小杉行政書士事務所 小杉 幹のブログ

自然を愛し、単独で山を歩き廻ることを好み、たまにはロードや近くの山を走る、50代オヤジのブログです。

血液型性格判断と民度

2011年08月15日 | 俺にも言わせろ!

久々に「俺にも言わせろ!」カテゴリーの記事(笑) 

少し古い話になるが、松本前復興担当大臣の辞任騒ぎの中で「僕はB型だから…」なんて発言があった。そこで、日本人がどれ位血液型性格判断を信じているのかをチョッと調べてみた。なんと4割近くの人が信じているらしい。もっとも俺の感覚だと「ある程度信じている」人を加えると実際はもっと多いのではないかと思うケド。そもそもABO式血液型というものは赤血球表面の抗原型の差異のことであり、血液型には他にもRh式とかMN式、ルイス式などいくつもの分類がなされている。そして普通に考えれば、赤血球の表面抗原が少しばかり違っていたからといって、それが人間の性格を左右することなんぞあるワケが無いことくらいすぐに判りそうなもんだ。もし赤血球の表面抗原が少しばかり違うことが人間の性格に影響があるのなら、ウイルスや細菌に感染したら相当な影響があって然るべきだと思うが、感染症性格判断だとかアレルゲン性格判断なるものが無いことからもこれらの話は「ナンセンス」の一言で片付けられていい類のものだと言い切ってしまってよい。

で本題だが、俺が言いたいのは血液型性格判断が本当かウソかということではなく(笑)、こういった類の話を簡単に信じ込んでしまうような国民が選んだのが今の政治家たちであって、選挙公約そっちのけ、震災復興ほったらかしでドタバタ喜劇を繰り返す日本の政治はなぜこんなに低レベルなのかというと、要するに血液型性格判断のような根拠の定かでないものを簡単に信じてしまうような国民性にしてこの政治家ありだということ。自分の頭で考えて判断するということをしない。物事を調べてみることもしない。テレビの朝のワイドショーで顔色の黒い水道メーター会社社長がしたり顔で喋った内容を鵜呑みにする。夜のニュースショーで元プロレスアナが眉間にシワを寄せて批判した人物を何の疑問も無く悪人のレッテルを貼ってしまう。そういった人たちが選挙になると、判断材料はこういったテレビで刷り込まれた情報しか持たない。何となくイメージで判断してしまう。血液型性格判断を信じてしまうメンタリティーと同じ。何となく世間で言われていることをそのまんま信じ込んでしまう。思考停止。こういうのを民度が低いという。別に右でも左でもいい。政策第一でもクリーン第一でもいい。少なくともいろいろな情報源にあたってみて、そこに流れている情報に疑問を持ち、自分で調べてみて、そして最終的に自分で判断する。国民の多くがそうやって自分で判断して主権行使をするようになれば日本の政治も今よりずっとマトモになるだろうし、また自分の判断に責任を持つようになるだろう。選んだはいいがすぐに些細なことで叩いたり足を引っ張ったりということもなくなるのではないか。

政治の成熟度は民度に比例する。政治家は有権者が育てる。我々がもっと賢くならないと日本の政治は絶対に良くはならない。

 

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コメント (2)
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