光が地にとどく

2013-03-31 | 【草花】ETC
 忘れはしないよ。
 春の日、君が美しかったこと。
 でも、俺もそのうちくたばるよ。
 俺が生きているうちのことだけど。
 それで、充分だね。
 カタクリの花が咲いていた。
 木々が葉をしげらせるまえ。
 光が地にとどくしばしのあいだだね。
 式子内親王の歌は、いつも胸をしめつけるなあ。
 この世にはわすれぬ春のおもかげよ朧月夜のはなのひかりに

まぼろしのうち

2013-03-29 | 【断想】ETC
 見しこともみぬ行く末もかりそめの枕に浮かぶまぼろしのうち
 式子内親王の歌だ。
 過去、現在、未来、夢幻と言えば夢幻。
 確かなものはあるのだろうか。
 肉体は消える。
 愛もさめる。
 悲しさだけがかすかに残る。

それは紅葉苺

2013-03-27 | 【樹木】ETC
 樹木図鑑で調べた。
 バラ科キイチゴ属のモミジイチゴ(紅葉苺)と思われる。
 ほぼ間違いないだろう。
 見かけた植物の名前を調べて、迷うことが多い。
 こういう風に言えることは、案外ない。
 ともかく、図鑑の写真とそっくりだった。
 細い枝がスーッと伸びていた。
 その背丈も図鑑の説明に符合していた。
 葉が紅葉の葉を連想させる形であった。
 花や葉の柄のあたりが赤っぽい色をしていた。
 花びらは五枚で、白色、形やサイズが紹介通りだった。
 そして、下向きに咲いていた。
 六、七月に橙黄色の実をつけるそうだ。
 確認できる機会があるといいな。

日本の菫

2013-03-27 | 【草花】ETC
 「スミレの仲間は、世界中に400種以上、日本には約50種あります」(ののはなさんぽ/五味玖壬子/けやき出版)
 タチツボスミレ(立坪菫)は、日本で一番多いスミレ。
 名前は、立った坪菫ということ。坪は、塀などに取り囲まれた土地、庭の意。

やっぱり山桜

2013-03-26 | 【樹木】櫻
世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし
ねがはくは花の下にて春死なんその如月の望月のころ
敷島の大和心を人とはば朝日に匂ふ山桜花
業平の時代にも、西行の時代にも、宣長の時代にも、今の日本の桜のあらかたを占める染井吉野はなかった。
山桜が花をつけていた。

草苺かな

2013-03-25 | 【樹木】ETC
 今日のブログで、シロバナヘビイチゴでないかとした植物だが、やっぱり間違っていそうだ。
 樹木図鑑を見ていたら、クサイチゴ(草苺)というのが載っていて、花や葉っぱの色・形が、より似ているように思われた。
 シロバナヘビイチゴは、草本。クサイチゴは、木に分類されている。自信をもって、何々であると言える日は来るのだろうか。
 花のサイズをチェックすれば、一歩前進か。


没個性の染井吉野

2013-03-25 | 【樹木】櫻
 樹木への関心は、わたしの暮らしを豊かにしてくれた。
 そのレベルは、決して高くなく、あえて言うのもおこがましいのだが。
 樹木についてあれこれ書いたけど、一番よくとりあげたのは、桜かな。日本人は、桜が好きなようだ。わたしも、そうだ。
 でも、桜のことをいろいろ知ってくると、日本の桜の大方を占める染井吉野が、浅薄に見えてくるんだなあ。
 いっせいに咲き、いっせいに散るのも見事だけど、個々の桜の個性は希薄だね。
 染井吉野は、そういう宿命にあるんだね。

「透けてるよ」

2013-03-25 | 【樹木】ETC
 トサミズキ(土佐水木)やコウヤミズキは、ひとつの花序に7~8個の花がつく。
 ヒュウガミズキ(日向水木)は、1~3個の花がつくと言うから、それは、日向水木であろうか。
 黄色い花は小さいけれど、透明感があって、魅力的である。
 透明感のあるものと言うのは、どうして魅力的なのか。
 小さい頃、透明のプラスチックケースに入ったゼリーなんて、とてもきれいに見えた。

蛇苺の花かな

2013-03-25 | 【草花】ETC
 ヘビイチゴかなあ。
 花が白いから、シロバナヘビイチゴと言う種類かなあ。間違っている確率も高いなあ。
 ヘビイチゴの実には、毒はないと言うが、食べる気はしないな。まずいとも言われていることだし。
 ただヘビイチゴの仲間にもいろいろあって、美味のもあるそうな。
 それにしても、植物の見きわめ出来ないな。

目につきます

2013-03-25 | 【樹木】ETC
 まだ枯れた野に花を咲かせて目立つ。
 染井吉野と同じで葉に先立って花だけついて目立つ。
 三葉躑躅のことです。
 目立ちたがり屋というわけではありません。
 染井吉野には、ちゃらちゃらしたもの感じますが。

花の盛りへ

2013-03-24 | 【樹木】ETC
 二週間ぶりくらいに多摩動物公園に行った。
 一気に花が増えていた。
 梅の花の散り残り。
 何種類かの桜の花。
 黄色のレンギョウやヒューガミズキ。
 それに、ミモザ。
 コブシの花は真っ盛り。
 同属のモクレンも。
 三葉躑躅も咲いていた。

桜の夜

2013-03-24 | 【樹木】櫻
 千鳥ヶ淵の桜は満開だった。
 イギリス大使館の花見の会、仕事帰りに九段まで同僚とぶらぶらしたことなど、もう同じ事はこの先二度とないという当たり前のことを思いながら歩いた。
 遠い少年の日、桜のしたの門出、不安を抱き、不吉な予感におののかなかったか。
 桜の想い出が、俺を息苦しくさせる夜がある。