水瓶

ファンタジーや日々のこと

河口の風景

2016-08-04 08:39:44 | 横浜の町
この高々とそびえる雑草、よく見かけませんか?
ちょっとした空き地でも隙あらばあっという間に繁殖して、そこにあった雑草世界を占領してしまう。
調べてみたら、ヒメムカシヨモギかオオアレチノギクというらしいです。
風が強そうな場所でも、傾いたりなぎ倒されたりすることもなく、まっすぐ直立して立っているんですよね。

先週末は、花火大会で混んでるだろう東京方面を避けて、横浜方面をお散歩しました。
ガイドブック見て、あまり行ったことのない、横浜駅周辺を歩いてみようとなりました。
横浜駅周辺はみなとみらいより成立が古いので、かなりごちゃごちゃしていて苦手だったんですが、
歩いてみたら、みなとみらいとはまた違う面白さがありました。
まあ、年がいったらストライクゾーン広げよう運動の一環みたいなもんかしら。。


横浜駅に出入りする電車がひっきりなしに行き来する線路沿い。なかなか迫力のあるポイントかも。


横浜ベイクォーター。ここからみなとみらい方面へ行く船にも乗れます。
ここでちょっと雑貨など購入。しかし陽射しが強い。。。


高速道路に夏の空。




高速から少し歩けば広々とした河口近くの川に出ます。




奥にランドマークやNTTの電波塔をひかえるビル群。


なのに少し川上を見れば、昭和な趣の建物が、、と思ったら、これが横浜市中央卸売市場なんだそうです。
へええ、横浜にも築地みたいな所があったんですね。よくよく考えてみれば当たり前なのか。
飲食店は一般の人でも入れるそうなので、今度行ってみよう。


なんとなく昭和50年代ぐらいの感じ。というか、私が小学生ぐらいの頃の「現代」は、こんなイメージだったんです。


で、その頃ばくぜんと抱いてた近未来の都市のイメージがわりとそのまんまこの感じ。


夏だっ・・!!


海の上の線路。ちょっと珍しいですよね。貨物車が通るらしいです。電線の塔には鵜がとまっていました。
真ん中あたりに見えるのがインターコンチネンタルホテルの白い背中。


古そうな橋。海に近い河口って、過去と未来が入り混じるSFっぽい場所だなあ。無常感があるというか。


謎の円筒。と思ったら、中はベンチになっていました。誰も座ってないけど。。。


地図にはディスプレイミュージアムとあって、何かと思ったら、こういったウィンドウディスプレイなどのための材料などを専門に売っている大きなお店でした。
素材関係の好きな森のなかまは大喜び。今はちょうどハロウィンのための素材が並んでいました。カボチャなどなど。
大量に買い込みに来る人がいるようです。クリスマス前もすごそう。


川沿いの道に並行する道路を通ってみなとみらい方面へ。こういう本格的なサイクリング自転車のお店増えましたね。
一方で、町中の小さな自転車屋さんが減っちゃって、パンク修理が大変になってしまった。。。


ちっちゃいショベルカー。こういうちっちゃい工事車、かわいいですよね。


横浜駅近辺も、大規模な工事をしている場所がいくつもあります。

東京の街よりも横浜の方がくたびれないのは、ビルの合間が空に抜けてたり、一本裏道へ入ればそれほど建て込んでもいず、
少し外側には海が広がってる気配があって、ぎゅうぎゅう感が東京ほどじゃないんですよね。
田舎育ちの私は、山とか川とか海とか、どこか視線が逃げられる場所がないと息づまる感じがしてしまう。


かつてはスーパーかホームセンターだったかのような建物。
横浜市街地の新しいビルにもけっこう空いてる部屋が多いみたいなのに、後から後から建ち続けて、大丈夫なのかなあ。


さっきの海の上から続く単線線路。


みなとみらい大橋。暑い中に走ってる人がけっこういました。この辺、わりと道がすいてて走りやすいのかも。
でも暑くて照り返しも強いから気をつけてね。


新高島の通りにあったオブジェは、上に穴がいくつか空いてて、叩くと太鼓のような音がし、
それがこの二つの石の間で反響していい音するんです。面白いもの考える人がいますね。


クイーンズスクエア内にはピカチュウのでっかい看板があちこちに。
この夏は、でっかいモンスター・ゴジラとちっちゃいポケモンたちに席巻されてますね。

北斎漫画に続いてさっそく買った「妖怪萬画」を楽しんでるんですが、豆腐小僧ってご存知ですか?
江戸時代に創作された妖怪で、古くからある妖怪たちとはちょっと違う位置づけになるらしいです。
大きな笠をかぶり、お盆に豆腐を乗せて雨の日に人のあとをつけるけれど、気が小さくて特に悪さをするわけでなし、
かわいらしい妖怪なんですが、その頃出た黄表紙(マンガの走りみたいな絵草紙本)などで描かれ、人気が出て玩具にもなりと、
まさに今のキャラクターのような存在だったようです。
この江戸中期から後期への辺りで、おそろしい幽明の存在であった妖怪が、それまでとは少し違った捉えられ方をするようになったようです。

しかし、最後の浮世絵師と呼ばれた月岡芳年の絵なんて、タッチとかがほとんど今のマンガのようで、
筆っぽくない、シャープなペンで描いたかのような。これ何で描いたんだろ。ガラスペンとかもうあったかな。
北斎はふつうの動物タヌキやキツネなどといっしょくたにカマイタチも描いてて、なんかでっかい爪のカワウソみたいな生き物なんですが、
いったいどれを想像で描いて、どれを実物を見て描いたやら。。
象やラクダは実際に見たような感じがするけど、トラはちょっと見てないかも知れない。
浮世絵の対極にある狩野派も、妖怪絵で有名なんだそうで、妖怪画の本家的な鳥山石燕も、最初は狩野派に入ったそうです。
モンスターや妖怪ほど、創作意欲をそそるものはないのかも知れませんね。


夕飯は中華街で麻婆豆腐を麺にかけて食べるという麻婆麺をいただきまして、おいしかった。

激しい雨が突然降ったりやんだり、次々と積乱雲がもこもこふくれ上がったり、なんだかおかしな気候だったけど、
今日になって少し落ち着いたんでしょうか。でも突然の雨にも熱中症にも、まだまだ油断はできませんね。ふー。


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