まあ、この時期になってワールドカップの具体的な展望をしてみよう…ということで。他は小ネタしかないですし、ちょうど
スポーツ井戸端会議でも始まりましたし。
まあ、毎日長いエントリを書けるかは疑問ですが、とりあえず開幕の3日前くらいまでには終わらせる予定で(笑)。
で、まずは全体展望から。優勝国から。
セパックボラさんは最後まで取っておくつもりのようですが、私はまずは優勝しそうな国からあげてみようかと思っています。と言っても本気で考えるのは今回が初めてで、考えるといっても緻密に分析するよりかは大雑把に幾つかの要素を恣意的にかいつまんでですけれど(笑)
まず、統計というものが重要ということで、過去のワールドカップにおいて、予選グループでどのグループに入れば優勝できるのか、というのを試しに調べてみました。
前提としましてグループが現在の8つになったのはフランス大会から。6つになったのは74年の西ドイツ大会からです。
となると、参考になるのはフランス大会だけから? ということになりそうですが、このフランス以降の2つの大会で優勝したフランスとブラジルは共に
グループCに所属していました。これは試しに調べた自分が結構ビックリしました。
となると、二度あることは三度あるということで、優勝国は、
アルゼンチン、オランダ、コートジボアール、セルビア・モンテネグロ
の中から生まれるということでしょう。
まあ、開幕直後に試合があるとテンションが入るのが早すぎて一ヶ月間持たない、かといって後ろの方のグループに入ると疲れが取りきれない、などあるのかもしれません。このあたりはデータだけで何とでも理由を後づけできそうなものですが(笑)
ただし、これには一つだけ条件をつけてもいいのかもしれません。というのも、フランスもブラジルもグループリーグを3連勝で通過しています。したがって、地獄のグループと呼ばれているグループCですが、ここを3連勝で通過するチームがいれば、そこが優勝するということです(笑)
で、参考までにそれ以前を調べてみましょう。94年大会のブラジルはBでした。90年の西ドイツはDでした。で、残りの4大会では全てAのチームが優勝しています。この時期はテンションが上がりすぎず早い方がよかったのでしょうか。
逆に言うとE、Fは74年大会から32年間、G、Hは8年間優勝できていないことになります。ということで有力国のうち、イタリア、ブラジル、フランス、スペインはグッバイということに。日本も残念ながら「さようなら」です(泣)。
残ったグループの中から優勝できそうな国を探しますと…
ドイツ(A)、イングランド(B)、ポルトガル(D)、メキシコ(D)とCのチーム。まあ、本音としてはスウェーデンを加えたいのですが、優勝できる力があるかといわれれば正直疑問…ベスト8まで進めば最高の結果と考えるべきでしょう。
これだけだと曖昧なので他の要素を若干加味してみましょう。
直近のワールドカップとユーロを見る限り、事前の下馬評の低いチームが優勝しているケースが多いといえそうです。ブラジルは元々低迷していたところにエメルソン離脱でほぼ無印。ユーロのギリシアにいたっては事前に優勝を予想していた人の方が変です(笑)。
この点、セパック ボラさんは今回については事前準備期間が長いので優勝候補とされるチームはコンディション調整に苦しむこともなく順当な大会になるだろうと考えておられます。
ただ、コンディションだけの問題でもなく、むしろチームとしてのピークの問題があるのかも、という気がしています。チームの完成形が早ければ早いほど、相手は研究も楽ですし、また監督としてはチームを壊しにくい。結果相手チームに一つの綻びを見出されたとしても、いいイメージがあるので中々変えることができず、結果対応が後手になるのでは、と考えます。
もちろん大会に臨む前にチームの完成度が低すぎるのは問題外にしてまして、大会中に完成を迎えるチームが理想的なのは間違いないでしょう。
この点からは、8割程度の完成で若干の微調整部分を残すチームが臨機応変に対応できそうな感じ…
で、印象ですけれど、有力国の完成度を仮に数字にするなら…
イタリア → 95(トッティ不在なら70くらい)
ブラジル → 90(主力・交替の面子ともほぼ予想できる)
ポルトガル → 90(アンドラーデ不在と左サイド分)
メキシコ → 90(ボルヘッティの相棒・両サイド程度も完成度は高い)
オランダ → 80(中盤・最終ラインの一部決まらない部分を徐々に埋めつつある)
イングランド → 75(本来は100に近い。ルーニー不在と23名選考の迷走の結果数字が下がった)
アルゼンチン → 70(軸は決まるも周囲を未だ迷っていそう)
スペイン → 65(ノッている選手を沢山いれた結果、完成度としては「?」)
ドイツ → 55(決まっているのはバラックと一応GKくらい)
フランス → 50(問題がいたるところで顕出)
ちなみにクロアチアは90、オーストラリアは65程度ではという印象です。日本も85から90くらいはあるでしょうね。
で、この中でオランダ、イングランド、アルゼンチンあたりが完成に程ほど近い理想の感じです。スペインは微妙ですが、グループHなので考える必要はありません(笑)
ということで、グループCの2チームがここでも絡んできます。ということはやはりジンクスが生きるということで。
このグループには完成度が100に近いセルビア・モンテネグロがいますので、そこに足をすくわれることなく、コートジボアールをきっちり倒して、直接対決に勝った方のチームが有利そう。
この部分では理想に近い完成度のように思えるオランダが有利のような。欧州では欧州が優勝するというジンクスもありますし。
ということで、好きなチームではありませんが、優勝するのは
オランダ、ということにしておきます。
キーマンはロッベン、カイト、コクー、ファンデルサール。ロッベンがトップレベルならそれだけでオランダの攻撃は全てが脅威となり、カイトの頑張りも欠かせません。コクーの経験と要所で決める力が最後に発揮されそうで、PK戦の悪夢に終止符を打ったファンデルサールが今度は優勝できないジンクスを振り払うと。
また、中堅になりつつあるも真価を発揮できないファン・デルファールトがビッグになる最後のチャンスをモノにする、というのもありでしょう。
あとはルーニー合流まで持たせてルーニーがバレージのように頑張ればイングランドにも可能性あり、となるでしょうか(笑)
ということで優勝国予想はオランダ。と言いつつ、明日以降のグループリーグ展望エントリではこのこととは全く無関係に話を進めますけれど(笑)