けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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疲れた方の、ノドの痛みの特効薬 桔梗湯をアップしました。

2013-10-29 14:56:12 | 漢方アメリカOnline
桔梗湯の記事はこちらです。
http://www.kanpouamerica.com/product/142
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清上蠲痛湯(せいじょうけんつうとう)、当帰芍薬散と桔梗湯(ききょうとう)を作りました。

2013-10-28 11:54:15 | 漢方アメリカOnline
簡単に説明をいたしますと、

1.清上蠲痛湯(せいじょうけんつうとう)
 頑固な頭痛、眼が原因の頭痛、顔面の痙攣、後頭神経痛、高血圧、肺ガンによる症状、痰が多い喘息や肺炎の症状に使います。
専門的な説明ですと、体内のさらさらな液体(津液:しんえきの津の方)が不足して、体の上部の気血のめぐりが悪くなり停滞し、正常に発散されないときに使います。
http://www.kanpouamerica.com/product/99

2.当帰芍薬散 (とうきしゃくやくさん)
腹痛、血が足りない事から起る婦人科系疾患、貧血、不妊症、血圧異常(高血圧と低血圧)、腎臓疾患。
見た感じ、色白細身でシンデレラや白雪姫みたいな感じの貧血タイプと水肥りタイプで貧血や立ちくらみが起りやすい方が対象です。
http://www.kanpouamerica.com/product/28


3.桔梗湯(ききょうとう) 近日中にHPに載せる予定です。
慢性的に咽が痛い方に使います。これは咽の中央が痛いタイプで。いつも疲れ気味で咽が弱いという方が対象になります。
もし、急に咽の横の方がいたいという場合は、これはカゼを引いていることが多いので、葛根湯小柴胡湯など別の漢方薬の適応となります。
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健康雑誌 「はつらつ元気」 掲載の件: 「番茶湿布による眼のケア」

2013-10-27 22:00:29 | 東洋医学全般
日本で11月2日発売の健康雑誌「はつらつ元気」12月号に私の記事が掲載されます。
内容はご自分でできる番茶湿布による眼のケアについてです。
どうぞご期待ください。
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意外なオファーがありました。 円功禅拳を初披露。。。

2013-10-18 23:35:46 | 圓功禅拳、古武術
最近、武道関連でシンクロしている現象が多く起きるようになりました。

実は明後日20日の日曜日に、サンフランシスコにある合気道の丸道場で、初めて正式に人前で円功禅拳の披露をすることになりました。

今週の土日はSan Francisco Trolley Dance 2013という催しがあって、ダンスアートの関連者の大がかりなツアーが組まれて、サンフランシスコ市内の主要なダンスやボディワークのスタジオを8か所まわるのだそうです。
その中の1か所に合気道の丸道場が選ばれて、そこでパフォーマンスをするのだそうです。30人から40人ほどのツアーが6団体見学に来るので、短い時間のパフォーマンスを6回することになります。

そこで、この丸道場の道場長のレイ先生が、彼の道場での合気道の演武の後に、私も円功禅拳の演武をするようにお膳立てをしてくれたのです。

レイ先生は「このパフォーマンスをするときには、音楽も一緒に行うという約束があるし、ダンサのアーティストたちの前で行うなんて、、、」と躊躇する私の背中を押してくれました。

私も今では開き直り、「よぉーーし!やってやろうじゃあないの!」と腹をくくりました。
私のパフォーマンスの時間は1団体の前で約3分間、これを6回することになります。。。

さあ殺せ!という感じです。。

大和魂です。


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握手をしようと手を差し出されて、これを急にかわされると、相手は固まってしまう。。(武術の極意?)

