katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

新作がとんかつのリピーターさん教室としながわの搬出

2024-03-01 07:29:45 | モザイクタイル教室
今日は午後からフェルメールのリピーターさん教室。それが以前もご紹介したけれど、完成したら世界初と思われる新作がとんかつのモザイク・・・まぁ絶対に無いと思うんだけれどね。

それまでは、こちらも新作となるピエロの壁画の下絵・・・ただ余り本気で描く前に現地を見に・・・って事で、ちょっと行って来たのね。そうね、アトリエから車で10分くらいかな?

前回は見積もりの為に行っただけだから、数字を測って来たって感じだったけれど、今回は正式に決まった事で動き始めたし、何となくだけど、方向性も決まって来たし、そうなると実際そんな事

が出来るのか?って話は、良く見ないと判らないし・・・そんなこんなで現地に着くと、あ〜やっぱりそうだったよなぁ・・・サーカスみたいな感じとなると、テント小屋みたいになるから、

紐を中心部に向かって引っ張ったようなラインが欲しくなる。ただ掃出しのサッシが真ん中にあったから、それは完全には無理にしても、雰囲気は出るかな?って期待したものの、駄目かぁって。

そうなると、次は・・・って何が出来るか?考えないとならない訳で。

頼まれたのがピエロなんだけれど、全体の大きさにピエロが1人ではさみしいし、沢山ピエロだらけってのもどうだろうか?と考えると、サーカスを作るって言うのは割とシンプルだと思うのね。

そうなるとサーカスにはピエロは大抵1人みたいだし、となるとサーカス団には動物などのキャストが欲しい。でも俺が頼まれて俺しか出来ないって考えると、単にライオンの火の輪くぐりとか、

ぞうさんの逆立ちとかでは無いのね。何しろピエロが主役とするのなら、依頼主さんと見立てれば、手に持つのはボールでもボーリングのピンでも無く、ハサミとクシなのね。

だって床屋さんなのだから。そうなると乗っかるボールだって、床屋さんには欠かせない青赤白だっけ?あのクルクル回るポール。そんな事だって思い浮かんだりする。こうやって話を広げると、

ピエロを作るんじゃ無くて、依頼主さん劇団を作る・・・になるのね。つまりキャストの皆さんはご家族って感じに・・・だから本人や身内が、あっこれ私じゃん・・・って判るエピソードが必要

なのね。例えば名前にモチーフになりそうな字があったり、趣味や職業、男性か女性か?年齢や、容姿の特徴・・・まぁこれが問診。ある程度、前回の打ち合わせで聞いているので、後は、

サーカスにいそうな動物に当てはめられるか?って話になり、

ゾウとシロクマは入れようかな?と。これが娘さんと息子さん。そこに旦那さんがいて・・・

まぁキャラ設定って感じね。と、こんな感じに進めて行くんだけれど、これが厄介な事に、例えばしながわでのワークショップと、販売している作品の例で例えると、子供達の多くは、販売作品を

作れると感じたりするのね。そう感じる・・・じゃどうして感じるか?簡単そうに見えたから。この時に親御さんが、これは作れないよ・・・って感じてくれたら、大人にはこれは出来ないと、

感じて貰えた事になるが、親御さんも出来ませんか?って顔をする人も少なく無いのね。つまりやった事の無い人に、出来ないって威嚇が無い作品なのね。それがリュウグウノツカイとなると、

一転、誰もが凄い・・・って、誰も作れるんですか?とは聞かなくなるのね。でもそれは俺が先生だからでは無くて、去年もミズウオやオニイソメを作っていたんだけれど、それは販売作品の中に

あって、誰もが凄いとは言わなかった。一部程度。つまりそれはお絵描きタイルであって、余り切らずに張ってある事が、可愛いとかに繋がってしまうと、出来るかも・・・とまで感じさせる。

つまり、依頼した本人はともかく、周りの人達がピエロやサーカス団なんて可愛いモチーフを見て、値段と比較した時に呆れたり驚いたりする事は目に見えているのね。しかも良い事と悪い事は

背中合わせ。つまり良い事は、先生katsuに習っていて、作家katsuの作品が欲しいと思ってくれているから実力を判っていての依頼。所が第三者的には、習っているんだから自分でも作れる・・・

って判断されると思うのね。このままではね。勿論迫力って言う点では、大きいって事で威力はあっても、いかんせん可愛いってのは威嚇の力が薄い。勿論今どきのピエロのようにダークなもので

あるのなら、怖いって言う威嚇にもなるし、気味悪さも出せるが、何しろ可愛いって言うのは、値段を安く思われる傾向にある。これを踏まえて挽回するには?となると、バックしか無いのね。

いかにバックを可愛くでは無い何かにするか?まぁ普通に考えたら、模様の繰り返しみたいに、何万の歩兵がいる・・・って言うのは、良く言う虫みたいで気持ち悪いなんて表現があるように、

