ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Oh Yes We Can Love: a History of Glam Rock / Various Artists

2017年06月18日 | クラシック・ロック

 

Oh Yes We Can Love: a History of Glam Rock / Various Artists (2013)

70年前半を中心に一世を風靡したグラム・ロックのコンピレーションCD5枚組がなぜかえらく安くなっていたので購入。ひと昔前はこういう編集ものでRhino(ライノ)レーベルの右に出るものは居なかったが、そのライノも大手ワーナーに吸収される形になってしまい、前ほど特色を感じるコンピが発売されなくなってしまった感がある(現在のレコード会社組織図には詳しくない)。曲目をざっと見たら、黄金期を除いて、えらく(自分にとって)突飛な選曲がしてあったので興味が湧いた次第。

まずは先頃亡くなったチャック・ベリー(Chuck Berry)や、リトル・リチャード(Little Richard)などの往年のロックンロールが並ぶ。これはグラム・ロックが、ロックンロール・リヴァイヴァルという側面があったためで順当。でもそこにハウリン・ウルフ(Howlin' Wolf)の1-8が入って一瞬「?」となったが、これはこの曲がTレックス(T Rex)の名曲「Jeepster」の元曲だったというのが分かって納得。そんな発見も面白い。その後はヴェルヴェッツ(The Velvet Underground)などを経て、グラム・ロック黄金期に入っていく。

黄金期の有名どころはほぼ聴いているので別として、自分に馴染みがなかったCurved Airや、Cockney Rebelもグラムの範疇で語られるんだ、と色々な発見があって楽しい。4枚目ぐらいになってくるとパンク勢も選曲されているが、ブロンディー(Blondie)は分かるとして、ラモーンズ(Ramones)や、ジェネレーションX(Generation X)まで入ってると、欧米ではそう捉えられているんだと不思議な感じに。ちょっとグラマラス(glamorous)とは程遠い気が…。むしろ80~90年代のバンドの選曲は納得がいく感じ。でも特に90年代頃にはもう「グラム・ロック」っていうジャンルは完全に過去のものだったのでちょっとこじつけに感じないこともない(それとも欧米ではそうではなかったのか)。こういうコンピはまさにこうやって、あーでもない、こーでもないと選曲の妥当性や振り幅を考えながら聴いていくと楽しいのだ。

amazonにて購入(¥2,423)

  • CD (2013/11/5)
  • Disc : 5
  • Format: Box set, CD, Import
  • Label : Universal UK

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