?

カマクラの前で記念撮影です。




PM 15:30

冬山には コアラ も カエル もいます。

山荘の佐野さんが 子どもたちのために呼んでくれたそうです(笑)。




PM 15:45

雪山です カマクラ遊びも体験できます。

ネコバス ならぬ ユキバス のようなカマクラに

子どもたちも喜んでいました。




PM 16:00

そろそろ宿に戻る時間が来ます。

おっと その前に記念撮影を。




PM 19:00

さすがにハラペコ...。

着替えも終えて 山荘の食堂で夕食です。




PM 21:20

お風呂あがりの水分補給も忘れずに。

そろそろ就寝時間をむかえます。

元気に遊びました。

夕食もお風呂も終えました。

...さすがによく眠れそうです。




PM 21:30

子どもが寝ついたら 先生は明日への準備が始まります。

明日も元気に遊べますように。




PM 22:20

子どもたちは よく眠れているでしょうか。

先生たちの見回りが続きます。



...ボクは、この写真が好きです。


きっと日本中のママとパパが

そして日本中の「せんせい」と呼ばれる教師たちが

未来を生きる子どもたちを

こうして力を合わせて守っているんだろうなぁ。



みんな、明日も元気で遊べるといいね。




次号へ続く...



追伸: ヘイちゃんへ

聞こえていますか?
今回と次のブログは 君のために書きます。

出発前の職員室で
布団の上に横になっているヘイちゃんを見つけました。

山に登ったあと 園からの連絡でヘイちゃんが山に登れなくなったことを知りました。
そんなヘイちゃんに 知っておいてほしいことがあります。

ヘイちゃん とても残念だったでしょう。
でもね 残念に思ったのは 君一人ではないからね。

君の先生も それはとても残念そうにしていたよ。
きっと友だちも。
もちろんヘイちゃんのママもそうだと思う。

ヘイちゃん いつか君のまわりで
今回のヘイちゃんと同じような思いをする友だちがいたら
ヘイちゃんなら言えるはず。


「わかるよ」 って。


これはね 君にしか言えない。


山に登れなかったヘイちゃんだけが得たことがあるからね。

そこは 残念なことじゃないから。

ヘイちゃん 山はなくならないから。

思い出をもう一つ (音楽発表会に寄せて)

2012-02-15 12:58:00 | Weblog


幼さのカタマリのような年少さんたちと比べてみると

園を巣立つ旅支度ができつつある年長さんたちを

随分と お兄さん お姉さん に感じます。


そんな彼らにとって、園での最後の音楽発表会が行われました。


ずっとあとになっても覚えているのでしょうか?

家族や知り合いに手を引かれて 寒い雨の朝にコンサートホールに向かったことを。

開演前の舞台裏の廊下で 友だちや先生と準備をしていたことを。




そして ステージで幕開けを待つドキドキを。





ずっとあとになって知ることもあるのでしょうか?

