小杉行政書士事務所 小杉 幹のブログ

自然を愛し、単独で山を歩き廻ることを好み、たまにはロードや近くの山を走る、50代オヤジのブログです。

秩父 熊倉山(城山経由で小幡尾根~日野コース)

2008年05月20日 | 秩父山行記

平成20年5月4日(日) 以前から行きたいと思っていた、秩父の熊倉山を歩いてきました。

熊倉山は秩父の西にあり、標高は1,426m。さほど高い山ではありませんが、武州日野駅か白久の駅から山頂まで結構時間がかかり(約4時間)、標高差も約1,100mとあなどれません。麓から見上げると、奥まった山頂部に3つほどのピークを連ねた存在感のある山です。ですがあまり人気は無いようで、静かな山歩きが堪能できる山です。

余談ですが、この山は年に3回位は遭難騒ぎでヘリが出動するらしいです。実際に死亡遭難事故も発生しています。

熊倉山には現在3つの登山ルートがあり、白久駅からの谷津川コース、武州日野駅からの日野コース、そして途中まで車道で上がったところから取付く城山コースがあります。今回は白久駅から城山までの尾根を歩き、そして城山の先から城山コースで熊倉山に登り、下山路を日野コースにとりました。他の2ルートはどちらも沢沿いの道ですが、城山越えの城山コースは麓の取付きからひたすら尾根道を行く、一番長いコースとなります。

さて当日は武州日野駅の有料駐車場(1日300円!)に車を止め、秩父鉄道で白久駅へ。すこし歩いて城山からの尾根の末端部分から取付きます。途中テレビ中継所を経てP(ピーク)1からP5まで、あまり整備されていない山道をアップダウンを繰り返しながら歩いていきます。約1時間程でP5の先、城山山頂に辿り着きます。ここは山頂といってもなだらかな植林帯の中。なんでも城山一帯は、中世の山城跡(熊倉城)なんだそうで、現在は一帯は植林されていて、当時の面影はありません。

熊倉城跡

Photo_2

城山を過ぎると一旦車道に出ます。ここが熊倉山城山コースの登山口。ここからいよいよ熊倉山に取付きます。まずは小幡尾根の急登が始まります。尾根といっても広い尾根で、どちらかと言うと山腹と言ったほうがいいかも。ここをひたすらジグザグの急登で高度を上げていきます。延々と。ここは頑張りどころです。

小幡尾根の取付き

Photo_3

ジグザグの急登を登りきると、上部の稜線に出ます。この稜線は、最初のうちは植林帯をなだらかに登っていきますが、やがて尾根は狭まり岩稜混じりとなります。道も落ち葉に隠れて不明瞭ですが、尾根上を辿っていけば問題はありません。

次第にアップダウンが厳しくなってきます。小幡尾根の急登の後でまた岩稜混じりのアップダウンは結構堪えます。足が攣りそうになります。

見上げるような急登

Photo_5

両側の切れ落ちた露岩のやせ尾根

Photo_7

山頂に辿り着く前に、一旦休憩して昼食を済ませます。いつものごとくラーメンとおにぎり。そして食後のコーヒー。40分ほど休憩し、疲れた足を休ませて最後の登りに備えます。

巨岩のある熊倉山頂

Photo_10

午後2時半、ようやく熊倉山頂に着きました。事前の情報によれば、西側に雄大な和名倉山が望めるとのことでしたが、残念ながら樹林に囲まれてほとんど展望はナシ。でも深山の雰囲気のある、味わい深い頂です。

しばしの休憩の後は、時間も時間なので急いで日野コースを武州日野に向かって下山します。

笹平へ下る途中の苔むした斜面

Photo_13

いかにも山奥といった雰囲気ですね。

屋根だけになってしまった官舎(営林署小屋?)跡

Photo_15

新緑の中を流れる渓流

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急いで下山している割にはアチコチで写真を撮っています。(笑)

黒木に囲まれた稜線を三又に下ると、そこは開けたまるで別天地のような世界。新緑と渓流のコントラストが何とも言えません。なんだかんだでこの三又付近で30分以上も遊んでしまいました。

寺沢の如意輪観音堂

Photo_20

急いでいる割にはあちこち寄り道して、寺沢集落に下山したのは午後5時。計8時間の山歩きでした。

この熊倉山、結構歩きがいがあります。城山コースは取付きからひたすら急登ときついアップダウンのルートです。下山に通った日野コースも、逆から辿れば沢を離れてからの稜線への詰めは相当きつい登りとなります。たぶん谷津川コースも同じでしょう。

山が深く、登山道も整備されているとはいえません。ただし道に迷いそうな場所は無かったですし、危険な箇所も無かったように思います。

鬱蒼とした樹木に包まれ登山者も少なくて、静かな山歩きが好きな人にはおすすめの山です。また行きたくなる山です。ただし、多少健脚向きかも。

このときの他の写真はWEBアルバム城山~熊倉山に70枚をアップしてありますのでご覧下さい。

 

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