ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

おかきや @名古屋市西区・栄生

2017年06月24日 | 名古屋(中村区・西区 老舗)

名古屋城の西、東海道(熱田)と中山道(垂井)を結んだ美濃路沿いのあられの店「おかきや」へ。創業は調べても分からなかったが、この脇街道沿いなら古いに違いない。この辺りの美濃路は車がすれ違うのがやっとの細い道。それでも期待したほど古い建物は残っておらず、店の前までたどり着く。素っ気無いというか、大きな看板がある訳でもないので店と気付かず通り過ぎてしまいそう。後から調べて分かったが、建物は明治15年頃(1882)のもので、名古屋市の登録地域建造物資産にも指定されている。駐車場が近くに見当たらないので家人を助手席に残したまま、1人で店へ。店内はガラスショーケースがあるだけの質素な造りだが、新しく綺麗にされている。奥から主人が現れた。どのあられにしようかと迷っていたら、後から入ってきたおばちゃんに「ねぇ、お供えだけど饅頭よりいいよね?」と賛同を求められる(笑)。ここで主人を前にして「いや、饅頭の方が…」って言う訳ないと思うんだけど…(苦笑)。

少量づつ梱包されたあられの中から「千枚」というシンプルなおかきを選んでいくつか包んでもらった。自分はあられを食べる時に食感の違う海苔を邪魔に感じることが多いので、海苔のついていないシンプルなものを選ぶことが多い(気がする)。帰って封を開けたあられは、艶良く焼き上げられていて、何も付いていない素のまま。まず香りがいい。全て昔からのやり方で手焼きされているのだそう。口に入れてみるとかなり硬めの食感で、キリッとした醤油味。旨いっ。やや辛口で、ザクザクとした歯応えが堪らない。正直あられでそんなに差が出るものとは思っていなかったので驚いた。口に含める大きさもいい。もうちょっと何種類か買って帰れば良かった。次は「すっぴん」「たがね」「梅柿」あたりを買ってみよう。(勘定は¥320/個)

 

 

 


 

↓ 近くにある「マコロン製菓(株)」(昭和8年・1933・建造)。創業は大正13年で、地元向けの菓子を製造している。屋根には立派な「屋根神様」も。こちらも名古屋市の登録地域建造物資産に指定されている。

 

 

↓ 同じく西区の菊井にある「しゃしゃんぼ」(昭和23年・1948・建造)。古民家を飲食店に改造してある。こちらも同じく名古屋市の登録地域建造物資産に指定。

 


 

手焼き おかきや

愛知県名古屋市西区名西1-20-45

 

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