外に無く、内に有ること。

美を感じること、自然に生きること。

一番カワイイ本

2009-12-31 09:50:00 | 日記


今年最後はカワイイといえばこの本、「カワイイもの好きな人々(ただし、おじさんの部)」。
おじさんたちが、カワイイものを集めたり、カワイイ動物を飼っているのを紹介している本です。

おじさんになってくると、カワイイものが好きになる。
やはりこれは、一般的な傾向のようです。
友人のS君などは、散歩の時にけなげに咲いている花を見ると自然に涙が出るそうです。

今日こちらは猛吹雪状態、カミナリはほぼ毎日、自然を感じ過ぎる日々です。
カミナリは平野を響きわたり、家が振動します、怖いです。

トルストイいわく、

「いまだかって誰も、素朴に暮らし過ぎたと後悔したものはいない。」

来年もよろしくお願い致します。



一番乙女チックな本

2009-12-30 09:17:14 | 日記


これは少女イラストの極み、「少女ロマンス・高橋真琴の世界」という乙女チックな本。
昨日までの解剖図とは異質な世界ですが、私の中ではキレイなものはキレイで同じです。

高橋真琴の描く少女の瞳はキラキラ光り輝いています。
童話のなかの「おひめさま」という言葉にふさわしい少女イラストです。

年末の掃除をしようと思いながら、つい本の整理で脱線中。
引っ越しでかなり処分したのですが、まだこんな本もあったんだ、と発見しきり。
人生限りがあるのに無駄な本も沢山買って、また売ってと他人からみると何で?と思うだろうが、本人もそれ以上に何で?と思っている。

本を買わない人は、これ全部読んだの?って聞くけど、読んでいる訳はない、積ん読という読書法である。
もし読んでいたら、今の私ではない、も少しましな人間になっていたのだろうか?

ミルトンいわく、

「書は精読を貴び、多く貪るを貴ばず。」



一番小さな図鑑

2009-12-29 09:56:17 | 日記


今日は一番小さな、でも一番ステキな図鑑です。
エルンスト・ヘッケル「自然の芸術造形」で、ヨコ87ミリ、タテ121ミリ。
ドイツで1904年出版されたものを、小型にして2004年にロンドンで復刻されたもの。

ヘッケルは比較解剖学者で、進化と生物の発生の研究はダーウィンの進化論に近いものらしい。
以前に「バックミンスター・フラー展」を観た時に、ジオデシック・ドームなどの構造にヘッケルの図鑑が決定的な影響を与えているとあった。

時々コラージュ作品などに、ヘッケルの図鑑からの切り抜きが使われているのを観ると、その図が強くなり過ぎて作品が負けているように思う。
求心力のある完成された図版はその作品を支配するので、作者の作品と言えなくなる危険を孕んでいる。

ウイリアム・ハーベーいわく、

「自然は一巻の書物であり、神がその著者である。」



一番重い本

2009-12-28 10:19:37 | 日記


昨日に続き本自慢、今日は一番重い本。
横30センチ、縦41センチですが、厚さは8センチあり、重さは6,200グラム。
重いので、持ち運び用の取っ手付の箱が付いていました。

ブルジェリ「人体解剖図大全」パリで1831年から1854年に図版制作され、1871年まで40年かけて全8巻が出版されたと、医学史の本には書いてある。
著者は1849年に亡くなっているので、完成は見ることはなかったのだ。
これももちろん、2005年の復刻版です。

博物学者といえばこの人、ジョルジュ・キュヴィエがブルジェリに、「君は本のために一生を捧げるつもりか。」と手紙を送ったというが、そのキュヴィエ自身も今となっては、博物図鑑を残した人として燦然と輝いている。

史上最高の解剖図集、ヴェサリウスの「ファブリカ」より、

「永遠なるものは選ばれし才のみ、
 全ての者は死すべき運命にある。」



一番大きな本

2009-12-27 11:29:43 | 日記


これは私が持っている本で一番大きな本だと思います。
閉じた状態で、横37センチ、縦51センチ、大きいので本棚に入りません。

ビドロー「人体解剖学」、原本は1690年にアムステルダム発行ですが、これはもちろん1979年の復刻版です。
神保町で購入しましたが、何故これを手に入れたのかというと、私の感動した出来事の一つに理由があるのです。

解剖図イラストを始めた頃、講談社野間資料館のコレクションの原本を手に取って観る機会があったのです。
その時の感動は絵を観た感動の最高の一つでした。
それでこの本を見つけた時に、あの感動を常に忘れないように手元に置きたいを想ったのです。

しかし、感動は一期一会、同じものは二度とは味わえません。
感動に予習や復習はない、常に本番、今その時のみです。

ベートーヴェンいわく、

「私は自分の部屋に、ヘンデルとバッハとグルックとモーツァルトとハイドンの肖像を置いている。」