ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

長命うどん本店 @名古屋市中村区・中村公園

2014年06月25日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

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自転車で名古屋駅の西側、大門(おおもん)近辺を散策。「大門」という名前からも想像出来る通り、この近辺はその昔遊郭(中村遊郭)で、現在もその名残りがある街。そこかしこに往時を偲ばせる妓楼建築や、カフェー建築、それに伴う施設が残っている。ただそんな名残りも風前の灯火だろう。そのうちに取り壊され、駐車スペースなどになってしまうに違いない。特に今となっては大っぴらにされない文化の側面でもあるだけに、一部を除いて保存に行政の協力を得るのも難しいに違いない。

 ↓ はいくつか残る名残り(左上:長寿庵、右上:松岡、左下:稲本、右下:寿湯)

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そんな大門から太閤通を挟んで南に少し行くと、大正2(1913)年創業の老舗うどん店「長命うどん本店」がある。中休み無しで年中無休のお店。駐車場もたくさんあり、とても使い易いお店だ。伺ったのは午後3時頃だったと思う。そんな外れた時間でも次から次へと車が停まり、ひっきりなしに客が店に吸い込まれていく。休日とあって家族連れも多く、地元の人達を中心ににぎわっている活気のあるお店だ。

店は間口こそ狭いが、奥行はけっこうあり、テーブル席とカウンター席がある。厨房は入って左側。その前に揚げ終わった天ぷらが山ほど積み重ねられている。この日は暑かったので冷たいものを、と「ころ」(=冷たい麺+少量の冷たいつゆ)を小盛で注文した(ちなみにこの店では小盛でも並盛くらいの量があるので注意)。ここの特徴は、うどん、きしめん、中華、そば、と麺が選べるところ。いくつかをミックスして注文する事も出来る。例えば「う中」だとうどんと中華のミックス。自分も店に入る前はうどんときしめんかな…と思っていたのに、席に座って注文する段になって、すっかり忘れて普通に注文してしまった。

しばらくしてころうどんが配膳される。ここのうどん麺は、つるっとした麺肌で、今まで食べたこの地方の老舗よりも細く、しっかりとしたコシのあるもの。どちらかというと、今をときめく讃岐うどんの食感に近かった。老舗でこういう食感って珍しい。ただし、後から他の人が書いた感想を読むと、コシが無いとしている人も多いのが謎だ。メニューによって違うのだろうか。麺の量が多く、小盛でも充分な麺量があった。すっきりとして冷たいつゆのうどんが、暑い中を自転車で走ってきた身にうれしい。旨かった。次こそミックスして注文してみよう。(勘定は¥432)

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長命うどん本店

愛知県名古屋市中村区下中村町1-3

 

(ちょうめいうどん 長命うどん 本店 中村遊郭 妓楼 妓楼建築 老舗 )


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