事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

薬丸岳

2016-06-12 16:32:37 | 本と雑誌
その鏡は嘘をつく」これも病院でなじみのない作者をみつけたので読了、05年の乱歩賞、タハハ、つい昨日だと・・・はなぜか思ってなかったな、順調に売れてるようでめでたい

例によって(?)怪しいヤツは一人だけ、秋霜烈日の検事は迷わずそいつを捕まえる、だがこれはミステリ、故にこいつがニセ犯人じゃなかったらガッカリ、でももし他に真犯人がいたら誤認逮捕の検事に未来はない・・・と変なところで登場人物に共感しちゃったのだが、もっと共感できるのがどっかユニークな刑事(すでに他の作品で登場済みとのこと)、現場に工作の跡を感じてはてその意味はと関係者を追って行くと「自称犯人」がみつかった、さて事件の真相は?

ある意味王道的解決だから(あ、これネタバレよね)ミステリ読みとして(津原さんいわく「として」は嫌い、ハイごもっとも)一応評価するけど、ミステリを実在だと思ってる揚げ足鳥として(また!)は全然評価しない、何せ自分がよく知ってる業界のことなのでこの設定はリアリティゼロとはっきり言える、だけどこれ以上はつっこまない、書けば気が晴れることはもちろんあるが書けば書くほどハラが立つことってのも時にあるのだ

おそらくこの作者は「悪い犯人」を書けないタイプだと思う、悪いのは被害者、犯人は法律で罰せられない悪人をやむにやまれず殺しちゃったが悪いことをしたとは思ってない、そんなことで罰せられるなんて法律の方がまちがってる・・・いやそこまでは言ってないけど
ともあれここまでの悪人はいないよ(断定)、こんなんほとんどファンタジーだ、え、ファンタジーなミステリがあってもよいじゃないかって?かもね、ただ私はミステリを実在だと思ってる人種なので・・・(クドい)

今日のサボテン

2016-06-12 10:57:24 | 植物
これにて16輪、日ざし弱いが花は基本開くモノなのだ(とも限らんのだが、ことサボテンに関しては)

体調ほぼ元に戻った、つまり夜は飲んだくれて即死してる、私の場合やめようと思えばやめられるのではない、強制的にやめさせられたら従うが自由になればたちまち飲んじゃう、これってけっこう始末悪いかもな