威嚇としては十分威力があるのね。いずれにせよ、メインになるキャラのモチーフを描き終わったら、バック次第なのね。そんなこんなのお教室。

何しろ引き続き写し。ただ少し時間があったんで、軽く指導。アトリエでリピーターとして1cmタイルの作品を作った事がある人は判るんだけれど、タイルの棚を背にする席は上手い人が座るのね。

何故なら迷子になるから。例えば今必要なタイルを探している時に、あっこれ可愛い、あっこれ見た事無いぃぃ・・・って始まると、もはや何を探していたのか?忘れてしまうのね。

だからそんな誘惑に動じない気持ちの人って事になるんだけど、要するに新鮮味を感じず、これって機械的に選べる時間を過ぎた人じゃ無いと、犬に餌を見せて我慢した所で、よだれ出てるよ・・

って話で、それは平気では無く、平気なフリなのね。それと自分が思い込んでいる色は捨てて、タイルの色に合わせる・・・混ぜられない以上、常にそこにある色の中で作らないとならないのね。

その時に、いかにストレスの掛からない表現が出来るか?が全てなのね。例えば赤いリンゴを作ろう・・・って思ったとする。じゃ子供に赤持って来てって頼んだとする。恐らく赤に見える色は

2つくらいしか無いから、簡単に持って来られる。つまり指示した方も、指示された方もストレスは感じない。では赤いんだけど、時より黄緑も混じって、あぁ良く見ると赤紫かな?・・・

じゃ持って来て・・・もはや子供じゃ無くても無理なのね。つまり難しいのは、曖昧な表現をするからなのね。タイルは混ぜられない。だから単色で何が必要か?そして何が一番多いか?みたいに

考えると、何デザートから入ってんだよぉ・・・まずご飯。みたいにあれこれと言わずに、まずご飯、そしてデザート、コーヒーみたいな、フランス料理の順番みたいに考えるのね。

まず赤く見えるリンゴは、赤が必要だから・・・そして良く見ると、そして良く見ると、って1つ1つ見つけて行かないと、この色が無い、この色も無いになってしまうのね。それを無い無いって

気持ちが憂鬱になると、あっこの色可愛いぃぃとか、これ見た事無いぃぃって事が、気分が変わって楽しくなっても、結局また戻って、これ無い、これ無いってテンションを下げる事になるのね。

これがペキペキの時は、クレヨンみたいに色数が少ないって事に慣れたから、じゃこうするって考えて出来たのがフェルメール。でも1cmタイルは確かに、それに比べたらとても多いのね。

でも必ず自分の理想のその色があるとは限らない。いやむしろ無いって考えた方が良いのね。また1から1cmタイルの色合いに慣れる。まっ簡単に言えば、テニスや野球の硬式と軟式。

ボールが違えば、あれこれと違って来るし、料理でも醤油なんてどれも一緒だよって人は、変わらないんだろうが、はま寿司の醤油は何本も用意されている。これがこだわり。

つまり自分のとんかつには、どの色が適切か?の選択をするだけなんだれど、自分の思う色は・・・って探すと無いのね。良く見て曖昧な表現をせずに、口に出す練習をすると、脳で考えた

事と口に出した事が大きく変わらなくなるのね。それがストレスを少なくする練習になるのね。まぁ中々難しいんだけどね・・・それは脳の固定観念が強ければ強いほど、曲げられないと感じるから。

見たまま素直に・・・なんだけれど、何とか良いものを・・・と考えれば考えるほど、その色を複雑怪奇な表現を口にしようとするから、脳の思い描いた事を言えないし、言えた所で色が無い。

この展開は実は自分自身にあるのね。要するに思い込み。こうしないと・・・こうしたい・・・常に自分発信なのね。違う違う、モザイクはそこにある色の選択、折角混ぜられないのだから。

受け入れる事から始めると、単純にこれかぁ・・・って見つかるものなのね。その基準の1つ目、つまり赤いリンゴは赤に一番見えるものを出して、その赤に合う他の色を連れて来る。

こう考えないと、赤はこれしか無いのかぁ、じゃこれで、えっと他には・・・あっこれはあった。でもこれは無いかぁ・・・この場合、バツマルバツって感じになるでしょ?そうじゃ無くて、

赤はこれなのね。じゃこの色はあっても、次の色はこれじゃ無くてこっち・・・じゃ次はこっちって言う考え方だと、常に最初に選んだ物に合わせて行く事になるから、バツは無くなる。

まぁ触りとしてはこんな感じになるのかな。ってな事で、次回からスタート。そんな後は、しながわ水族館に行って作品の搬出。さくらも来てくれて・・・特にトラブルも無くすんなり。

部長さんにもご挨拶をして・・・本当にこのイベントは終了したのね。企画書も提出出来たし、イベントも大盛況だったんで、爪痕を残せて何より。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする