とうげいの茶屋

Sunao Koizumi  
小泉すなお

「ウチのコ、ご近所さんに育てられました」

2013-06-26 | こねもの・陶芸
お知らせを。
今週土曜日、29日14:00より、池袋リブロにて
細川 貂々さんのサイン会があります。

細川貂々さんは、「ツレうつ」「子育てエッセイ」などでおなじみの方。
これは新刊「ウチのコ、ご近所さんに育てられました」発刊を記念してのもの。
ご近所さんとのつながりのなかでの「子育ての一コマ」が
ほのぼのとしたタッチで描かれています。

本には私にも馴染みの深い方達やお店も登場しています。
貂々さんの目を通した風景には、思わずクスリと笑ってしまったり
懐かしさでホロリも。

(そして・・こっそり言いますが、なんと私も登場しています!)

貂々さん、サイン会の参加者にお土産を用意してくださってるとか。
ご本人は穏やかな素敵な方で、サイン会は本人に会えるチャンス!
お時間ある方は、ぜひお出かけ下さい~!

梅雨の作業は遅々として進まず

2013-06-25 | こねもの・陶芸
よく人に「陶芸っていつの季節が大変?」ときかれます。
土というイメージから、お天気や季節が影響あるのではと思われるのでしょうが
それは大当たり。

それぞれの作業場環境も違うだろうから一概にはいえませんが
私は「冬」。冷えた土は痛い。
氷に手を入れるようで、練った後の手は赤く腫れます。
冬は作業が進まないというより、辛いです。
冬は作らないという友人もいます。

そして作業が進まない季節、それは梅雨。
まさに「今でしょう!」(って使い方違ってますね)

成形の作業を、①作る、②削って成形 ③装飾仕上げの3段階に大きく分けるとします。
これは1日で全部は出来ません。
小品の最低でも2日、大きい物や細工が細かくなると数日掛かることも。

雨が続くと、この1の段階のまま次に行けない。
で、先に行けないので、次の日も別の1のものを作る。そしてまた次の日も・・
そうすると、1ばかりが増えていくわけです。
で、梅雨の晴れ間の絶好の時に、一気に②をやろうとしても、①の量が多すぎて終わらない。
今度は乾かないようにビニールかけたりして、調節します。

こんな事ばっかりやってるので、進ませようとしてるのか遅らせようとしてるのか
分からなくなるという・・

写真はやっと②まできたポット。
後に見えるのは「乾燥を遅らせる秘密兵器」発泡スチロールのりんご箱です。




本のどこを楽しんでいるか

2013-06-15 | こねもの・陶芸
これ読書家の人が読んだら笑ってしまうような話なのですが。

私は文を書くことがあまり得意ではなく、上手に気持ちを言葉で表現する事ももちろん同じ。
それで、偶然読んだ小説の中に、そのモヤモヤした気持ちを代弁してくれる表現に出会ったりすると、
その一文が光って見え、宝物を撫でるかのように
何度も何度もその一文を繰り返し読んでしまったりするのですが。

これが関係しているのかしてないのか。
今まで好きだった小説は、大概心のヒダを書いたようなものばかりで
ディテールを詳しく書いたモノはそれほどではなく・・。
好きな著者のものでも、ピストルの銃口の光や火薬の臭いの詳しい描写は、
つい読み飛ばしてしまうようなところがありました(苦笑)。

ディテールの描写を楽しんでいたのは、文からでは無く、写真の「視覚」からがほとんどだった思います。

・・・この本を読むまでは。

作業中に聴いていたラジオで、松家仁之著の「火山のふもとで」という本が紹介されていました。
主人公は設計事務所に勤めていて、大きな図書館の設計に携わっている・・という
私の相方に馴染みのある?設定に
おお、これは!と非常に親近感が沸き、本を購入したのでした。

著者はその方面のお仕事をしたことがあるのでは?と思うほど、建築に造詣が深く
建物や生物の描写の細やかさに圧倒されました。
物語は静かに進行し、人々の交流部分は濃厚ではないけれど、
細密画をかくような上品な描写が、そのかすかな心の揺れを際立たせているようでした。
読み終わるのが本当に惜しかった!

初めて今までとは「違う部分」で楽しんだと、相方に熱っぽく語ったのに、
当の本人は開口一番「だって小説の一番の楽しみは、ディテールの描写を楽しむことでしょ?」
人間模様はどうも二の次らしく・・。

一番近くにいる人が、本を全く違う読み方をしていたと、改めて気づいたのでした。(好みの問題?)
・・どうりで読んだ本が今までダブらなかったわけだ。

「火山のふもとで」オススメです!

フランス音楽の夕べ

2013-06-04 | その他
週末、フランス音楽のミニコンサートを聴きに、浦和のギャラリー楽風まで。
テノールとファゴット、ピアノによる演奏で、優雅な夜を過ごさせて頂きました。

演者の息づかいも聞こえるような近くで、浴びるように聴く音。
ホールではなく、お互いの客席が見える位置で
観客もそれぞれ自分の時間を楽しんでいらっしゃるようでした。

ピアノの演者、石井英子さんの曲についてのお話も面白く(これが面白いんだな、ほんとに!)
成り立ちや背景を思い浮かべながら、音楽を聴くというより演劇を観る感じで
私は時々笑いながら聴いていました。

テノールの石井修さん、伴奏の石井英子さんは
ボランティアでのコンサートにも力をいれていらっしゃり
がんセンターなど病院でのコンサートも定期的にされています。

実は、私はこの夏に個展を開くのですが
会期中に、今回の修さん、英子さんにミニコンサートをして頂く予定です。
・・で、現在曲を選曲中。
自分の思い入れのある曲をやって頂けるなんて、こんな贅沢ありません。
今からワクワクしています。

写真は、今月6月の川口市の広報。石井英子さんが紹介されていいます。