2013-10-15 13:44:40 | 圓功禅拳、古武術
久しぶりの詠春拳のお話になりますが、米国式の詠春拳は、どうしてもチカラ相撲で、わたしはいつも力負けをしていました。
力任せの武道の練習は、時としてしなくともよい怪我をしてしまいます。

残念ながら道場長も「パワーだ、力が技なんだ!」と信じてやまない人なので、身を守るために伝統的というか本物の詠春拳の研究を始めた私でした。なんで、身を守るための武道の道場の練習から身を守らねばならないのだろう。。。。

幸い、私の患者さんの中には武道家が多いのと、私の所属している中国系の鍼灸漢方医で構成される東洋医学会CCAA(California Certified Acupuncturists Association) にも多くの武道家が在籍しているようです。
先日、あるCCAAの大先輩に詠春拳を含む南派拳術について教えを請いました。

彼は「いい質問だ!黒谷先生!」と、急に私に握手を求めてきました。
私も思わず。「いえいえ、、」といいながら握手に応じようと手を伸ばすと、彼はすっとその手を横に引いてしまいました。

こうされると、私は意表を突かれ、差し出した手をどうする事もできずに固まってしまいました。
その刹那、、この老先生は私の胸を軽くトンッと押してきました。私はそのまま後ろにたたらを踏んで転げそうになりました。完全に一本取られてしまいました。負けた気すらせずに、大負けしたわけです。

老先生いわく、「南派拳術、、特に詠春拳は女性の考えたといわれる武術だから、こういう技がたくさんある。しかし、米国に伝わっていないみたいだな」とのご意見でした。。。素晴らしい。。。

この技の呼吸は、剣術における機先を制するということです。合気道のルーツである大東流合気柔術にも「気を合わせる。そしてさっとその気を外してしまう。」という事と機先を制する後の先という呼吸を使う事によって「勝負の合気」を体現するとの事です。

私が詠春拳の道場長にこれをやるのはちょっと気が引けますし、失礼だと思い、助手さんにこれを伝えたわけです。
彼女ははるか昔の高校生のときに、千葉真一のJAC(ジャパンアクションクラブ)に大真面目に入りたいと考えていたくらいですので、こういうことは大好きです。すぐにこの呼吸を飲み込みました。

翌週、道場で手合せの練習を行っているとき、彼女と道場長が組んで練習をしているときに、早速試してみたようです。道場長と手を絡めて、相手が押し込んできたときに、ちょっとだけ抵抗するそぶりを見せて、腕を接触したまま、急にその抵抗をはずしてしまいました。すると、道場長は「あれ、相手の腕が急に押し込みやすくなったぞ、、」と躊躇した隙を見て腕の力を前に伸ばしました。そして相手の攻撃の意識を一瞬はずして、続けざまにふわっと押し返したのです。

なんと、道場長はそのまま後ろに5-6歩も、ててててっとよろけてさがってしまいました。

普段、この道場長は、弟子が抵抗したときに、その首に手をかけて力任せに引きおろして、その人の顔を無理やりに床に押し付けるようなことをする人なのですが、相手が小柄な女性ゆえ、そんなこともできず、なんともいえない渋い顔をしていました。
他の練習生たちが眼を丸くして見守る中、恥ずかしさを必死に隠しているようでした。

力を信奉していてリキむ人の動きは「起り」が読みやすい。相手から見て「あ、来るな」というのがわかりやすいし、動きの虚をつくとバランスを崩しやすいということです。

そろそろ潮時かな、、この「米国式チカラまかせ詠春拳」の道場を去る時が来たのかもしれません。

詠春拳をはじめとする多くの武術は「弱者のための護身術」であるべきものです。しかし、多くのアメリカで行われている武術は実は「強者のための弱い者いじめ術」になってしまっているのが現状です。
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布靴の効用 平起平落の動きの訓練 (一本歯の下駄との共通点)

2013-10-12 04:08:38 | 圓功禅拳、古武術
武道の練習の時、布靴や足袋をはくことは、「余計な力を使わない正しい運歩法」を身につけるのに大変役に立ちます。

