荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

奥田英朗の巻。

2016年01月26日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を




奥田英朗は、好きな作家で結構作品を読んでおります。

最初に読んだのは、三人称多視点が秀逸の【最悪】。

また、直木三十五賞受賞作【空中ブランコ】他の精神科医・伊良部シリーズも一気に読破しました。

トーキョー・中野を活き活き描いた【サウスバウンド】は桃子ちゃんが可愛かったなぁ。

そして何よりイチオシなのが、ドラマ化もされた【オリンピックの身代金】。滅茶苦茶面白かった。



そんな中『読みてぇなぁ』と思っていたのが新作【ナオミとカナコ】。

図書館に予約を入れましたが100人待ち以上。

今もって、借りるに至りません。

と思ってたら、広末涼子&内田有紀主演でドラマ化されちゃいました。



平凡なオンナふたり【ナオミとカナコ】が計画殺人を犯す…。

殺しの的は、カナコの亭主。

なんとな~く桐野夏生の【OUT】を思い出しました。

過去の記事。
桐野夏生の巻。
桐野夏生の巻、ふたたび。
桐野夏生の巻、みたび。

視聴率は芳しくない様ですが、実に面白い。

主役ふたりはもちろん良いのですが、佐藤隆太のDV亭主もハマってますし、吉田羊の嫌~な芝居も違和感なし。

楽しそうに演じてる、高畑淳子の怪しい中国人も最高です。



あと一歩踏み込んだら、コントになっちゃいますが。

まだ2話分の放映ですが、【殺し】までどうやって引っ張るのでしょう。

キャストを見ますと、警察サイドからの視点はなさそう。

という事は、吉田羊あたりが執拗に、ふたりの犯罪を追い込むのでしょうか。

今後が楽しみです。





ドラマ版【オリンピックの身代金】で唯一残念なのが、警察庁から警視庁に爆弾を運ぶ役がニールではなかったトコ。

このシーンは原作を忠実に描いて欲しかった。

『爆弾を運ぶ』という、あまりにも危険な任務は、独身で飲み屋のツケが溜まってるニールだからこそ活きるのに…。



『良書とは、期待を持って開き、利益を修得して閉じる書物である』アモス・ブロンソン・オルコット(米国の教育家・1799~1888)















ホント、好きだったなぁ…内田有紀


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