Sweet Step

韓国ドラマと宝塚歌劇の感想を書いています。

宝塚歌劇 星組「アルジェの男」「ESTRELLAS(エストレージャス)」

2019-05-26 | 宝塚歌劇

星組全国ツアー仙台公演の感想です。

☆「アルジェの男」

きりやん(霧矢大夢さん)の月組を観ていて、
ラストシーンがとても印象的だったので
今回、星全ツのラストのカゲソロに違和感を感じました。
カゲソロ、難しいですね。
わたしは月のとし(宇月颯さん)のカゲソロが
あの場面全体を表現していて、お気に入りだったようです。

こっちゃん(礼真琴さん)ジュリアンについて。
正直、わたしはお気に入りスターさんにはとっても評価が甘々です。
まず、こっちゃんの歌に大満足でした。
こっちゃんらしいジュリアンでした。
きりやんとは別のジュリアンでした。役の解釈が若いです。
最後、ザビーヌへの愛を気づくジュリアンは
もっと大人っぽくしてもとも思いましたが
かといって、こっちゃんジュリアンとしては充分でした。

はるこ(音波みのりさん)ザビーヌ
はるこちゃん、月のまりもちゃん(蒼乃夕妃さん)に負けないくらい
ダンス頑張っていたと思います。
ただ、2011主題歌集の「ジュリアンクレール」を見直したら
まりもちゃんのダンスは素晴らしすぎると思いました。
ちゃぴ(愛希れいかさん)上手だと思っていたけど、
まりもちゃん次元が違うと思いました。
はるこちゃんは、よくやっていたと思います。
歌は弱いのだけれど、台詞はきちんと聞こえて(これ重要)
きちんとザビーヌといて舞台上に存在していてよかったです。

あいちゃん(愛月ひかるさん)ジャック
このままあいちゃん星に来てくれないかしら。
こっちゃんとは違う持ち味で、ちょうどいいのではと。
ジャックは、本当に悪役だなあと役作りでした。
ジャックが殺されても全くかわいそうと思いませんでしたから。

ボランシュ総督の朝水りょうさんがとてもよくて
今回、しっかりインプットされました。
こんなに迫力のある演技できる人いるんだー
と感動してます。
ボランシュ婦人の白妙なつさんも絶妙でした。
演技もセンスですね。
センスがよいといえば、エリザベートの桜庭舞ちゃんも。
アナベルは小桜ほのかちゃん。
彼女の良さが活きていると思いました。

ゆず長(万里柚美さん)はしっかり舞台を引き締めてくれますし
ミシリューの大輝真琴さんも、ショーとのギャップに笑えました。
ミッシェルのしどりゅう(紫藤りゅうさん)は似合っていました。
アンドレのしんちゃん(極美慎さん) しんちゃんの素敵さが際立ちました。
役が良かったのか、しんちゃんが成長したのか??
ラストの表情も悪くなかったです。

アルジェはやっぱりダンス場面が良いですね!
最近、柴田先生作品観慣れているせいか、違和感なく
みんないろんな役ができてよかったねえと思いながら観てました。


☆「エストレージャス」

全ツのエストレージャスが好きすぎて
余韻にひたってます。
 
オープニングから、
こっちゃんカラー満載でした。
このショー、
わたしずっとこっちゃん観てました。
というか見ずにはいられませんでした。
勿体なさ過ぎて。
そのくらい、こっちゃん素敵でした。

プロローグの後のスターライトは
しんちゃんと天飛華音さん
天飛さん、この場面で使うくらいですから
劇団押しとみました。

あの日出会えた奇跡(新場面)
あいちゃんと夢妃杏瑠ちゃんが
かいちゃん(七海ひろきさん)とくらっち(有沙瞳さん)みたいに踊る場面。

星夢
漣さんのダンスをこっちゃんがつなぐ感じです。
歌もきかせます。

きっと夢になる(新場面)
しどりゅうとまいちゃん(桜庭舞さん)が踊る場面。
この場面の振りが百花さんなのですが
とても良いです!
こっちゃん出てなくてもこの場面お気に入りです。

Back
人数少な目のBackでしたが
相変わらず魅せました。

アスタリスクメドレー
愛ちゃんはきっちり及第点を出してくれるので
心強いです。
はるこちゃん、夢妃杏瑠ちゃんの娘役ツートップ。
こっちゃんのsunnyはしどりゅうでした。
リベルタンゴはこっちゃんのソロダンス。
こっちゃんこちらでも魅せます。