足袋や布靴は「踏ん張れない」からよいのです。

まだ若かったころ、力任せに突き蹴りを行って得意になっていたころがありました。
そのころは、太極拳、合気道、剣道、居合道などの方々が布靴や足袋をはいているのを見て、あれじゃあ踏ん張れないから力が入らないじゃん。」「押されたら後ろに滑っちゃうじゃん。」などど、今からみれば赤面物の勘違いをしていました。

踏ん張ると力みが生じます。力みを使うと体力勝負になってしまいます。
体の大きい者、筋肉の力が強い者、若い者が勝つように決まってしまいます。

力みのない、体全体を自然に統一的に操作できるためには、一本歯の下駄で、歩行訓練をするのがたいへんよろしいのです。私も長くこの下駄をはいて歩行訓練をしています。
この下駄の効用の一つは、「ぎっくり腰を起こすことがなくなる」ことです。

一本歯の下駄の関連記事はこれです。
http://blog.goo.ne.jp/keisclinic/s/%B0%EC%CB%DC%BB%F5



私の愛用の一本歯の下駄です。
何年も使っているので、鼻緒も何度も取り替え、下駄の歯には自転車のタイヤを切ったものを張り付けて補強をしています。


6年前の息子です。情けない顔をしていますね、、私の下駄をはいて見事にコケて、空手の道着が泣いてます。。。
今はこの子も16歳、私より大きくなりました。

この一本歯の下駄をはいて、近所のミルブレイ公園の野球場の芝生を歩いていると、時々公園管理のおばさんに「芝生に傷がつくんじゃないの?」と睨まれるので、そういうときは屋内で布靴による歩行訓練を行っております。


チャイナタウンで買った布靴です。


伝統的なものは、底の部分も布でできています。


しっかりとした布が何重にも縫い付けられています。


これは、娘が買ってきた布靴ですが、底がチープな樹脂製です。これは必要以上に滑りやすいので、武術の練習には不適です。

屋内で練習をするときは、このような布靴を履いて行うと、正しい姿勢と運歩法を身に着けるのに役立ちます。要は、無理のない身体操作を身につけるということです。

市販の運動靴は、西洋体育的な動きを基に作られているので、どうしても足で地を蹴って、その力で体をうねらせて前に進んだり、スポーツの動きをするようにできていますので、東洋的な動きをするためには不便です。

足袋や、布靴で正しく歩くためには、ガッと地を蹴るのではなく、スタスタと軽やかに歩んでゆくことになります。西洋体育の動きは、胸を張って手足を大きく振る、マーチをする時の歩みです。
東洋的な動きは、スタスタと、ややすり足で、身振りは大きくなく、いくら歩いても、着物の前が乱れたりすることもない動きです。
この時の足の接地の様子が平起平落とか、垂直離陸と表現される動きとなります。

このような動きができるようになると、決して強そうには見えないのですが、その動きは軽やかで、腰やひざに負担がかからないので、いつまでも疲れず、腰痛やひざ痛が起きにくい動きとなります。

こういう動きができると、力みがないので、動作の起こりが読まれにくいので、相手に対して常に優位に立つことが可能となります。

ねじらない、うねらない、踏ん張らない、身体操作は、あらゆる東洋的な芸事習い事に共通した基本です。東洋人には東洋人にあった動きがあるわけです。


いつも、足がきちんと靴底に乗っている状態を作るようにすることが大切です。


このように、足が靴底からずれ込んだ動きをするのは極力避けます。
ずれているということは、必要以上に踏ん張っているということです。
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恥ずかしながら、、円功禅拳の動画を初公開いたします。

2013-10-08 08:15:30 | 圓功禅拳、古武術
以前からたびたび円功禅拳について書いてまいりました。
しかし、その映像をご紹介することはありませんでした。

今回は思うところがあり、あえてこれを公開しようと思います。
まだまだ修行中ですが、興味のある方はご覧になってください。

http://youtu.be/emn9fqFPYOI
(時々画面を横切る散歩中のおじいさんが愛嬌ですね。。。。)

