けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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母が転倒出血しました。打撲は瘀血 止血はツボ押し 

2022-03-07 22:27:16 | 高齢者のケア 漢方 お灸

一回の階段近くで鈍い衝撃音がしたので、様子を見に行くと、母95歳が頭部から血を流して倒れていました。
写真は、蒸しタオルできれいにした後なので、たいしたことはないように見えますが、当初は頭髪は血まみれで、傷からはチューチューと出血しており、焦りましたね。。身内のケガで焦るのは、修行が足りない証拠です。よく見ると、3針縫うくらいの傷でした。


階段の4段目から転げ落ち、頭部を冷凍庫の縁で強打して、そのままあおむけに倒れていました。本当は写真の下部にも血液が飛び散っていたのですが、さすがにとっさに「ブログネタだ!」と撮影するのを忘れてしまい、あまりインパクトのない写真となりました。

まずは、、
1.意識の混濁の有無をチェック 無問題
2.出血の量をチェック コップ2/3ぐらいかな。。
3.骨折の有無をチェック 無問題
4.痛みや衝撃によるショックの度合いをチェック。 疼痛はあるが、ちゃんと会話が可能。

まずは、止血です。これは踝の内側にある、照海(しょうかい)というツボが非常によく効きます。今回は、白いタオルが真っ赤になるほどの出血でしたが、照海の刺激3分ぐらいで出血が止まり、ほっと致しました。
これが過去記事ですので、ご参考になさってください。
https://blog.goo.ne.jp/keisclinic/e/018317e307fa73fb4204dde26af7c18d

アキレスけんチョップと言うのも、大変よく効くのですが、頭部の出血が激しかったので、うつぶせにできなかったので、今回は照海の刺激をいたしました。切り傷だけでなく、鼻血などにも非常によく効きます
https://blog.goo.ne.jp/keisclinic/e/a7e8f6fca3197cc39999a6745ad1888f

打撲をいたしますと、瘀血ができます。高齢者ですと強い刺激で固まった血塊(これも瘀血の一種です。)が血液とともに体内を飛び回り、脳、心臓、肺などの動静脈を塞いでしまうこともあるので、要注意です。
震災などで、瓦礫に挟まれた高齢者が、2週かぐらいで急に対象を崩して死亡をしたりするのは、この瘀血の仕業が多いと言われています。

瘀血対策は、漢方薬で行いましょう。
代表的な漢方薬は桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)です。これはどなたが飲んでもよろしい漢方薬です。
打撲、手術後の傷跡のケア、瘀血大部の婦人科系の治療などにも使います。

もっとも強い瘀血対策の漢方薬は、通導散(つうどうさん)です。
これはかなり強い薬で、がんがんと瘀血を排出いたします。便が柔らかくなりすぎるのが難点ですが、私の好きな薬の一つです。今回はこれを母親に飲ませて、打撲後の2次的症状を予防することにいたしました。
通導散には蘇木(そぼく)という薬が配合されています。これが配合された漢方薬は妊婦さんは飲んではいけないことになっていますので、ご注意ください。

桂枝茯苓丸も通導散もそうなのですが、瘀血治療の良いところは、長期間服用すると「お肌が綺麗になる」ことです、シミや日焼けによる黒ずんだお肌なども、健康的な色に変ってゆきます。



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高齢者のケア カドくんとエッジくん

2021-11-01 23:18:51 | 高齢者のケア 漢方 お灸

アマゾンからこれが届きました。Safe Edgeという製品です。


過去記事のカドくんだけでは、転倒事故の予防としては物足りないので、このエッジくん(私が命名した)を購入したのです。くるくる巻いてあるやつが、ベットや家具の辺の部分を覆って、転倒時のケガを予防軽減いたします。


これはカドくんだけなので、ベットの縁にも処置をすることにいたしました。


先日母95歳が、指先と脳を鍛えるためにギターを始めたのです。しかし、私がいない時にそのギターを取ろうとして転倒し、頭頂部をベットの縁にぶつけてしまったと言い出し、これはいかんと思いました。


こういう角張ったところにも処置が必要です。

これはカドくんに関する過去記事です。
https://blog.goo.ne.jp/keisclinic/e/c57ec6c2acbe58f6e0e13e916d5bc491

さて、高齢者などが転倒などで打撲をしてしまった場合、どうすればよいでしょう。
もし、血液をサラサラにする目的で、ベビーアスピリンを常用しているのであれば、その日はいつもの倍の量を服用してください。
漢方薬の場合は、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)や通導散(つうどうさん)などがよろしいでしょう。打撲の衝撃で発生した血栓などが、大事な場所の血管を閉塞させてしまうことを予防することができます。漢方医学では、瘀血(おけつ)対策と言います。


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高齢者のケア 4.  転倒による打撲の衝撃緩和に、カドくん、、

2021-09-29 21:33:07 | 高齢者のケア 漢方 お灸

「カドくん」と勝手に命名したのは私でございます。本当はソフトコーナープロテクターとかコーナーガードいうみたいですね。
これは便利です。どうしても高齢者は転倒しやすく、幼児のように自然な受け身が取れないので、転倒時に思い切り頭をぶつけやすいものです。







