Sweet Step

韓国ドラマと宝塚歌劇の感想を書いています。

DVD 雪組「黒い瞳」「ロック・オン」

2011-08-27 | 宝塚歌劇

例のごとく、「黒い瞳」「ロック・オン」のDVDを見倒しています。

DVDに添付されているパンフレットの表紙を見れただけでも、このDVD買ってよかったと思ってます。
キムちゃん(音月桂さん)とみみちゃん(舞羽美海さん)の演じるニコライとマーシャの世界観が伝わってくる表紙で、とてもわたしの好みです。

☆「黒い瞳」について

わたしがこの公演を観たのは全国ツアー初日だったので、DVDに収録されている梅田での公演を観て、公演の進化を感じました。
本当はもう一度生で観たかったです。(無理だったのでこうしてDVDを購入したわけですが)

主要メンバーが歌えるって本当に素晴らしいと思います!
DVDだと何度も観ることになるので、余計その恩恵を感じます。

最初は、ニコライとプガチョフの友情、ニコライとマーシャの愛 に注目しがちでしたが、
何度も見ていると、シヴァーブリンのマーシャへの愛にせつなくなったり(笑)
コサック側の道を選ぶしかなかったマクシームィチの葛藤に共に悩んだり(涙)
かおりちゃん(晴華みどりさん)演じるエカテリーナⅡ世の持つ神々しいまでの存在感に感激したり。
見れば見るほど、初演とは別物の、雪組の「黒い瞳」が大好きです。
演じている人が違うのだから別物で当たり前で、金子みすずさんの「みんなちがってみんないい」状態です。

この作品はヒロインが踊れないと成り立たないので
難易度の高いダンスを可憐に踊って、さりげなく魅せてくれた、
みみちゃんのマーシャ、演技と歌すべて含めて、わたしはとてもお気に入りです。



☆「ロック・オン」について

DVDを見てびっくりしたのが、DVDだとそれなりに見れるショーになっているということでした。
(かなり全体的に辛口意見となりますがご了承ください)
カメラアングルで見る側の視点が定まるだけで、こんなに印象が変わるんだ・・・とびっくりしました。
裏返せば、ある意味、このショーはどこを見たらよいのかわからないショーだったようです。私には。
そんなわけで、それなりに楽しんで見ていますが、それでも残念な場面は残っているので、それはどうしようもないのかなと思ってます。

先日スカステでちかちゃん(水夏希さん)のサヨナラ公演「ロック・オン」が放映されましたが、
そのときにはわたしは音月版ロックオンを見倒しすぎて、こちらが自分の標準になってしまったので
1年前に劇場で観たにもかかわらず、とても新鮮な気持ちで本家「ロックオン」を見ました。
トップさんが違うだけで、ショーのカラーって全く変わるんだと思いました。(まっつ加入により、余計顕著となっています)
特に「La Vida」 あまりにもトップコンビの持つ雰囲気が異なっていて興味深かったです。
そして、改めて、キムちゃんは生粋の雪のスターだと思いました。
キムちゃんとみみちゃんのデュエットダンスに、わたしが昔慣れ親しんでいた雪組のカラーが引き継がれているのを感じました。
ちかちゃんの「ロックオン」は音月版ではカットされてしまったお気に入りの場面がたくさんあるので、
こちらは本家として楽しんで見ています。




宝塚歌劇 宙組「ヴァレンチノ」(東京特別)

2011-08-15 | 宝塚歌劇

多分観なかったら後悔するに違いないと思い
(教訓:梅田の星組ロミジュリ)
時期的にかなり厳しかったのですが、観てきました。

そして、やっぱり「観にいってよかった」と胸がいっぱいです。

このミュージカルは「宝塚歌劇」の枠を超えた作品です。

海外ミュージカルもいいけれど、質の高いオリジナルミュージカルを観たときの感動は何とも言えません。

小池修一郎先生のデビュー作の再々演ですが、わたしは観るのははじめてで
「ヴァレンチノ」を観終わって、改めて
わたしは小池先生のアメリカ物が持つ空気感が大好きだと思いました。
改めてというのは、一路真輝さん主演の「JFK」がわたしはお気に入りで、設定は全く違うのに、似通った空気が流れているように感じたからなのでした。
すごく抽象的な表現すぎて、うまく伝えられないのですが、多分小池先生の「希望と幸福」が出す空気感なのだと思います。