私は13歳の時にある武道を始めました、もともと体の弱かった私は、必死に練習をして、18歳までに三段を取りました。そして19歳の時、得意の絶頂であったときに、「台湾で、たいへん小柄な退役軍人の老人に指一本で一瞬のうちに敗れてしまった。」という苦い苦い経験があります。この時の先輩方は、私の敗因に対し、だれも納得のいく説明や的確な指導ができないことを知り、実戦には使えないという失望から、やめてしまいました。

その数年後、縁あって李燕生師匠という円功禅拳の継承者との知遇を得、この拳法をマンツーマンで教えていただきました。爾来約28年間、この武術を修行してまいりました。これは非常に稀な拳法で、私以外にこれを修行している人に会ったことがありません。当時は同門の弟子が数人いたのですが、みな半年ほどで脱落をしてしまいました。

李燕生師匠は中国出身の東京在住の芸術家で、若い頃に北京の禅寺の一つである法源寺の仁祥法師についてこの拳法を学びました。
仁祥法師は仏教の聖地である山西省五台山で修業をした人で、中国北方の張克寛師匠より円功禅拳を受け継いだとのことです。

円功禅拳は北派少林拳に属しますが、技は柔らかく、内家拳の趣があります。
身法は連綿不断の動きは太極拳に、力強い剛の発力は形意拳に、円を描いて歩く走圏は八卦掌に似ています。

この拳法に関する刊行物は皆無といえますが、日本では「武術」の1988年2月号に掲載されたことがあります。

当時、李先生は子(ね)の刻(夜の11時から深夜1時)に練習をするのが大事だとのことで、近所の公園で、私が先に夜9時ごろから練習を始めて、先生は11時ごろから教えてくださり、深夜1時ごろまで汗を流したものです。
その後、私はこの14年間は米国に在住し、その前の3年半はタイとビルマ在住でしたので、長い間独りで細々とこの円功禅拳の鍛錬をしてまいりました。

最近、サンフランシスコで合気道を教えている友人にこの拳法を見せたところ、これは是非録画をして、公にするべきだと強く勧められ、恥ずかしながらこの動画を載せてみることにいたしました。

映像は先月2013年9月のものです。たまたま、2012年3月にも短い映像を残していたので、これも違った角度からの撮影なので、近日中に公開するかもしれません。
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気が変になっている。前回の裏合谷の代りに使える漢方薬  桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

2013-10-04 00:24:16 | 東洋医学全般
前回は裏合谷のお灸をご紹介いたしました。
そんな熱い目にはあいたくないという方には、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)というのがあります。

これは本来瘀血(おけつ)があるために、気血の流れが悪くなっていて、このために熱がこもっておこる諸症状に使います。
この血の流れですが、本当に血液の流れが悪くなっている場合も含めて、たとえば「ご出産、重労働、過大なストレス、格闘技や交通事故で体にショックがかかった」などの場合にスムーズな体内の気や血や水分や意識の流れが悪くなって起きていると考えられます。

症状としましては、
瘀血があるために起る出血、生理痛、生理不順、子宮筋腫。
そして、やはり瘀血という背景のある、精神異常、便秘、皮膚病、肩こり、頭痛、動悸息切れ、冷えのぼせ、腰痛、膀胱炎、歯痛などが挙げられます。

要は瘀血があって、便秘をしていればこの桃核承気湯を使うことができるのです。
そして、これは上記の「精神異常」という項目に当てはまるため、「憑き物落しのお灸」に代わって使うことができます。

この漢方方剤の性質上、服用後に下痢か軟便が出て、症状が治まってゆきます。
今回は「憑き物落し」の話題に絡めたお話をしました。
しかし、瘀血という背景のある症状としてのお話は、過去の記事をご参考になさってください。その場合、通導散、桂枝茯苓丸そしてこの桃核承気湯をうまく使ってゆくことになります。

参考記事です。
http://blog.goo.ne.jp/keisclinic/s/%A4%AA%A4%B1%A4%C4

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