また、特に日本の高齢者は、家の者が不在の時などに、実は転倒をしてどこかをぶつけていたとしても、「迷惑をかけたくないから、、」「嫁さんの仕事を増やしたら申し訳ないから、、」などと考えてしまいがちです。
そして、そのことを黙っていることも多いので、内出血が引き起こす重大な疾患を見逃してしまうことがあるかもしれません。



漢方医学的に診ると、打撲は瘀血(おけつ)です。気虚、血虚、冷えとともに、あらゆる疾患を惹起する元となります。打撲を受けた場所のみならず、その時の衝撃が大きいと、衝撃で固まる性質のある血液が、凝固した血の塊を血管内で浮遊させることになります。普通はそのまま塊は溶けてしまうのですが、何らかの要因でそれが塊のまま、脳血管、心臓の血管、眼の動脈を塞いでしまうと、そこから先の組織が血行不良による損傷をするリスクが生じます。

必要以上に心配することはないんですよ。。しかし、もし血液の異常な凝固の予防の為に、いわゆるベビーアスピリンを日常的に服用している方でしたら、3日間ぐらいは1錠多めに飲むのもよろしいでしょう。

漢方薬をお使いになりたい場合は、打撲や手術後などの組織の損傷の回復を助ける、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん 25番)、通導散(つうどうさん)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう 61番)を体調や体質に応じて服用いたしましょう。
番号は日本の保険収載番号です。漢方外来のある病院や薬剤師さんに保険適用で処方をしてもらうと、べらぼうに安いお値段で入手できます。


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高齢者のケア3. 膀胱炎 尿道炎

2021-09-28 23:35:09 | 高齢者のケア 漢方 お灸


高齢者の方だけではありませんが、体に冷えが入ったり、免疫が落ちてくると特に女性は、膀胱炎、尿道炎などになる方々が多いものです。前回前々回でお話をした、歯科治療や抜歯の後も注意いたしましょう。また、それほど重い症状ではなくとも、いつもの様に尿が出ない、尿意があまりない、、などの症状に対応する方法をお伝えいたします。

1.足首の内側の踝(くるぶし)の上から、ソックスの高さまでを、軽く握った拳の指側で、よくさする。
これは、1-2分でよろしいです。このさする部分の途中に三陰交という婦人科系と泌尿器科系に大変よく効くツボがあります。それを含んだ範囲を気持ちよくさすってあげましょう。

2.三陰交というツボに、せんねん灸をする。これは大変よく効きます。ツボの位置は検索をしますとすぐにわかります。お灸をするときのツボの位置は、500円玉ぐらいの範囲でずれ込んでも、十分効きますので、安心してお灸を楽しみましょう。

上記の1.2.の方法で、多くの場合は症状がおさまって、下腹部も温まって一件落着となる場合が多いものです。すっと気持ちよく排尿ができるようになるでしょう。

3.もし、お灸ができない場合、状況が許すなら、高齢の方でも気軽にできる環境であれば、足湯をするのもよい方法です。
頭寒足熱というのが健康な人の体の状態であるのなら、逆も真なりで、こちらから足を温めることによって、先に足熱という状態を作り出すのです。そうすると、上下の熱の陰陽的な配置が整って、気も落ち着いて、下腹部の症状も消失いたします。
1.2.3.を一気にすべて行うのは、メリハリにかけてしまうので、過ぎたるは猶及ばざるが如しであります。

もし、膀胱炎、尿道炎で発熱が起きるようであれば、これは即西洋医師の診療を受けてください。あるいはお手元にある抗生物質を服用することも必要です。
膀胱の先には腎臓があり、これにダメージを受けることは大変危険です。
しかし、医師による医薬品でこのような症状を抑えた後にも、これらの治療や漢方薬を使って、完全にこれを癒し、再発防止につなげることが可能です。

一連の症状に使われる漢方薬は 猪苓湯(ちょれいとう)、五苓散(ごれいさん)、五淋散(ごりんさん)、竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)などがあげられます。
もちろん体質を鑑みて処方をすることになるのですが、先ずは「猪苓湯」を常備しておけば、安心と言えましょう。


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高齢者のケア 2. 歯科治療と浣腸に注意 ガクンと気力が落ちます。

2021-09-27 21:03:54 | 高齢者のケア 漢方 お灸


浣腸は、高齢者の元気を奪います。前回の歯科治療後のケア不足と同じです。

西洋医学的には、大腸は、小腸で消化されたものが下りてきて、便となるものから水分を吸収して、最終的な便を作り出して、直腸、肛門から排出する手助けをする臓器です。

東洋医学的には、大腸は、一定量の陽の気(温かい気)をためておく器官として認識されています。特に高齢者の場合は、浣腸による強制的な排便により、生命力の源でもある、「陽の気」が抜けてしまい、「脱陽(陽の気が大幅に尽きてしまう。)」ともいえる状態になることに注意をしなければいけません。

