川の果ての更に果てに

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助けを求める子供達

2006-05-15 22:37:05 | 日々のニュース
今まで虐待とされていなかった問題について虐待とされるようになったことで数字が増えた…、そういう側面もあるのかと思いますが、必ずしも歓迎できる話ではないですね。

虐待・離婚…親元で暮らせない「要保護児童」増加(読売新聞)
家庭での虐待や親の離婚、死別などによって親元で暮らせない「要保護児童」(0~18歳)が昨年3月末現在で3万5792人と、前年同期に比べて1091人増えたことが、厚生労働省の調べでわかった。
要保護児童は、児童相談所で一時保護されるなどした後、乳児院や児童養護施設に入所するか、都道府県に登録している「里親家庭」に預けられる。昨年3月末では、乳児院(117施設)に計2942人、児童養護施設(557施設)に計2万9828人が入所。里親に養育を委託されている子供は3022人だった。
少子化社会の中にあって要保護児童が増加している理由について、全国児童養護施設協議会(東京都千代田区)は「家庭での暴力やネグレクト(養育放棄)など、歯止めの掛からない児童虐待に加え、核家族化などの影響で家庭の養育機能が低下しているためでは」と指摘している。


最初から「親たるにふさわしくない」人格の持ち主なんて人は正直それほど多くないのではと思います。というか、おそらくどの時代にも同じくらいの比率で存在しているのではという気がします。
じゃあ、その他はどういうのかというと、核家族化などもあるのでしょうし、出産や育児関係の雑誌などで過度にマニュアル化している親も多いのではないかな~という気がします。マニュアル化した思考があるから「いい子」と「悪い子」との区別しかなくて子供の有りのままが受け入れられないなんてことがあったりするのではと…

で、もう一つとして、里親に預けられている児童が全体の一割程度。これも少々寂しい気がします。
以前、大家族なら税制を優遇するという制度について、少し触れましたが、里親など養子制度を拡充するような路線も増やして、このあたりの数字をもう少し上げられるようにしてほしいですね。
じゃあ、お前も預かれよと言われると中々辛いところがあるのですが…

助けを求める子供達に関連して…
生後2カ月、米で移植へ募金(時事通信)
腸が機能しない難病と闘う生後2カ月の山下みらいちゃん(写真)が米国で臓器移植を受けるのに必要な費用を集めようと、知人らが「すくう会」を結成(12日、愛知県心身障害者コロニー中央病院=「すくう会」提供)(時事通信社)

みらいちゃんを救う会・ホームページ
こうしたことについては、「ななみちゃんを救おう」の時から立場は決めております。そういう子供達がいると分かれば掲載し、一応は知ってもらうようにする → ただし、自分はその子について責任を負う立場ではなく、余計なことをしてまずいことになると困るのでそれ以上のアクションは起こさないということで。

…まあ、でも、一応過去積極的に行動されていた方のところにはさりげなくコメントだけはしておこうかなとも思います…

セリエA、優勝決まるも暗すぎる前途

2006-05-15 19:38:38 | サッカー
イタリア・セリエAも最終節が終了。ユヴェントスがレッジーナをアウェーで下し、見事連覇を達成しました。
…という喜びを味わったのは、おそらく自己の証明をなすことができたピッチ上の選手達だけなのでしょう。大半のユヴェンティーノはこれからチームに待ち受ける未来に暗澹たる思いをしているのではないでしょうか。

GMルチアーノ・モッジの審判捜査疑惑、CEOアントニオ・ジラウドの移籍金不正操作疑惑、更にはジャンルイジ・ブッフォンに持ち上がった違法賭博疑惑など、ビアンコネーロは一気に真っ黒となってしまったかのようです。
ユーヴェだけに、放映権など色々黒い糸があるだけに穏当な処分がなされるのではと思っていましたが、地元紙などでは最下位扱いとなっての降格か、当然のように降格かのどちらかではという報道がなされているのだそう。

しかしまあ、ユーヴェだけでは済まないかもというのが今回の問題の恐ろしいところで…
何でもスポナビの記事によれば、ラツィオも相当怪しいんだそうです。ん~、ラツィオの試合はよく見ていないので、何とも言えませんが。また、フィオレンティーナとミランも怪しいのだとか。

上位で無関係なのはそんなことをする金もないキエーヴォ・ヴェローナとインテルだけということですか。モラッティについては馬鹿をつけてもいいくらいに正直かつ純粋な人間(50を過ぎてるはずですが)という評価もありますが、そういうところがプラスに働いたのかもしれませんね。ま~、確かにインテルが怪しいジャッジで勝った試合はないことはないでしょうけれど、ユーヴェとミランに比べると…
フィオやミランも微妙に怪しい…というか、ユーヴェが黒ならミランだって黒でしょう(笑)。フィオについてはよく知りませんが、あまりに早いセリエA昇格劇の裏ではそういうことがあったのかもしれませんね…