ゆうひちゃん(大空祐飛さん)は、今の宝塚歌劇にとって「特別な存在」になりつつあるのではと感じさせる演技でした。
ルディーを観てると、先週まで石田三成(美しき生涯)を演じていた人とはとても思えません。
男役10年とはよく言われる言葉ですが、男役10年*2倍のゆうひちゃんを観ていると、男役に到達した人だけが演じられる領域を演じているように感じました。

すみ花ちゃん、ジューンとっても似合ってました。わたしの中では、すみ花ちゃんに一番似合う役だと思います。

他の方々の演技もとってもよかったです。


ダンスシーンは全編通して圧巻でした!
タンゴ、やっぱり見ごたえがあります。


出演者の皆様、スタッフの皆様、
お忙しい中、素敵な作品を観せてくださって、本当にありがとうございました。


宝塚グラフ 8月号

2011-08-11 | 宝塚歌劇

あともう少しで9月号が発売だということで
「宝塚グラフ8月号」の感想を慌てて書いています。

「宝塚グラフ8月号」は是非たくさんの方に読んでいただきたいです。

わたしの目的は「APPROACH 音月桂」だったのですが
(キムちゃんの自己分析興味深かったです。まっつのコメントもよかったです。
プライベートグッズの数々で紹介しているものは、キムちゃんらしい人柄がとても伝わってきました。)

他にもたくさん素敵な記事が満載で
ちえちゃんとまさこのリクエストトークは面白いだけじゃなくて、ものすごく感動しますし
ザ・コスチュームのゆうひちゃんはとにかく素敵ですし
雪組全国ツアー公演ルポは、ツアー中の楽しい様子が伝わってきます。
同期アンケートはたくさんのスターさんがいる89期ですし
虹色Dandyのきりやんのコメントには感心することばかりです。

多分、これからわたしがなにかに行き詰まったとき
この8月号のあらゆる記事を読んで、元気やヒントを得るような気がしています。

そんなわけで、宝物のような1冊です。

まだ読んでない方は、是非読まれてくださいね。たくさんの感動があると思います。




宝塚歌劇 宙組「美しき生涯」「ルナロッサ」

2011-08-01 | 宝塚歌劇
かおりちゃん(晴華みどりさん)退団ショックを引きずりながらも、宙組公演観てきました。

わたしは日本物が苦手で、日本物は敬遠しがちなのですが、
今回は宙は1年ぶりのショーだし、ゆうひちゃんならどんな役でもかっこいいこと間違いなし!なので、
久しぶりに日本物のお芝居を観ました。
(←貴城けいさんの退団公演の維新回天・竜馬伝以来です。これもかしげちゃんの退団公演じゃなければ見ていなかったと思います。)

お芝居とショーを観た感想はというと
思いの外(失礼)お芝居がよくて、もう一度観たいくらいです。
わたしは日本史に疎いので、史実とはかけ離れたあり得ないらしい設定も全然大丈夫でした。
ゆうひちゃんとテルのトップ・新2番手コンビはとても並びがよくて
ゆうひちゃんは立っているだけで完璧ですし、主題歌もとてもよい曲でした。
お話もとてもわかりやすかったです。せつない場面がたくさん散りばめられていて、最後は涙ボロボロになりながらの観劇でした。
脚本家の大石先生は宝塚歌劇のファンということで、ファンならではのお話だなあと思いました。(登場人物それぞれに見せ場を作ったのはさすがです☆)
ただ、ひとつ残念だったのが、配役にもう少し工夫があれば・・・。
秀吉は3番手の北翔海莉さんが演じてもよかったのではないかなと思いました。みっちゃんの福島正則、悪くはないのですが、ちょっとみっちゃんがもったいなかったです。


対して、ルナロッサ。
わたしが稲葉先生に期待しすぎてしまったせいもあるのですが
「赤い月(と旅人)」をテーマにしたショーなのはわかりますが、「赤い月」がしつこかったような。
「ルナロッサ」をイメージした幻想的なショーにするつもりが、「赤い月」と具体化してしまったため、スタイリッシュさに欠けてしまった気がします。
それにしても、宙組の男役たちは見映えがしますね。テルは長身だとずっと思ってきましたが、宙組では
普通で、いかに周りの皆さん背が高い方が多いかということを実感しました。
そんなタッパのある宙組の男役さんたちの魅力を生かしきれていたかというと・・・。
でも、稲葉先生がショーで目指しているものはわかりますし、稲葉先生の作品はいつも楽しみにしています。
まっつ(未涼亜希さん)のバウもかなり期待してます!


次は、ファントムを観劇の予定です。
朝夏まなとくんのフィリップ、楽しみです♪