「知の再発見」双書シリーズの1冊です.
このシリーズは図鑑といえるほどの,図版が充実しているので,大好きです.
このシリーズだけでも読みこなしたら,どんな学校に行くより教養がつきます.
と想うだけで,ほとんど読んではいないんですけど.
この本は宗教についてですが,私は人生で一番大切なものは,信仰心だと思っています.
信仰心ていうのは,人間の脳の機能として全ての人が持っているもので,宗教はそれを利用した文化ということです.
以前は宗教が在って芸術が発展していった,と考えていたんですが,信仰心から湧き起こった想像力に動かされた芸術心というものが,宗教というものを利用していった,と考えたほうが分かりやすいかな.
だって,宗教の本質を考えていくと,宗教団体とか宗教芸術なんて,本来必要ないんじゃない.
芸術を発展させるために,信仰心を利用して神が生まれた,という逆転の発想です.
死に向き合ったときに,誰でも宗教とか関係なく,信仰心と呼ぶべきものが,脳の奥底から湧き出てくるんだろうね.