水瓶

ファンタジーや日々のこと

長い夕方(前編)

2016-06-19 11:42:24 | 横浜の町
こんな暑い日には、日陰で寝てるのが一番ニャア。。。

九州は大雨で大変なようなのに、ひょっとして関東は空梅雨になってしまうんでしょうか。
こんなに暑い中街歩きをしたら、夕ご飯まで体力が持たないので、家を出たのは3時すぎ。
昨日は猫とのエンカウント率がやたら高かったです。みんな涼しい所でのびてましたが。。


元町公園の近く。

今まで気がつかなかったけれど、元町公園の片隅に石碑があって、
ここにはかつて大正活映という映画の撮影所があったと説明がありました。
世界大恐慌のあおりを受けて、設立わずか二年で松竹に吸収されてしまったけれど、
若き日の谷崎潤一郎が文芸部顧問として所属していたそうです。へええ。。


今日はどの辺のルートを歩くか、森のなかまと相談して、代官坂の方へ。


代官坂のお屋敷の門。説明板によれば、もとは箕輪坂という名前だったのが、
横浜村の名主さんのお屋敷があったので、代官坂と呼ばれるようになったそうです。

幕末開港直後の当主であった石川徳右衛門さんは、日米和親条約締結のための応接場の設営、食糧、その他の設備一切を掌り、
なんとペリーも視察に訪れたそうです。その後徳右衛門さんは横浜町惣年寄となって、町政を担当したそうです。
石川町の石川もこの名主さんから?惣年寄というと、今の町長さんみたいなものでしょうか。
歴史の転換期に大変重要な役を果たした、実務家の方だったんですね。


ましろな塗り壁に黒板塀が目に涼しいですね。


代官坂を上っては


ふり返り。


ムーミンに出て来るニョロニョロを思わせる、空き地に直立する背の高い雑草群。
調べたら、オオアレチノギクかヒメムカシヨモギというようです。どっちも帰化植物。妖怪っぽいなあ。。


代官坂トンネルが見えて来ました。


ダンスホール「クリフサイド」。




今日はトンネルを抜けて左の方へ向かいます。


上へのぼる急な階段は山手公園へ続く「こうえんざか」。


「日本庭球発祥之地」の石碑。横浜はあっちこっちに色んな発祥の碑が建ってます。
開国後の輸入ものは、まずこの辺からだったんですもんね。
公園内にはテニスコートが何面もあって、今もにぎわっています。


ヒマラヤスギ。かなりの巨木が何本もあるんです。


庭球発祥記念館。この日はもう閉まってたけれど、中には昔のテニスの写真や、古いラケットなどが飾ってありました。


山手公園は日本初の洋式庭園なんだそうです。


山手68番館。今は公園管理事務所になっています。
他の山手西洋館ほど立派じゃないけど、小さくてかわいらしいおうちなんですよ。


赤くなってきた夕陽に染まる白百合。初夏というには暑すぎる気もするけど、初夏なんですなあ。。


山手公園は高台にあるので、街が見下ろせます。昨日は夕陽がきれいでした。


夕陽を浴びた幹。この木もなかなかの古木ですね。


猫も夕暮れの街を眺めてるんでしょうか。今日は暑かったニャア。。。
歩き始めもほとんど夕方だったのに、なかなか暗くならない今は夏至ももうすぐ。

後編につづく。


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