いつもみんなに読み聞かせををしてくれるぐるんぱのママたちが

今日も幕間に絵仕掛けのお話をしてくれたことを。




いつもそばでみんなを見守ってくれているママたちが

その日はスイング・ガールズに変身していたことを。




そして いろいろな人がみんなを支えてくれていたことを。








みんな 昨日はよく頑張りました。


...そうか 昨日だけではないね。

昨日まで 本当によく頑張りました。

みんなの頑張りを長く見てきたぶん せんせいたちも喜んでいたよ。





みんな いつか自分の力で自分の舞台の幕を開ける日が来ます。

必ずきます。


そのときまで ジッと力を蓄えよう。

いろんな経験と いろんな感情と

そして いろんな人たちの支えを得ながらね。


きっと来る 「自分でできる」 その日まで。





ステージの内外で 会場設営や子どもたちの誘導に携わって下さった保護者の皆さま

松前町のコンサートホール運営の方々

楽器調整の一色楽器のおじちゃん

そして 池田先生 と 藤岡先生


みなさんのおかげで 思い出に残る音楽発表会を行えました。

いつも変わらず子どもたちを支えて下さり 本当にありがとうございます。

OFUDA

2012-02-10 14:43:08 | Weblog

香港から 「お札(おふだ)」 が届きました。

幼稚園の子どものためにカワイイ(?)キャラクターのお札にしてくれたそうです。

彼らは 「お正月」 を旧暦の正月に迎え、「春節」 と言うんだそうです。

そのため、日本とは違う時期にお正月を迎えます。

つい2週間ほど前がその春節だったそうで

そう言えば日本でも 「帰省ラッシュ」 の様子が報道されていたような気がします。


先日、日本の年賀状にあたる 「カード」 が届いたのですが、

その中に 子どもたち用の 「お札(おふだ)」 が入っていました。





繁体字(はんたいじ)なので正しい読み方が解らないのですが

意味だけでも知りたいと思い、お札を贈ってくれた友人にたずねてみました。


<龍馬精神>

龍と馬は 「元気」 の象徴なんだそうです。

そこから転じ、「健全な心」 を願うお札なんだそうです。

⇒ ここはひとつ、年間を通じて子どもたちが体力を養う 「プール」 に通じる

  スライド・ドアに貼ってみました。





<大吉大利>

良好な縁起(大吉)を招き、全てのことがよい方向に進むことを願うお札なんだそうです。

⇒ 全ての子どもにその願いが届くよう、子どもたちが毎日出入りをする下駄箱前のドアに貼ってみました。





<得心應手>

全ての願いが届き・叶いますようにとの意味のお札なんだそうです。

⇒ 子どもの成長を毎日見つめ、様々な行事に向けて日々頑張っている先生たちの思いが届くよう

  職員室のドアに貼ってみました。





<花開冨貴>

これは少々特別なんだそうです。 彼の返事を直訳すると...

『時折僕たちは花を買い、家に持ち帰り、花瓶の中に差しますよね。

 そして、その花びらを花瓶の外側にも貼り付けます。

 そうやって(花瓶の中も外もあふれる花で満たしてあげて)

 良いことが沢山あるように、と願うのです。 わかるかな(笑)?』


とのこと。 ...わかるような。 ...わからないような(苦笑)。

⇒ そこで、「たくさんの良いこと」 というところで

  みんなが集まるホールの入口に貼ってみました。

  ホールでは、子どもたちが遊び、劇や音楽の練習をし、いろんな行事が開かれ

  体育教室やお絵描き教室が開かれ、また、音楽サークルやぐるんぱが活動します。

  そういった一つ一つのことを花びらの一枚一枚に例え、

  ホールがステキな花で一杯になりますように。 と。




OFUDA 2月の間、貼っておきますので

ご来園の際に見つけてみてください。



さて、来週は music festa のリハ(月曜日)と本番(火曜日)です。


子どもたちと先生たちが最後の練習に取り組んでいます。

卒園を控える年長さんたちが、

そして春が来るころに進級してひとつお兄さん・お姉さんになる年中さん・年少さんが

どうかコンサートを楽しめますように。

地震を想定した避難訓練の様子

2012-01-27 20:04:53 | Weblog


今日は寒風の中、避難訓練を行いました。


今月の17日は阪神大震災から17年目を迎える日でした。

また 再来月には東日本大震災から1年を迎えます。

いまだ行方不明者が多数おり、また、仮設住宅での不自由な生活が続く方も大勢いらっしゃいます。


「いざという時」に 子どもたちが 「避難という動作」 をとれるよう

これからも訓練を継続していきます。


今日は地震を想定した避難訓練でした。

松山市消防局のご指導とお力添えを得て

起震車(きしんしゃ)をグランドに入れていただきました。




今日の訓練の流れは

1 訓練開始(地震発生の園内放送)