オレンジレンジの場面
こっちゃんのラップはご当地ネタ満載で
各公演ごと盛り上がったかと。
わたしは客席降りで大騒ぎで
この場面は目の前のジェンヌさんに
釘づけになりました。

星サギの場面
愛ちゃんやほのかちゃん、また違ったアプローチで
せつなかったです。
こっちゃんのダンス、難しい振りはそのままで
ここまでくると本当にこっちゃんよくやっているなあと
ますます目が離せません。

ありえない奇跡
しどりゅうとしんちゃん

夢妃杏瑠ちゃんセンターの娘役の場面
今回ショーではいろんな娘役さんが活躍していたので
水乃ゆりちゃんセンターの場面があってもよかったのではと思いました。

情熱大陸
御織先生らしい
こっちゃんの魅力よく引き出す
場面転換でした。

逢いたくていま
みつえ先生振付。
このジュエットダンス、とってもとっても好きです。
わたしが大好きな世界観なのです。
このジュエダン観られて
仙台まで行って、日曜にして2回公演にして
本当によかったなあとしみじみしてます。


宝塚歌劇 花組「CASANOVA」

2019-05-08 | 宝塚歌劇

わたしにとって明日海りおさんという方は
特別なジェンヌさんです。
今回のカサノバ、仙名彩世さん退団公演ですが
あとみりおちゃんを何回観られるのだろう・・・という
公演でもありました。

祝祭喜歌劇と書かれているとおり
楽しかったです。

ゆきちゃんも、最後「らしい」役だったと思います。

ストーリーの違和感とか、疑問点とか
無くはないのですが、やっぱり楽しいお話はよかったです。

千秋楽はライブビューイングで観たのですが
たくさんの感動があり、涙涙でした。

ゆきちゃん、退団者の皆様おつかれさまでした。

じゅりあさん、べーちゃんという素敵な花娘がお辞めになって
ちなつちゃんが組替えで
みりおちゃんが次作で退団・・・今からとても寂しいです。

音月桂20thアニバーサリーソロライブ「Life-Size」

2019-05-08 | ミュージカル
音月桂20thアニバーサリーライブの感想です。
曲名や曲順等間違っていましたらすみません。

演出は荻田先生。
やっぱりオギーとキムちゃんのタッグはすごいと思いました。

舞台は写真のフレームを舞台中央、右端、左端に配置した
幻想的なセットです。

オープニングコール
宝塚歌劇の公演のあいさつに似せたもの。

舞台真ん中のフレームから登場するキムちゃん。
真っ赤なパンツスーツです。ロミジュリのティボルトのような衣装みたい。

オープニングはクイーンつながりの3曲。
クイーンの曲
ABBAのダンシングクイーン
ボヘミアンラブソディの曲

男性ボーカルの二人、バックバンドの紹介の挨拶ののち

ララランドよりSomeone in the Crowd
男性ボーカル二人を従えコミカルに演じながら歌うキムちゃん。

その後曲調がガラッと変わり
ファンならイントロですぐわかる
フットルースよりALMOST PARADISE
キムちゃんのレンの声。
この曲はヒロインのアリエルとのジュエットなのですが
もしやと思ったら、サプライズでこの回のゲストみみちゃんが登場。
(全4公演だったのですが、ラストのこの回以外はキムちゃん一人で歌ったそう)
みみちゃんの声も懐かしく、2人の歌声が心地よかったです。
キムちゃんはみみちゃんの赤いドレスにビックリしていましたが
(みみちゃんは前の日のコンサートでキムちゃんの衣装をみて、
このサプライズでお揃いの赤いドレスを用意したそう)
わたしがびっくりしたのが、キムちゃんと抱き合うみみちゃんのサイズ感。
キムちゃんの隣に並ぶみみちゃんの現役時代と遜色ないスタイルにびっくりしました。
みみちゃんの隣に並ぶキムちゃんは男役音月桂にしか見えなくて、
一瞬で6年前にタイムスリップしました。
コンサートが決まったとき、一番最初にみみにオファーしたとサラリというキムちゃんに
舞羽美海さんの表情が幸せそうにとろけたのはほほえましいの一言です。
「6年間このためだけに生きてきた」
というみみちゃんの言葉に嘘偽りないことを、この後何度も何度も感じ、涙しました。

男性ボーカル2人によるHEROののち
I'm free  現役時代より上手くなっているキムちゃんの超低音のアイムフリー
まさか退団後6年後にこの低いアイムフリーを聴けるなんて!

