木の実幼稚園のゆかいな仲間たち

愛媛県松山市にある『木の実幼稚園』の先生たちによるBlog

全力疾走

2020-03-17 18:23:46 | Weblog

昨晩ふと、昨秋の運動会のことが思い出されました。

運動会の直後、蜂に刺されてしまった様子の年長児とそのお母さんを車に乗せ、

急遽会場から土曜日でも開いている皮膚科に走るといった出来事がありました。


子どもの様態も安定しているようなので

道すがら、以前からそのお母さんに聞いてみたいと思っていた質問を、

投げかけてみました。


「学生の頃、何かスポーツをされていましたか?」

帰ってきたのは「陸上をしていました」という返事でした。

その返事を聞いた私が思わず「やっぱり!」と少し大きな声になってしまったのには、

訳がありました。


車のバックシートに腰を掛けたその年長児が、

ちょうど1年前の運動会のリレーで見せた走るフォームがあまりにきれいで

「いつかチャンスがあったら、保護者の方にこの質問をしてみたい。」

と思っていました。


「やっぱり!」と少し興奮してしまった私は、

「どんな大会に出場していたんですか? どのくらいのタイムで走っていたんですか?」と、

不躾にも立て続けに質問してしまい、その子のお母さんは少々恥ずかしそうな面持ちで

「高校生の頃に県大会に出場して・・・その時点での県大会の最高記録でした」と、

話してくれました。


スポーツが大好きな私は「(うわぁ、県のナンバーワンのランナーだった人がこの人なんだ。)」と、

少し高揚していました。

「こはるちゃんのフォームがとてもきれいなのは、きっとお母さん譲りなんですね。」と、私が言うと

「いえ・・・年中の頃はまだフォームがフニャフニャで・・・その頃に一緒に練習したんです。」と、

当時を思い出しながら話してくれました。


その年長児は今年度の運動会で、年少から年長までの選手で構成されるチームでリレーに出場し、

優勝しました。

しかしその優勝は、ギリギリところで手繰り寄せた優勝と言えるほどきわどく、

運動会前の一カ月に渡る練習や総練習では、勝つよりも負けることの方が多いという具合に

優勝の見込みが決して高くはない勝負でした。


しかし、最後にトロフィーを掲げたのは

その子がいたチームでした。


「優勝おめでとうございました。 運動会に向けてどんな準備をしていたんですか?」と、

うっかりスポーツ誌の記者かというような質問をしてしまった私に

「・・・チームの友だちと練習していました。

 実は・・・最初は同じクラスのあやみちゃんとしていた練習だったんですが、

 そのうち集まれる子が一緒に練習してくれて・・・

 夕食を済ませた後に車のライトの明かりで練習した日もありました。」と、

教えてくれました。


そのお母さんから話を聞いてみるまで、子どもたちが、そのご家庭や周りのご家庭が

どのような努力をされていたのか知る由もありませんでした。

しかし、何かに本気でチャレンジしようとした時、

努力を伴わない結果など無いのだと、再認識させられました。


ずっと以前、

スタジアムのホームストレッチを誰よりも速く駆け抜けた少女も、

きっと毎日 日が暮れるまで努力していたのでしょう。

その少女はやがて母になり、

それでも以前と変わらず

今度は母として全力疾走しているんだと、

静かに感動したことを昨晩ふと思い出しました。


そして同じように、

卒園までの毎日を大勢の保護者の方々と全力疾走で駆け抜けてきたことに、

感謝の気持ちが募ります。



卒園の日を迎える3月は、心がソワソワします。

お別れを間近に予感すると悲しくなってしまうので、

卒園のことは考えないように毎日を過ごすようにしています。

それでも明日はやってきます。


今年は新コロナウイルスの不安に世界が覆われ、

後の時代に振り返ると忘れられない年となるでしょう。

そんな時であっても、明日迎える式典に制約や制限があっても

いつもと変わらず心を込めて子どもたちを祝福してあげたいです。



努力が報われるとは限りません。

報われるあてがあって努力をしているわけでもありません。


でも、一人一人が心を込めて努力をしたこと足し算していけば、

かかわった全ての人の思い出に残る、

素敵な式典になると信じています。



卒園児のみんな、明日は忘れられない年の、忘れられない卒園式にしよう。

みんなの力を足し算しよう。

僕たちは、そうやってみんなで3年間過ごしてきたから。



        K.N.




お別れ遠足

2020-03-11 10:36:36 | Weblog

2020.03.06

お天気に恵まれ、

お別れ遠足で東垣生公園とかえる公園に出かけることが出来ました

交通指導も兼ねていたので

出発前にはしっかり左右の確認をして横断歩道を渡りました


    



年長さんと年少さん、年中さんは年中さん同士で手を繋ぎ、

他クラスとの交流を持ちながらおしゃべりしたり、

草木に興味を持って見たりしながら楽しく歩くことが出来ました


    

      

  



途中の田んぼでつくし採りをしている方に出会い、

つくしを見せてもらうことができ、いい経験もできました


  



公園では異年齢児で関わりながら楽しく遊ぶことが出来ました


    

      



特にこの遊具は人気でいつも満員でした


    



公園は風通りがよく、風が少し冷たかったので

お弁当は園に帰ってから園庭やプレイコートで食べました

年少さんは年長さんや年中さんのレジャーシートに入れてもらって

お弁当やおやつを美味しくいただくことができました


      

        

      


年長児で「今日の空は青だけやね~」と言っている子がいたので空を見上げてみると

本当に雲一つない青空で、

こんないい天気の中でお別れ遠足が行えて良かったです



        M.H.






水泳大会へ! いざ! 出陣!

2020-03-05 17:14:23 | Weblog

2020.03.04


新型コロナウイルスの感染予防のため

保護者の方の来園が出来ないということで、

素敵な横断幕を作ってくれました。

子ども達にも想いは届いたことでしょう。

ありがとうございます。

おうちの方からの想いを込めた数々の品物やメッセージを胸に

それぞれが水泳大会に挑みます。


  



今日まで懸命に練習してきた子ども達。

年長になり、これまでの練習に加え、

さらにクロールの磨きをかけてきました

なかなかビート板を手放せなかった子。

恐怖心と それに打ち勝つ一歩を踏み出す力との 勝負でした。

何度も何度も努力し、初めて自分の力で泳ぐことが

できた時の喜びは計り知れなかったと思います。


なかなか前に進まなかった子。

バタ足の練習を頑張ることで 一段と速く泳げるようになりました。

年長さん一人ひとりが成果を発揮できる日が

今日の水泳大会でした


朝から笑顔いっぱいで登園し、

腕に大きな数字を書いてもらい、

子ども達の気合いは十分

いざ 出陣 


  



選手宣誓の子ども達の挨拶からかっこよく始まりました。

末光先生の素晴らしい泳ぎを見て

「僕も早く泳ぎたい 」 とつぶやきながら

理事長先生の合図で始まった水泳大会!!


    

      



先生や年少・年中さんの活気ある応援

子ども達は一生懸命泳ぎ、

クラスのために声が枯れるほど応援していました。

みんなの頑張る姿にとても大きな成長を感じ

嬉しく思いました


~本日の結果発表~
1位 ふじ組
2位 たんぽぽ組
3位 さくら組
4位 きく組


  



お休みをしていた子の分も、

みんなで力を合わせて泳ぎ勝ち取った優勝でした

おめでとうございます

優勝できなかったクラスのみんなも本当に素敵でした


  



年長さん 感動をありがとう 




           R.M.