全部実現すれば来季のセリエはどうなる?
当然、降格するのはユーヴェ、ラツィオ、ミラン、フィオということになり、逆に言えば今年の降格チームは全部残留。
ユーヴェが罰則降格+勝ち点剥奪となった場合は最下位トレヴィゾだけが降格。

すると…
インテル一強時代到来?
あ、失礼。ローマがいました…(笑)

チャンピオンズリーグはどうなる?
イタリアの枠4は変わらないでしょうから…
出場チームはインテル、ローマ、キエーヴォ、パレルモ。
もし、本当にこうなったら来年のCLは相当波乱が起きそうです(笑)
まあ、何かそんなことになって欲しい気もしますが(笑)

しかし、そうなると選手達も…という部分がありますね。
幾つかのブログでは「悪いのはフロントで選手は無罪だ」とありましたが、私はあまり賛同できません。審判操作については選手に責はないとしましても、例えばカンナバーロに対して「怠慢プレーをしろ」とか「会長にインテルを出たいと言え」など指示があったという話もあります。全体としての不正を見るなら、選手達にも公正さやフェアプレー精神の欠片もなく、責任があるといいうるのではないでしょうか。

シェフチェンコがチェルシーに移籍するとかいう話がありましたが、あるいは疑惑だらけのリーグを抜けたいという思いにかられたのかも…
それを言うとシェヴァの周囲も微妙な疑惑ありって説がありますが、まぁ、それは無視ということで(笑)

神の審判

2006-05-15 17:59:43 | サッカー
結果は関係ないけれど内容は関係あったということでしょうかね。キリンカップ。
ジーコが最後に天秤にかけていたのは事前に日本中の人間がしたり顔で話していた「茂庭、玉田、松井、遠藤」なのではなく、巻と久保だったようです。
ん、まぁ、「玉田がダメだったダメだった」と言われる中、実際に私も「FWとしてはどうなのかなぁ」と思ったりもしていましたが、久保と比較すれば遥かに良かったのも確か(苦笑)。そのあたりで「玉田も酷いけど久保はもっとダメだ。アイツなんかドイツに行く必要ねえよ」と言っていた人はほとんどいなかったような気もしますから、先入観というものは何とも恐ろしいものです(笑)。
おそらく「巻で行こう」と決断したであろうスコットランド戦の後半10分くらい(久保out→巻in)の時点で左利きのFWとして玉田が必要だったということなんでしょうね。そこまでして左利きがいるのかというあたりは凡人たる私にはよく分かりませんが(笑)

まあ、「サプライズはない」というジーコの発言については、必ずしも順当路線というのではなく、「未招集の人間を呼ぶことはない」という意思表示かもとはチラと思ったりしていましたが…
まさしく「神のみぞ知る」というところでしょうか(笑)。これで豪州戦1点リードの後半35分くらいに、相手が194センチのジョシュア・ケネディを投入してきてパワープレーに移行されるや否やすぐに巻をCBで起用してそれでなおかつ逃げ切ったりした日には、鹿島神宮にジーコを奉りに行きます(笑)
ただ、意外に守備力は考えているらしい(左SB以外)ので、その点も考慮しているかも。とすると、オシム監督のナイスアシストとか?

まあ、頑張った選手が報われたということで、いい感じということなのでしょうが、純粋にFWとして見るとあの高さなら欧州にはいくらでもいるということで、正直クロアチア・豪州に通用するという印象はしません。
ただ、現在一番ツイていることは確か。そのあたりが買いなのでしょうか。というかそれと90分諦めないことしか通用しそうなところはない、という気も。
…個人的にはフィンランド戦でやっていたような、専ら攻撃の橋頭堡になることでもう一人のFWの負担を軽くする、という使い方が無難かなという気もしますが、果たしてどういう使い方をするのやら…

松井大輔については、おそらく中田英寿、中村俊輔と並んで「違いを生み出せる選手」だろうと思っていただけに、いないのは正直残念。まあ、しかしフィーリングが合わなかったのなら、それはもう仕方がないということで。

まあ、とにかく選ばれた23人については頑張ってもらいたいものです。

GK:川口能活、楢崎正剛、土肥洋一
DF:田中誠、加地亮、宮本恒康、中澤佑二、三都主アレサンドロ、駒野友一、坪井慶介、中田浩二
MF:福西崇史、稲本潤一、中田英寿、中村俊輔、小野伸二、小笠原満男、遠藤保仁
FW:高原直泰、柳沢敦、玉田圭司、大黒将志、巻誠一郎