このコンサートはリクエスト曲を募っていたのですが
選ばれたのが「モーツァルト」から「僕こそミュージック」
もう男役音月桂のコンサートという感じです。
続いてロミジュリより「僕は怖い」
音月桂さんというよりキムロミオが歌ってます。
あの狂気の演技再び、バックダンサーの死はいなくても
死の足音が聞こえてくるかのようなロミオの不安、弱さ
背中の演技がすごかったです。

その後男性ボーカルによるハウトゥサクシード

次に出てきたキムちゃんはドレス姿でした。
お姫様ドレス。

とっても似合っていました。
そして20周年記念ソングの「便り」を歌ってくれました。
女声の伸びやかな声。
男役声でも女声でも音がぶれないキムちゃんの歌声は
心地よいのひとことです。
うっとりしながら聞いていたら、次の瞬間ドレス姿のまま
ルキーニになり、エリザベートよりキッシュを。
途中より替え歌になり、
「ドレスを歌いながらこの曲歌っても
そんなに違和感ないでしょ。
どんな姿でもわたしはわたし。
おまちかねの今日のゲストは。舞羽美海さん。」
という言葉とともに真っ白なドレスのみみちゃんが舞台に再登場。

ゲストなのに、キムちゃんしか見えてないみみちゃんの登場です。
のっけからどれだけ桂さんが素敵かを
高すぎるテンションで話し出すみみちゃん。
そんな隣にたつキムちゃんはさっきまでのお姫様姿はどこにやら
お姫様ドレスをきている男役以外の何ものでもない立ち姿。
みみちゃんはALMOST PARADISEの時に
緊張して舞台袖で待っていたら、桂さんが「大丈夫だよ」って目くばせしてくれて♡
本当にうれしかったと。
キムちゃんに宣伝は?と聞かれてもそんなの大丈夫です。
今日のコンサートがわたしの予定のすべてですと。
限りあるトーク時間の中、早口でどれだけ今日の日を待っていたか
今隣にいられるのがどれだけ幸せかを切々と語るみみちゃん。

そしてみみちゃんのソロコーナー
選んだ曲はロミジュリより「ジュリエットの死」
歌いはじめたみみちゃんは、キムロミオを想うジュリエット以外の
何ものでもなく。
みみちゃんの歌もとっても上手になっていて
このレベルでロミジュリ観られたらもっと素晴らしかっただろうなと。
その流れで「エメ」←キムちゃんは黒のパンツスーツで登場
舞台はコンサートではなく、ロミジュリになりました。
キムロミオとみみジュリエットの「エメ」の熱量はとんでもない破壊力で
最後向かい合って、歌う2人はとても幸せそうでした。

その後、ダンス付きの曲で、男性ボーカルにリフトされるキムちゃん。
リフトって支える側だったから、リフトされるの初めてと。

どうして君を好きになってしまったんだろう?

サヨナラ公演のJINよりMy Life Your Life

フランケンシュタインより「独り言」でした←超高音の女声

そして最後はロミジュリより「世界の王」

フィナーレで
会場で販売しているTシャツにスパッツ姿のキムちゃん。
登場してきたみみちゃんも同じ姿。
ズボンに着替えたの?とのキムちゃんの問いに
昨日のコンサートみて、用意しました!と。
どこまでもいつまでも相手役にあわせるみみちゃん根性。
舞台袖でこっちを観ながらはしゃくみみはファンと一緒といわれてました。
フィナーレではキムちゃんの隣にはいても下がっているみみちゃん。
もう泣くのをこらえるのが精いっぱいのみみちゃんの姿。

フィナーレでは最後まで周りの出演者より一歩下がって立っていたみみちゃん。
出演者としてではなく、相手役として立っていたみみちゃん。
客席をほとんど見ることなく、キムちゃんしか観ていなかったみみちゃんに
現役時代のかつての会見の数々が思い出されました。

キムちゃんは
わたしはうたったりおどったり本当に表現することが好きだなあと。
わたしに皆さんついてきてください!
頼もしいお言葉。

500人弱の小さなホール、アットホームな空間。
本当にこのコンサートに行けて本当に幸せです。

オギーは出来ることしかさせない人。
キムちゃんの魅力を120パーセント引き出してくれたコンサートでした。
何度も言いますが、あの低音のアイムフリーと
高音女声の独り言を同一人物で一緒に聞けるコンサートなんて存在しないと
強く断言できます!