2 防御の姿勢

3 避難指示

4 避難開始

5 点呼

6 津波警報発令の確認


という、一連の流れをタイム計測しながら実施しました。




ふだん明るく楽しく子どもたちを引率する先生たちも

今日ばかりは真剣な表情で子どもたちを誘導します。




避難だけでなく、全園児の点呼まで4分ほどで完了できました。

但し、子どもたちには常々このように話していきたいと思っています。


「本当に地震が起こったら 床が揺れ 建物が揺れ 歩けなくなります。

 揺れているのが終わっても 本当に怖くて心臓がドキドキします。

 こうやって練習していることも 本当に地震が起こったらできないかも知れません。

 だから お約束しましょう。

 もし本当に地震が起こったら

 おしゃべりをやめて 先生を見ましょう。

 先生のお話を聞きましょう。

 そして みんなで力を合わせて ここ(プレイコート)に集まろう。」

 
と。



また 松山消防局の方からは 園内における避難時だけでなく

家族と一緒に外出しているときに注意した方がいいことについても

具体的なアドバイスを頂きました。


・建物からむやみに飛び出さない

・頭を守る防御の姿勢を欠かさない

・がけ(斜面)に近づかない

・自動販売機など倒れやすい物に近づかない


こういったことは随時書き留め、実際の避難時に役立てたいと思います。


さて 避難訓練後に 年長さんたちの 「起震車体験」 の時間です。


避難中は真剣な表情で必死に訓練に取り組んでいた子どもたちも

大きな 「起震車」 に興味深々です。


「怖かった...」 と言う子どももいたのですが

揺れの怖さよりも興味が勝ってしまって

なにかのアトラクションのように思う一幕もあり 少々複雑な気持ちでした。

でも 「防災意識を高めるスタートラインは これでいい」 とも思いました。














今回は安全優先のため 「座った姿勢」 で揺れを体験しましたが

次回は少し危なくても 「中腰の姿勢」 から揺れを体験して

「大きく揺れたら 立ってはいられないぞ」 ということを経験した方が

ゆくゆく 子どもたちのためになると思いました。


そして最後に お世話になった消防局のスタッフの方々に

「感謝のメダル」 を贈って訓練終了となりました。





松山消防局のスタッフの皆さん

子どもたちの訓練のために

大変貴重な時間を割いて下さって 本当に有り難うございました。

こういった継続的な訓練は 「いざという時」の安心材料になってくれ

迷わず素早く行動する指針になってくれると思います。

これからも どうぞよろしくお願いします。


愛媛新聞 2012年1月21日 (マラソン大会の記事)

2012-01-23 09:54:17 | Weblog

園児のみんな 先週(1/20)は大寒前日の 『マラソン大会』

本当によくがんばりましたね 


みんなが頑張っている様子が 新聞に取り上げられていました。

新聞を読まれている多くの方に 元気なニュースを届けられたかもしれません。


みんなは家族の 園の 社会の 元気の素です。

まだまだ寒い冬が続くけど 今日もハリキッテいってみましょう 


遠方にいらっしゃる おじいちゃん や おばあちゃん ご親戚の方々 にも

みんなの元気な様子が 少しでも届きますように。



忘れ物のお知らせ & 「人生に 時にはビターな経験を (マラソン大会に寄せて)」

2012-01-20 19:58:13 | Weblog

今日は落し物のご連絡を。

(ブログで落し物をアナウンス... うーん、新しい♪)