「温かさ」は生命力と同義です。冷えが生命力を低下させます。究極の冷えとは「死」を意味いたします。
高齢者の陽の気が急に抜けてしまうと、一気にボケてしまったり、足や腰がなえてしまうことがあります。
高齢者はいったん1-2週間寝込んでしまって、足腰の筋肉が弱ってしまうと、そのまま寝たきりになってしまいます。

浣腸と歯科治療の後は、しっかりとケアをしてあげましょう。
ケアの仕方は、前回の歯科治療の後のケアと同じです。

1.体が冷えないように、着るものや、暖かい部屋の確保に努めてあげる。乾布摩擦などもよろしい。
2.山芋、オクラ、里芋など、地味のある食材で精をつけてあげる。これは翌日から効果が見られます。
3.スープや味噌汁にしょうがのしぼり汁を1-2滴落としてあげるのも大変よい方法です。
4.ショウガはショウキョウと発音して、胃腸を補い温めて、後天的な力を増すので、虚してしまった腎にも作用をいたします。
5..足三里(あしさんり)や腹部正中線上にある、中脘(ちゅうかん)や関元(かんげん)にお灸をする。
お灸は普通に薬局で売られている、せんねん灸でじゅうぶんです。ツボの位置も検索をすればすぐにわかります。

漢方薬の場合は、補中益気湯、十全大補湯、当帰芍薬散、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)などを状況に応じて処方することになります。

もちろん、浣腸を必要とする前の状態から、ケアを始めるのが最も良い治療です。「未病を治す。」ということですね。
この場合は、便秘の予防や治療として、高齢者が服用しても問題ない、マイルドながら即効性のある「麻子仁丸(ましにんがん)」が最適です。丸とありますが、実際は粉剤である場合が多い漢方薬です。
配合されている火麻仁(かまにん)という漢方薬が腸を温めつつ十分に潤して、健全な排便を促します。

麻子仁丸は高齢者ではない人が便秘の治療薬として服用することもできる漢方薬です。
多くの便秘の薬は、急に便意が出てきて、慌ててトイレに駆け込むという効き方をいたしますが、麻子仁丸の場合は、そういうリアクションが少ないのが特徴です。
効果は翌日とか半日後に出始めるので、その時のタイミングを見計らって使用いたしましょう。



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高齢者のケア 1. 歯科治療と浣腸に注意 ガクンと気力が落ちます。

2021-09-26 18:31:45 | 高齢者のケア 漢方 お灸


高齢者は、歯科治療、特に抜歯をした後に、急に体力氣力が落ちたり、一時的にぼけたようになることがあります。ここでケアを怠ると、痴呆や寝たきりになるきっかけを作ってしまうことがあるので、じっくりと栄養と温かさで補ってあげましょう。

東洋医学的には、歯は腎と深いつながりがあります。
腎とは、五臓である肝、心、脾、肺、腎の中の一つで、先天的な精気をつかさどる臓器です。
ご存じのとおり、西洋医学的には腎臓ということで、その基本は、水分をろ過し、尿を生成して体の毒素を出す臓器として分類されているにすぎません。

東洋医学では、敢えて腎臓の臓の字をとり、「腎」として表現され、とても広い範囲を網羅しています。
1.先天的な精気、親やご先祖から受け継いだ生命力、遺伝的な気質体質をつかさどります。
2.体を温かく保つ陽の気を漏らさないようにする機能も備えています。
3.精神的には恐れるという感情と同時に、物事をやり遂げるという意志を担います。
4.生殖能力の源でもあります。
5.骨や歯の精製や治癒力、保持力の源でもあります。

逆も真なりで、上記5番の歯や骨を傷つけると、「腎」特有の機能が落ちてしまうことがあるのです。
よって、歯科治療をしたあとは、1週間位はそれなりのケアをしてあげましょう。
これらが簡単なケアの方法です。

1.体が冷えないように、着るものや、暖かい部屋の確保に努めてあげる。乾布摩擦などもよろしい。
2.山芋、オクラ、里芋など、地味のある食材で精をつけてあげる。これは翌日から効果が見られます。
3.スープや味噌汁にしょうがのしぼり汁を1-2滴落としてあげるのも大変よい方法です。
4.ショウガはショウキョウと発音して、胃腸を補い温めて、後天的な力を増すので、虚してしまった腎にも作用をいたします。
5..足三里(あしさんり)や腹部正中線上にある、中脘(ちゅうかん)や関元(かんげん)にお灸をする。
お灸は普通に薬局で売られている、せんねん灸でじゅうぶんです。ツボの位置も検索をすればすぐにわかります。

もし、漢方薬をお使いになりたい場合は、体質体調や感情の状態を診て、八味地黄丸、補中益気湯、十全大補湯などの漢方薬を与えのもよいでしょう。


新型コロナウィルスでは死にません。
コロナは弱毒、バイオテロではなく、メディアテロです。
感染してもカゼとして自宅で治せます。
コロナは安全!ワクチンは危険!
どっしりと構えておりましょう。
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