宝塚歌劇 雪組「20世紀号に乗って」

2019-05-08 | 宝塚歌劇

友人の言葉を借りるならば
「20世紀号を観てきました!というより、乗ってきました!」
という表現がまさしくぴったりなミュージカルでした。

やっぱりだいもん(望海風斗さん)とまあやちゃん(真彩希帆さん)はすごいです!
今の雪組らしいブロードウェイミュージカルでした。

個人的にはわたしが勝手に親しみを持っている
いっちゃんさん(京三紗さん)の活躍がうれしかったです。
いっちゃん組長、ナガさん(飛鳥裕さん)副組長はわたしにとって
特別な存在なのです。

まあやちゃんはファントムのクリスティーヌを経て
演技がますます楽しくなってきているのが伝わってきます。
歌ももちろんお上手で。
ますます磨きがかかるだいもんの歌。
主要メンバー、コーラス含め聴きごたえがありすぎて感動の嵐でした。

だいもんの多才さに脱帽です。

DVDにならないことが本当に残念です。

チケット難のこの公演。
友人のおかげで観ることができました。
友人への感謝の気持ちでいっぱいです。

宝塚歌劇 星組「霧深きエルベのほとり」「ESTRELLAS(エストレージャス)」

2019-05-08 | 宝塚歌劇
☆霧深きエルベのほとり

演出家の上田久美子先生をはじめ、宝塚の関係者皆様名作だとおっしゃるこの作品。
それが理解できないわたしは、
まだまだ足りないのだなあと少し落ちこみましたが、
エルベの作品の持つ雰囲気と
主演2人の演技とのイメージが違ったからという結論になりました。
エルベは余韻が必要不可欠だと思うのです。
名作と言われる断片だけを感じて終わりました。

観終わってまず思ったこと。
サヨナラのかいちゃん(七海ひろきさん)の役の出番が少なくてビックリしました。
ストーリーはよくある話で、昔の作品らしく
場面ごとに完結させて、つなげていって、
カールとマルギットが恋に落ちた瞬間がよくわからないまま
恋人同士⇒婚約⇒破局の展開にハテナマークだらけでした。
登場人物もステレオタイプで、昔の宝塚はこうだったなあと。

脚本と設定が古いのは仕方ないにしても
なんでこんなに違和感があったのか
トップコンビの台詞まわしが、古めかしかった。
琥珀も凱旋門も古いなあと思いながら観ていましたが
台詞まわしまでそこまで気になりませんでした。
主演のお2人は、歴代の諸先輩方へ
とても敬意をはらっていらっしゃることが伝わりました。
でも、わたしは観慣れていないせいか、違和感ありました。


こっちゃん(礼真琴さん)のフロリアン
古い話だけれど古さを感じさせない演技で、観やすかったです。
フロリアンは古い少女漫画に出てくるような素敵な人ですね。


終盤、ベニーの背中をやさしく撫でる
じゅんこさん(英真なおきさん)演じるヴェロニカの姿に泣きました。
ヴェロニカがマルギットに話す言い方にもじーんと来ました。



☆エストレージャス

やっぱり舞台は生が良い!と思いました。

お正月にBSで放送してくれたので
テレビで何回か見てからこのショーは観たのですが、
生の舞台の素晴らしさを痛感しました。
オレンジレンジの中詰めがあんなに楽しい場面だとは♪
一瞬宝塚がライブ会場になったのではないかと思ったほど!
ムラだともっとこの場面はノリノリだったのでしょうね。

星組の客席降りのジェンヌさんたちのアピール力が半端なかったです。

そして何よりもびっくりしたのが、
こっちゃんすごさ!!
こっちゃんは歌も上手なうえ、本当にダンスもキレイで
こっちゃんの星サギの場面はプリンシパルかと思いました。