落し物は3つです。

昨年のお遊戯会では可愛い小さなリュックの忘れ物が園内にありました。

今月に入って園の職員駐車場にステキなベレー帽、

今日(1/20)は、小さなグリーンのポーチが落ちていました。


添付の写真をご参考の上、お心当たりの方がいらっしゃいましたら

園までご一報ください。






さて、今日は「マラソン大会」が開催されました。


数日グズついた天気が続いていたのですが

今朝には雨が上がり

スタート時刻が近づくにつれ、雲に隙間ができ始めていました。



今日は3つほど、ショート・ストーリーをお届します。

これらのお話は、悔しい体験をした3人の子どもと

今日完走した全ての園児

そして

今日のメッセージの最後に登場する『』の中の方々のために贈ります。



- 1st Episode -


マラソンが得意な子がいました。


彼はクラスごとの日々の練習でも、学年で開催する総合練習でも

上位を争える速い子でした。


先生たちも、このみ君も、彼がゴール・テープに絡んでくることを想像していました。

でも、次々とゴールし始めた子どもたちの中に

彼の姿はありませんでした。


途中で靴が脱げて、思いがけないロスがあったのです。



大会を終えて 彼は今 どんな気持ちでいるんだろうと気にしています。

でも それと同時に

「くやしい」という気持が彼の心に芽生え

もしかすると泣くぐらい悔しい思いをして

それを記憶して

いつかまたある別の そして次のチャレンジを向かえたとき

彼の心に今日芽生えた悔しさが


「(頑張るんだ!)」


という強い心の素になってくれると信じています。


悔しい思いをした ということが、

これからを生きる彼の原動力になることを信じて。




- 2nd Episode -


ゴールに向かう最後のコーナーを曲がったところで抜かれ

泣きながらゴールした子どもがいました。


彼もまた 「しまった」 という

違う形の 「悔しさ」 を味わったんだと思います。


リセットの効くテレビゲームが拡がる世界で

リセットの効かない悔しさにぶち当たる機会は貴重です。

人生はリセットが効かないので。


彼が「本物の悔しさ」を少しでも味わえたのであれば、

これぞ教育だと思うのです。


このみ君も30年ほど前に彼らと同じコースを走りました。

長年続けてきて良かったと思うのです。

ハッピーな記憶ばかりではなく 悔しさもまた必要だと思うのです。


理屈ではなく。


繰り返します。

悔しい思いをした ということが、

悔し涙を流した彼にとって

これからを生きる原動力になることを信じて。




- 3rd Episode -


転んだ子がいました。


木の実のマラソンはほとんどの園児が裸で走ります。

それも 一年で一番寒い時期(大寒)の前後を選んで走ります。


小さな彼らにとって、

年少さん・年中さんの600m超、そして年長さんの1kmを超える距離は

あまり体験することのない膨大な距離のはずです。

後半はヘトヘトになります。


転んだら手足だけでなく 上半身も擦り傷になることがあります。

怪我をすることもあります。


今日のレース中に転んだ彼は

お腹にも擦ったあとがありました。


そんな彼がゴールをするとき

涙が出そうになりました。

心の底から 「よーがんばった!!!」 と言いました。


痛かっただろうに 夢中でゴールを目指したんだと思います。

そして しんどい気持ちの自分に打ち勝ったんだと思います。



「(この子の姿を お母さんかお父さんは見て下さっているだろうか?)」

と、祈るような思いでした。


小さな小さな彼が いずれ大きくたくましく成長し

親の元を離れ 自分の判断で進み始めたとき

なにかの壁にぶつかることだってある。


その時に 「君はあのとき負けずに走りきったよ」 と

今日のことを思い出させてあげて欲しいです。


しんどい思いをしたときにしか得られない成長があると思うのです。


だから 彼が大きくなってつまづくようなことがあった時に

伝えてあげて欲しいのです。


「君は弱くなんかない」 と。




彼らの今日の経験(くやしさ)は

順位と同じくらい貴重なもので

違う方向から見ると

順位とは異なる大きな価値があると思うのです。


生きる力 という価値が。


それを体験していくのが 『教育』 というものだと思うのです。



こんなショート・ストーリーをお贈りしつつ

文末になりますが 一言お礼申し上げます。



子どもたちを励ましてくださった保護者の皆さま

安全な大会運営に力を貸してくださった街の警察官の方

大会運営をサポート下さったあすなろ体育教室の先生方

小さな子どもたちの頑張りに フォーカスを当てて下さった報道関係の方々

アルバムに欠かせない一枚を撮り続けてくれる写真家の大西のおじちゃん

そして



『場合によって 子どもたちの姿が見れなくなってしまうことだってあることをかえりみず

 大会の運営を優先頂きご協力いただいた PTA の方々とボランティアの方々』


皆さんのおかげでこのような大会が運営できます。

子どもたちに力を貸して下さってありがとうございます。



園一同 深く感謝申し上げます。