Creatures Of The Night / Kiss (1982)
キッス(Kiss)1982年発売のアルバム。邦題は「暗黒の神話」。2015年2月のライヴを体験したのだが、そのライブでのセット・リストになんとこのアルバムから3曲も取り上げられていて、ライヴでの出来も素晴らしかったので、購入を決定。来たる80年代半ばのいわゆるヘアー・メタル全盛を予感させる全編ライト・へヴィーな音作りで、アルバムとして聴いてみても、売上不振やバンド内のゴタゴタの後に作られたとは思えない程まとまった佳作。ちなみに、彼らの出自である、かの「Casablanca Records」から出された最後のアルバムで、クレジットはされているものの、エース(Ace Frehley)は1曲(8)のみへの参加だそうだ。
全ての曲とは言わないものの、カラッとした音でまるで西海岸のバンドのよう。この頃のハード・ロックや、ヘヴィー・メタル全般に言えることだが、80年代特有(つまり流行)の音作りのせいなのか、音像が似通っていて(他のバンド、例えばAC/DCでさえも)、曲が平坦で印象に残りにくいという難点がある。そんな中では健闘しているアルバムだと思う。バンドはポール(Paul Stanley)とジーン(Gene Simmons)以外は、ドラムスがエリック・カー(Eric Carr)、ギターは主にヴィニー・ヴィンセント(Vinnie Vincent)とロベン・フォード(Robben Ford)というラインナップ。当時の詳しい状況は知らないけれど、ツアーもヴィニーがギターを担当した模様。このあとノー・メイク時代に入っていく訳だけれど、キッスはよくこの時代を乗り切ったものだ。
ブックオフにて購入(¥750)
- CD (1997/10/7)
- Disc : 1
- Format : CD, Original recording remastered, Import
- Label : Island / Mercury