ジャン・シベリウスの「5つの小品集(樹の組曲)op.75」。
1.ピヒラヤの花が咲くとき
2.さびしい松の木
3.ポプラ
4.白樺の木
5.モミも木
ピアノ曲である。
シベリウスが、木々との会話の中で生み出した曲だそうだ。
リスト・ラウリアラの演奏で聞く。
今は、待降節、クリスマス・ツリー。
樅の木。
昨夜、シベリウスの「フィンランディア」をベルグルンド・フィルハーモニアで聞いた。
今夜は、ヤルヴィ・エーテボリで聞く。
僕の持っている推薦盤紹介の本では、必ず、ベルグルンド指揮/フィルハーモニアが出てくる。
でも、僕には、ネーメ・ヤルヴィ指揮/エーテボリ交響楽団の方が、音のすみずみまで、何を言いたいか鮮明で、聞きやすい。
「やすかれ、わがこころよ」(讃美歌298)の部分の出だし、いささか気になる点があったが、全体としてはよかった。演奏者がうまく合わさっていた。
毎晩、「ナイト・ライツ」で、アート・ファーマーの優しいトランペットの音を聞いている。
それで、アート・ファーマーの音を別のアルバムで聞き直してみたいと思っていた。
「スウェーデンに愛をこめて」、「モダン・アート」、「シング・ミー・ソフトリー・オブ・ザ・ブルース:ブルースをそっと歌って」のCDがある。
聞くには、北欧の民謡を素材にした「スウェーデンに愛をこめて」がいいかな。
トランペットとフリューゲル・ホーンの音、優しげである。
今は、サタデー・イブニング。
ソニー・クリスの「サタデイ・モーニング」を聞く。
午後の散歩で、赤い実が房になっている木を見かけた。
何という名前だろう。
イイギリ(飯桐)かな。
多分、そうだな。
確か、多摩動物公園の猿のいるところの近くにもあったな。
リラックスできるジャズ・アルバムのひとつとして紹介されていた。
それで、聞いてみようかと思っていた。
ソニー・クリスの「サタデイ・モーニング」(1975 Xanadu:サナドゥ)。
ソニー・クリス(as)
バリー・ハリス(p)
リロイ・ヴィネガー(b)
レニー・マクブラウン(ds)
6+1曲、収録されている。
1.エンジェル・アイズ
2.ティン・ティン・デオ
3.ジニーズ・ニーズ
4.サタデイ・モーニング
5.マイ・ハート・ストゥッド・スティル
6.アンティル・ザ・リアル・スイング・カムズ・アロング:本当のことがわかるまで
7.コンフュージョン
独特の音色で、なかなか聞かせる。
アルト・サックスはそうだけど、ピアノも。
評判のいいアルバムであることは納得できる。
だけど、音の好みからは、もっと深みのあるのがいいかな。
「あなたの家に帰りたい:YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO」。
コール・ポーター作詞・作曲の歌曲。
1943年の作品である。
ヘレン・メリルが、「とても素敵なあなたのところに帰るわ・・・」と歌って、人気を得た。ヘレン・メリルの歌に、クリフォード・ブラウンのトランペットのアルバムは大ヒット。
エディ・ヒギンズ&スコット・ハミルトンで、同じ曲を聞く。ヴォーカルはなしである。
どちらとも、とてもいい。
ここのところ、ジェリー・マリガンをよく聞く。
1956年録音の「アット・ストリーヴィル」(パシフィック・ジャズ)を聞こうと思う。
このアルバム(CD)、ここしばらく見つからなくて、どこへ行ったんだろうと思っていた。丹念にさがしたら、出て来た。
このCDのジャケットはおぼえていたが、アルバム名の「アット・ストリーヴィル」を忘れていたことが見つからなかった一因か。
この演奏は、ボストンのストリーヴィル・クラブで、以下のメンバーで行われている。
ジェリー・マリガン(bs&p)
ボブ・ブルックマイヤー(valve trombone&p)
ビル・クロウ(b)
デイブ・ベイリー(d)
手元のジェリー・マリガンのCD。
ジェリー・マリガン・カルテット(1952,1953 パシフィック)
・ザ・ウェスト・コースト・ジャズ・オブ・ジェリー・マリガン~(クラウン・ジャズ)
・アット・ストリーヴィル(1956 パシフィック)
・マリガン・ミーツ・モンク (1957 リバーサイド)
・ワッツ・イズ・ゼア・トゥ・セイ(コロムビア)
・ナイト・ライツ(1963 ユニヴァーサル)
・カネギー・ホール・コンサート(1974 CTI)
ジェリー・マリガンには、「ナイト・ライツ」の第2弾みたいなアルバムがあるはず。 「アット・ストリーヴィル」、ずっと聞いていると、あきてきますね。
ジェリー・マリガン&セロニアス・モンクの「マリガン・ミーツ・モンク」。
1957年録音、リバーサイド。
ジェリー・マリガン(bs)
セロニアス・モンク(p)
ウィルバー・ウェア(b)
シャドウ・ウィルソン(ds)
1.ラウンド・ミッドナイト
2.リズマニング
3.スイート・アンド・ラブリー
4.デサイデッドリー
5.ストレート・・ノー・チェイサー
6.アイ・ミーン・ユー
CDでは、4と5と6の別テイク。6は、2つ。
昨日、モンクが作曲して、自身で演奏している「ラウンド・ミッドナイト」を「セロニアス・ヒムセルフ」で聞いた。
もとを聞いておきたかった。
そして、このアルバム、ともかく、聞くときに、音楽そのものと言うより、この二人の出会いが、それぞれの演奏にいかなる刺激を与え、どうなるかが気になる。
「ラウンド・ミッドナイト」を聞いて、それぞれの個性が出ながらも、全体として魅力あるものになっているように思う。
これは、よく聞き込んでおらず、分かっていない私の感想に過ぎないかも知れないが。
でも、モンクって凄いな。
このアルバムは、ジェリー・マリガンの方からセロニアス・モンクに声をかけて成り立ったようだ。
私の限られた本からの情報やチェット・ベイカーとの演奏を聞いて感じるのは、ジェリー・マリガンはいい奴だな、自己をしっかり持った人だなといこと。
ナイス・ガイと言うこと。
そして、このアルバム、稀なるものと言っていいのでなかろうか。
ジェリー・マリガンの魅力、セロニアス・モンクの魅力が、互いに相手を思いやりながら表れている。お互いを損なうことなく。
独特のものが共存し、全体として稀なる魅力を発している。
ジェリー・マリガンは、セロニアス・モンクをジャズの先輩として、独特の魅力をもつ人として敬愛していたように感じる。
セロニアス・モンクは、ジェリー・マリガンをどう感じていたのだろうか。
演奏を聞いていると、「いい奴」と思っていたのだろうなと感じる。
1~6を聞いた。あとは、これまでの曲の別テイクで、ボーナス・トラックだ。