Sweet Step

韓国ドラマと宝塚歌劇の感想を書いています。

宝塚歌劇 宙組「双頭の鷲」

2016-12-15 | 宝塚歌劇

2016年の観劇おさめはこの作品でした。
ちょうど仕事が忙しい時期で、チケットは確保したものの行けるかなと悩んでいたのですが、
直前に観た雪組公演にいろいろ思うところがあり、宙組観ることにしました。
結果、観て本当によかったです。この作品が観劇おさめでよかったです。

本公演を観るだけで、いっぱいいっぱいなわたしが何故観ようかと思ったのかというと、
1番の理由はもうすぐ退団するみりおん(実咲凜音さん)の作品を1作でも多く観たかった。
2番の理由は、だいもん(望海風斗さん)に次ぐお気に入りのみなとくん(桜木みなとさん)が出ていた。
でも、興味が最もあったのが、みりおん相手の理事(轟悠さん)の演技を観てみたかった。ということでした。

イチロさん(一路真輝さん)ファンのわたしは、理事がトムやトドと呼ばれていた(限りなく2番手に近い)3番手時代から知っているので、
理事が3番手⇒2番手⇒トップ(ハナちゃん(花總まりさん)時代・とんみ(月影瞳さん)時代)⇒専科(理事となる)と
変化していく様子を途中ブランクはあるものの観てきました。
最近の理事の相手役は若手娘役さんが多くて、直接舞台では観ていないものの、映像で観る限り、
理事だなあと思いながら観ていました。

みりおんは近年稀にみる出来る娘1です。
ハナちゃんがトド理事と組んでいた時は、ハナちゃんもまだ若かったので、
わたしはみりおん相手なら、理事は自分の演技に没頭できるのではと思いました。

わたしが観たのは3階席。
前方席では伝わらない、いろんな粗も見えてしまいます。
でも、宙組の皆さんは全体的に活舌がよく、とても聞き取りやすかったです。
フォーメーションをはじめ、動きもとても綺麗でした。
幻想的なセットがあまりにも素敵で、わたしはこういうのを雪でも観たかったと引きずる始末。
景子先生の作風と作品とセットがとても合っていたと思います。
景子先生にとっても、理事にとっても、改心の出来の作品だったのではないでしょうか?
久々に自分の演技に全力投球した理事を観たような気がします。
みりおんも理事の本気を受け止めるのはとても大変だっただろうな。でも光栄だっただろうな。
おこがましいのですが、観終わって、トドちゃんおつかれさまでした。とつぶやきました。

みりおん、やっぱりすごいです。器用に見せる努力家さんのみりおん。
やめないで・・・と何度思ったことか。今も思ってます。
あいちゃん(愛月ひかるさん)、とってもかっこよかったです。同期の雪組の咲ちゃん(彩風咲奈さん)にしても、
93期の皆さん、男役磨きが素敵です。
みなとくん。わたしはやっとみなとくんをきちんと認識できるようになりました。
(申し訳ないくらい、みなとくんにキムちゃん(音月桂さん)の面影を追っていました)
みなとくんの演技、遠くからでもわかりやすかったです。


宝塚歌劇 雪組「私立探偵ケイレブ・ハント」「Greatest HITS!」

2016-12-11 | 宝塚歌劇
一路真輝さんトップ時代から宝塚を観ているわたしは、
かつて正塚先生の新作をワクワク観ていました。
「メランコリック・ジゴロ」「ハードボイルド・エッグ」「二人だけの戦場」「カナリア」
その当時、オリジナル作品の公演が多く、どの演出家の先生方もトップスターのあてがきで
いろんな作品を発表されていましたが、
正塚先生のあてがきは、あてがきしながらも正塚ワールドがあって、それがとても新鮮でした。

ブランクを経て、宝塚観劇に復帰したとき、変わらない正塚先生作品にホッとしましたが、
同時に海外ミュージカルや原作有りのミュージカルをたくさん上演するようになった
今の宝塚歌劇には、いつまでも変わらない正塚先生の作品のどうなのだろうかと思ったのも事実です。

久々の正塚先生の大劇場作品。
雪組と生真面目さと正塚先生の作風は、合うと思っているわたしですが
作品よりもなによりも、舞台セットが残念でした。
今年は月組、星組と退団公演ということもあるのかもしれませんが、
とっても凝った舞台セットを観慣れてしまったようで、
雪組のよく言えばとてもシンプルなセットが、いつも以上に寂しく感じてしまいました。

これはわたしのいつもながらの個人的な考えなのですが、
もっと舞台セットが、設定が派手ならば、正塚先生の作品の印象も変わるのではと思いました。

先日時間があったときに、録り溜めしている作品を観て、
やっぱりわたしは音月桂さんの作品を観てしまうのですが、
ダンサースターのちぎちゃんを目の当たりにしました。
もちろん、ちぎみゆのトップコンビは劇団お墨付きの素敵なトップコンビだと思うのですが、
もしも、ちぎちゃんの相手役がダンサーだったら、また違ったちぎちゃんが観られたのかなと
みゆちゃんがどうとかではなく、そんなことを思いました。

作品の感想とかではなく、独り言のようなものになってしまいました。
わたしの個人的な考えですので、ご了承ください。

観劇おさめの予定だった雪組公演にちょっと思うことがあり、宙組の「双頭の鷲」を観ることにしました。