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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

作者を殴らせろ

2010-10-05 12:27:09 | 本と雑誌

大西巨人「三位一体の神話」の紹介はこちら、実によく書いてあるので私ごときつけ足すことは何もない(あえてAzonにはリンクしないよ、こんな本売ってるのを見ただけでハラが立つ、いや誰もここから買うわけないことはわかっててもさ)、いわく

モデルがあからさまにわかる状況で、自分を完全に潔癖な人間とし、他方を徹底的に扱き下ろしているのが、この小説です。これを受け入れられるかどうかが、この小説を好きになれるかどうかの分かれ道になります。

まさにさういうこと、私はキライだね、死ぬほどキライだ、自分をオセロとして高潔そのものに描き、敵(*参照)をイアゴーと呼んで徹底的に貶める、それも父親不明の私生児だの、母親は出身だの本人には何の責任もない素性に関してまで、これって明白な差別じゃないか、普通なら編集者が削った方がよいのでは-と言うところじゃないの?でもって彼に自分を殺させる、オセロってそんな芝居じゃねーだろ?元ネタのシェイクスピアまで侮辱する、こんなものを書ける人間の存在自体が信じ難い
またミステリを完成させる自信がないから(絶対そうに決まってる、こんな作品をミステリと称することはミステリの名を冒涜するものだ)途中で殺されたことにして、娘に後を継がせる(小説の内容は一切書かない)、何と文才があって美人の娘**まで敵から奪ったのだ、自分にだってちゃんと文才ある息子がいるにもかかわらず
すでに亡くなってた後輩をどう逆立ちしたらそこまで憎悪できるのか、やっぱしこんな人類の存在を私は信じがたいし存在するなら許しがたい

言論圧殺されて当然、どうして完全に沈黙させられなかったのか、その方がよっぽどフシギだよ!!

*井上光晴だったんだってね、このヒトは全然読んでないから知らんかったけど読むヒトが読めば明らかだったらしい、そんな読み方をしてはいけないとシタリ顔でおっしゃった批評家さんはいったい誰だったのかなあ?
**井上荒野さん、本物が美人かどうかは知らない

久々に怒り狂ったがこれだけ書いたらちょっと気が晴れた、昨日は一応謝ったけど今日は謝らないよ、もちろん読んだの大昔だしとっくの昔にブクオフへ送っちゃったから読み直せない、記憶違いはあるかもしれないから、指摘されれば(そんなモノズキいると思えないが)書き直すにはヤブサカでない

と一気呵成に書き終わってからアタマを冷やして考えてみるに、こういう小説を堂々と公表することは自分がいかに厚顔無恥で下劣で卑怯であるかを世間にさらしてるのと同じことだわな、愛息赤人君はそんな作品に出演したくないだろうと推察したのかもわからん、やっぱ言論圧殺はダメ、いいかどうかは読者が判断すべきだ(ってこういうもの読まされると精神的ダメージが大きい読者もいるけどな)

10/6付記-ああ、そうだ、もう寝ようと思ったところで思い出したので書いとく、作者の大西ナントカまだ健在だよな、私がテメエを何としても許しがたい理由の一つはこの小説のタイトルだ、このどっから見ても俗そのもの、どこにも神話っぽいところのないストーリーが何で「神話」なんだ?、また意味不明なキリスト教用語の「三位一体」なんだ?、こういうナゾめいたというか思わせぶりなタイトルじゃなかったら私はこの本買わんかった、読んでタイトルと内容の無関係さに、だまされた金返せと怒り狂うこともなかった、何も知らんで済んだんだ、こういうものこそ知らん方がずっと健康によいからな、私に行動力がなくてあの時テメエを殺しに行かんかった(今に至るも行ってない)ことに感謝しやがれ

何か今度こそ気が晴れたと思う、文句のある方(ないと思うけど)いつでもどうぞ