katsura's note

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プロであると言うこと

2005年05月10日 | Weblog
プロであるということ。
これって、どういう“ものさし”ではかるのか?ってふと考えることがありました。

私の場合、以前IT業界にいた時に心がけていたのが、エンドユーザー(※)の立場に立ったという考え方。
(※ エンドユーザーとは、末端の利用者。一般使用者。コンピューターでは自分ではプログラムは組まず、アプリケーション-プログラムだけを利用するユーザーをさす。)

例えば、誰かにコンピューターの操作等を説明する際、エンドユーザーの立場に立って、エンドユーザーやコンピューターに不慣れな方でも分かるように説明することを心がけていました。
一般的に専門用語が多い業界ではありますが、以前の上司が「普段から略語を使わないように心がけよう!普段から癖をつけていないと、いざという時に対応できないからね。」と一緒に働き始めることになった時、そう教えてくれました。
それ以来、少なくとも私が所属していたグループでは、その心がけを徹底していたし、また、誰かが分かりにくい説明をしていたら、「○○とは、どういうことなのでしょうか?」と聞くことにより、相手に対してそれとなく“わかりにくいですよ”という意思表示+どんな説明をするのか参考にさせてもらっていたこともありました。

ちょっとストイックに見えるようですが、これはプロ意識を育てる意味でも、また普段からの“意識付け”、“気付き”を養う良い経験となりました。
また、これが徹底してできる、続けるということ=高いモチベーションや意識が必要となります。
短期的に何かをすることは容易でも、長く働くうちにモチベーションが下がること、知らず知らずのうちになぁなぁになり、継続できていないことというのはよくあることですから。

とは言え、どうしても専門用語ってどの業界にもありますし、あって当然、あって然るべきとも思うのです。
ただ、その業界の垣根を越えてしまうと、ちょっとズレや違和感があったりもしますよね。。。

話がちょっと片道にそれそうなので本道に戻ることにします。

さて、冒頭で書いたプロであるということ。
これを考えるきかっけとなったのはとある方からのメールから。
その方曰く、「難しい言葉で説明されても頭がパニックになりそう」という言葉がありました。

これってきっとその方が抱く、某業界の側面であり、その業界のイメージなんでしょうね。
その方が以前どのような経験をされたのか、その背景に何があるのか、メディアのイメージなのか、それは分かりませんが、得てして、その方からそのイメージを取り除く方法が概ね2つしかないかなと思います。

一つは、そのイメージを払拭させるべく、あえてお会いしてお話してみる。
これはある意味ショック療法にも近いのかもしれません。
ただ、誰かが誤解を解いてあげないことには、その方は偏りなく物事を見るきっかけを失ってしまいます。

もう一つは、その方が自分で殻を破る、もしくは何らかの形で殻を破るきっかけを身近な人や第3者からもらうという手です。
これは、なかなか縁遠い気もしますし、よっぽどの偶然が重ならない限り難しいでしょうね。

さて、いろいろ考えてみるもののこれという解決策はないのが現状じゃないかと思います(もし他に良い策があれば、是非とも教えてください<(_ _)>)。
作戦は立てられても、相手が個人であり、その個人にあった処方・やり方でないと、その壁は崩すことが不可能なのではないかと。

まぁ、それも運命なのかな。
(そこまで大きく言う必要はないかも。。。)

ところで、今日、また一つ“プロ(意識)”を感じることがありました。
それは親友のMと話をしていた時のこと。

Mが「ケーコは最近週末とかどうしてるの?」という問いに対し、
思いっきり素で「うん、試験前だから試験勉強とか?」と、色気のない答えをしてしまった私。
(まぁ、それはさておき。。。)

すると、Mが「私も実は今月、訓練なんだー。訓練が終わったら、またゆっくり話そー!」っと。

そうか、Mは訓練なのか。。。
帰り道、一人考えてみた。

そう、Mは就職して以来、高嶺の花と言われる皆が憧れる職業でいながら、ただそこに留まるだけでなく、常に一歩先を目指して、向上心を忘れることなく歩んできた尊敬すべき友でもあります。

業務に直結する勉強+αで常にいろんな勉強しているし、何かを吸収し、何かを学ぼうとしている姿は本当にステキで、こつこつ着実に積み重ねが出来ていて尊敬に値します。
身近に尊敬すべき人がいることで、私自身も良い刺激を受けてきたし、こんなステキな友に恵まれた私は本当に幸せだと思ってしまうほど。
(彼女の気配りしにしても、優しさにしても、とても見習うべきところが多い人なのです!)

そんな彼女は就職してかれこれもう10年経とうかとしているけれど、以前と変わりなく勉強しているし、ステップアップしているし、また訓練を受けている。

この訓練や日々の積み重ねが、彼ら・彼女らの“プロ”としての威厳であり、その厳しさゆえに、皆が憧れる職業たる所以でもあるのではないでしょうか?

私自身、旅好きでよくお世話になっている飛行機。
そのフライトや旅、ひいては沢山の夢や希望をのせて皆さんを運んでいるということ。
なくてはならない存在ですね。
そのなくてはならない存在であるということ。
そして、その存在を支えているということ。
これこそがプロなのかもしれないと思うのです。

どの職業にもそれぞれ専門性があって、それぞれ威厳があります。
その誇りを忘れずに進んでいくこと、そしてそれぞれを尊重しながら生きていくことができたらいいな、素敵だなと思うのです。

追伸:

今日はなんだか生真面目に語ってしまいました…^^;

Mさん、今日は貴女のことを書かせてもらっちゃいました。
何かご意見あったらコメントでもくださいね!