先週のひと足早いお休みのときに実家から足を伸ばして、母とY子さんとで出かけたのは、善光寺平の東辺に広がる山里・上高井郡高山村でした。
「しだれ桜」の名所として知られている高山村には約20本のしだれ桜があり、そのうちの半数が樹齢200年を超えます。
昨年、撮影で訪れた時期を参考に、開花が早めな今年の状況を考えて、私たちが出かけたのは22、23日。写真は、「水中(みずなか)のしだれ桜]幹周り4m、樹高22m。映画「北の零年」に冒頭に登場する高山村でいちばん有名な桜です。
ちょうど満開をねらったつもりでしたが、このとおり、散り始めていました。
流れるような枝が何本も下がっていて、なおかつ、その枝が長いためにとても形のいい桜ですが、もともと白めのエドヒガンのしだれ桜なので、撮影すると、よけいに白くなってしまうのがちょっと残念。この日は初夏のように暑くって、あまりに晴れ過ぎていたこともあります。
でも、いつものように撮影が目的でなく、ただただ眺めるのが目的だったので、目の前まで垂れた枝の下に立って、白い花吹雪を見ているのはとても気持ちよくて……。
光を受けながら、はらはらと散り落ちる花びらが、知らずに心に溜まっていた日頃の鬱屈をさらさらと流してくれような感じがして、すご~くよかったです!!
坪井のしだれ桜や中塩のしだれ桜はもう終わり。これらは昨年は雨で撮影できなかったので今年は撮りたかったなぁ。
なので、まだ満開のこの赤和観音のしだれ桜を見てきました。
でも、満開を過ぎた桜が多かったせいでしょうか。とっても温かくっていいお天気なのに、昨年のように駐車場まで入るのに並ばなくてよくて、ラッキーでした。
宿泊はおかじさんと同じ七味温泉でした。高山村の近くは山田温泉、奥山田温泉、蕨温泉など多くの温泉郷もあるからいいんですよね。
松川渓山の美しい紅葉も見られますから、桜と紅葉の時期にはもうゼッタイおすすめです。
温泉にゆっくり入って久々の女性だけの旅。いっぱいお話して、それでまた、抱えていたであろう些細な屈託まできれいさっぱり。いい旅になりました。
ただ、この黒部のエドヒガンを見に行った23日はうって変わって、冬のように寒い曇天になりました。前日の半袖日和から、コートと帽子が必須の気候になって、もうびっくりでした。
でも、そのおかげで、満開どんぴしゃの黒部のエドヒガンには人が少なくって、かえってよかったかしら……。
それに白濁した七味温泉はとてもいい泉質でした。温泉成分が濃いからなのか、もう体が温まって温まって。寝ていると、夜中にも、時間差攻撃みたいに突然ポカポカになりました。
また、宿泊した「渓山亭」もなかなかよかったです。日本の秘湯を守る会にも入っていますからね。
で、じつは帰り間際に突然仕事の電話が入り、私だけ翌日も飯山市や長野市、須坂市あたりをウロウロしていたのですよね。バタバタ感があって申し訳ないなぁと思っていたのですが、そのおかげでもっとすご~くいい秘湯をまた見つけてしまったのですよねぇ。
22日にはいっぱいだったので泊れなかった奥山田温泉の「満山荘」です。オシャレで見晴らしのいい出来立ての檜の露天風呂があり、お部屋も広くてとってもセンスがよく、お料理ときたらもうそれだけで2万円ぐらい出してもいいくらい。
ご家族だけでやられているのもすご~くいいんです。それなのにすべて行き届いているのも人気の秘密なのでしょうね。私が宿泊したのはいちばん安い16,800円のお部屋でしたが、もう25,000円以上クラスの感じでした。
日本の秘湯を守る会にも入っていますから、温泉のほうはもちろん文句なしです。
それから、撮影の合間にもうひとつ、すぐ近くでも日本の秘湯を守る会に入っていて、同じようないい温泉も見つけたんですよねぇ。
それで、勝手にY子さんも入れて、「日本の秘湯に入る会」を結成しました。
目標は、温泉、料理、お部屋がよくて、値段以上の雰囲気があるところを見つけて、3年間で10回で泊ること!
秘湯を守る会に加盟している温泉に宿泊するとスタンプを1個押してもらえるのですが、これを3年以内に10個貯めると、好きな加盟温泉に無料で1泊できるんですよねぇ。きゃぁ、また、旅の予定が増えちゃいましたぁ。
でもって、楽しい旅の計画が増えて、いま、私、多いにハッピーで~す!!