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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

ハチャメチャ女人平家2

2011-06-12 11:51:48 | 本と雑誌

やはりベテラン作家はたいしたものでいかに破綻しててもどこか捨てがたいところがある、それが「女人平家」では信隆室の典子(めんどうだからこれからこう呼ぶ)、徳子と寛子は全く個性というものがないし、隆房室の佑子(これもこれでいいや)は立派過ぎてまるで現実感がないが典子だけは違う、無邪気でわがまま、母の時子にまるで遠慮しないところ、見事にキャラが立っている

隆清出産の後
時子「隆清も賢く育てねばなりませぬな」
典子「さあいかがでしょう、才色兼備な佑さまの和子には及びますまい、それより典子は姫がほしかった、姫なら隆衡さまの奥方に迎えていただけましたのに」
時子「しかし典子に似たお転婆の姫では隆衡殿もお困りになろうが」

ウロ覚えだがまあこんな感じだった(つかここしか記憶にないと言うべきか)、史実としてこんなことはありえないのだが、別に亭主を入れ替え、隆清と隆衡を入れ替えたってこの会話は成立する、美男の隆房に望んで嫁いだものの、その浮気ぶりにハラを立てて実家へ戻り、本人が迎えに来るまで帰らないと言ってる状況だってよいではないか、落ち着いた中年の信隆がうらやましいと言ってみたり、後妻で継母の立場がどんなものかなんて知っちゃいない・・・・ね、絶対こっちの方が自然だって

ただこの会話を書けるのは、時子と典子を実の母子と信じていればこそ、となると白川殿盛子を妾腹にせざるを得ない、あちら立てればこちらが立たず-だ


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