ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

I Like Ike! : The Best Of Ike Turner

2017年09月20日 | ブルーズ

I Like Ike! : The Best Of Ike Turner (1994)

米ライノが編集したアイク・ターナー(Ike Turner)のコンピ盤。絶好調だったライノの編集盤とあってコンパクト、且つ上手くまとめられた全18曲。あえてアイク&ティナ・ターナー(Ike & Tina Turner)時代の曲は1曲も収録されていない。彼のファースト・レコーディングで、有名なヒット曲「ロケット88」(1951)は初のロックンロール・ソングとも言われていて、アイクのブギウギ・ピアノが跳ね回るゴキゲンなサウンドだ。セッション・ミュージシャンとして活躍しつつ、自分のバンド、Ike Turner's King Of Rythmを率いてフェンダーを抱え、バンマス稼業でショービズ界を走り抜けていく。そしてティナを発掘。この頃(50年代終わり~60年代初め)の彼の活躍は多岐に渡っていて、レーベルの数も訳が分からなくなるほど多いので把握が難しい。

自分はアイク&ティナ時代から入ったので、あのぶっとい低音ヴォーカル(とおかっぱ頭にヒゲ)が印象に残っているけれど、収録曲の中にはそういったヴォーカルの目立つ曲はやっと8に登場するくらい(まだAnnie Mae Bullock名義のティナの歌声も!)。9、10にはシカゴ・ブルースの伝説、あのウィリー・ディクソン(Willie Dixon)がベースで参加。17、18はソロ名義だがヴォーカルは抑え気味。1970年に発表された17のギターを聴くとストーンズ(The Rolling Stones)の「Honky Tonk Woman」を彷彿とさせるリフも。話によると69年のストーンズの全米ツアーの前座を務めたアイクは楽屋であのキース(Keithi Richards)に向かって「テメェのそのクソったれ5弦(オープンGチューニング)とやらを俺にすぐ教えろ、コンチクショー!」(意訳)と怒鳴りこんだらしい(笑)。その影響だろうナ、分かり易い。

01 Jackie Brenston & His Delta Cats - Rocket "88"   
02 Jackie Brenston & His Delta Cats - My Real Gone Rocket   
03 Dennis Binder & His Orchestra - I Miss You So   
04 The Sly Fox - Hoo-Doo Say   
05 Willie King With The Ike Turner Band - Peg Leg Woman   
06 Ike Turner - I'm On Your Trail   
07 Ike Turner - I Know You Don't Love Me   
08 Ike Turner, Carlson Oliver & Little Ann - Boxtop   
09 Ike Turner's Kings Of Rhythm - Matchbox (Version B)   
10 Ike Turner's Kings Of Rhythm - Down & Out   
11 Icky Renrut - Ho-Ho   
12 Icky Renrut - Hey-Hey   
13 Ike Turner's Kings Of Rhythm - Prancing   
14 Ike Turner's Kings Of Rhythm - Steel Guitar Rag   
15 Stacy Johnson - Consider Yourself   
16 Ike Turner's Kings Of Rhythm - The New Breed, Pt. 2   
17 Ike Turner - Takin' Back My Name   
18 Ike Turner - You're Still My Baby

オークションにて購入(¥680)

 

コメント (2)
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タネヲマク @岐阜県瑞浪市 (※移転)

2017年09月20日 | 岐阜県(東濃)

最近どんな小さい町にもインド・ネパールを名乗るカレー屋が出現している(インドとネパールじゃ随分違うんじゃないかと思えるが)。ずっと以前は新しい店も何軒か試したが、正直どこも似たり寄ったりで、大きなナンでお腹いっぱいにはなるものの、食後感が重くて敬遠するようになった(ああいうナンが本式なのかどうかも知らない)。その後に”南インド”を名乗るカレー食べてみたら、これがさっぱりとしていて、香辛料の複雑な香りと旨味も性に合って、その後はもう何年も南インド、あるいはそれに類するカレーを提供する店にばかり行くようになった(いわゆる洋食のカレーとは別)。大してお腹は膨れないが、どうかするとあの味が食べたくなり、そんな店があると聞くと行きたくなってしまう(←コレ中毒だろ)。

こちらも訪問先の岐阜県瑞浪市で、全然予定に無かったがつい引き寄せられて入った「タネヲマク」。店は駅からすぐの商店街にあり、店先から手作りっぽくそれらしい雰囲気でいっぱい。内装もナチュラルで民族音楽がかかっており、小物類も販売していて、本棚に「ナウシカ」が揃っている店に共通する(笑)、オッサン1人ではちょっと怯んでしまう造り。後から知ったが地下室があり、ライヴも行われたりするんだとか。女性主人が1人でやっていて、品書きは多くなく、2種のカレーとドリンクぐらいじゃなかったか。自分は「全部盛り」というものを注文。

しばらくしていくつものボウルがのったステンレスプレートが運ばれた。2種のカレーは「ベジカレー」「トマトチキン」。名前がさっぱり覚えられないが、他にサンバル(スープ)、野菜の和えもの、漬物、そしてライスの上にパリパリに焼かれたパパド。主人に「食べ方は大丈夫ですか?」と訊かれたので「大丈夫じゃないです。いつもテキトーに食べてます」と返事すると、それぞれをライスに混ぜながら食べてもいいし、色々なものを混ぜてもいい、パパドは砕いて振りかけても、とのこと(ま、間違ってなかったナ)。グッとくるようなインパクトは無いが、どれもサラリとして食べ易く、どれだけでも入っていくような爽やかさがある。それぞれの味を説明するには語彙に欠けているが、旨かった。こういう店が自分ちの近くに出来ないかな。(勘定は¥1,200)

 

 


 

↓ 銘酒「小左衛門」で有名な創業元禄15年(1702)の「中島醸造株式会社(旧・蘇東銀行本店)」の洋館(昭和初期・建造)。交差点に面した入口といい、非対称な両袖といい、用途不明の出っ張り(写真下右)といい複雑な設計。現在は使用されていないようだが、窓の庇には杉玉が残っていた。

 

↓ 隣の蔵(写真下左)は木造5階建てだとか。壁には定番銘柄「始禄」と書かれている。敷地の反対側へ廻ると酒造の正門(写真下右)がある。

 

酒造の脇に流れる土岐川とコンクリート製の橋「土岐橋」(昭和5年・・建造)。(写真下右) ↓

 

↓ 駅前の「瑞浪病院」のすぐ横に建つ洋館(建築詳細不明・個人宅)。まあ、だいたいこういう建物は院長先生のご自宅なんだけれど(笑)。煉瓦塀といい、門の扉といい、二重窓といい、下見板張りの壁といい、素晴らしい。あまり大きくは見えないが敷地は奥に深い。

 

↓ 「タチ医院(旧・大竹医院)」(昭和9年・1934・建造、改修)。とても綺麗に修復されていて古さはあまり感じられない。中はどんなだろう。昔の写真もみてみたいな。

 

↓ 壁が改修されていて古い建物かどうかは微妙だが、半切妻の屋根や装飾、軒裏の造作や換気口が何となく怪しい(笑)、「タチ医院」すぐそばの「犬飼産業(株)瑞浪営業所」

 

 


 

空想創作インドごはん タネヲマク

岐阜県瑞浪市寺河戸町1139

※2021年に多治見市小路町3へ移転されました

 

( 瑞浪 みずなみ カレー 南インドカレー 南印度カレー 南インド料理 カレーライス 近代建築 酒造 日本酒 こざえもん 小左衛門 小佐衛門 移転 閉店 )

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