木のように生きよう!!

「世界の巨樹を見に行く会」で巨樹を訪ねるとともに、日本の写真が海外のアート市場で認められるように頑張っています……。

5階にも春が来ました

2006-03-20 15:15:16 | 日々の暮らし
一昨日、昨日とものすごい強風でしたね。昨日など、少し遠くの空を見ると、あきらかに砂ボコリ色になっていました。そして、わが家(5階)のバルコニーの木も固定している縄をちぎって、バッタバッタと倒れてしまい、縛り直すのに大わらわでした。
Img_0653
Img_0655
Img_0657
Img_0659でも、風が止んだ今日のバルコニーには、スイセンとヒヤシンスがいい香りで咲き始めました(5階は地上よりも開花が遅いんです)。少しずつ春らしい景色になってきた感じがします。

なかでもうれしかったのは、昨年植えた「姫コブシ」の花(1枚目の写真)が咲いたこと。そして、いただいたオオミスミソウの花(3枚目と4枚目の写真)が昨年に引き続き、今年もちゃんと4色とも開き始めたことです。(2枚目は姫シャクナゲです)

北向きのバルコニーは寒いので、冬になるとどうしても水やりが億劫になります。今年はとくに水やりをさぼっていたので、そのせいで枯れたかもしれないと思えるものがたくさんありました。それなのに、みんな春になったら、健気に小さな芽をつけ始めてくれています。このこともとてもうれしくて、最近になって急に一生懸命、水やりをし始めたりしています。

本当に植物というのは辛抱強いなぁ……なんて、思いつつ、私もこのくらいちゃんと緑の芽を出さなくてはと思う今日このごろです。

★そうそう、次の植物園セミナーが4/8に決まりました。今回は「桜・船旅・どぜう」がテーマかな。みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。





どれがスッポンの木なの?

2006-03-12 15:08:27 | 巨樹の旅
「森の伝言板」3/12分にも書きましたが、
今回の「世界の巨樹を見に行く会」カンボジア&マレーシアのツアーで、また、新事実を発見したかもしれません。
それは、アンコール遺跡にあるタ・プロム寺院に蛸足状に根を張りつつ、寺院を支えている巨木(下の写真)についてです。

Img_0337

Img_0596_1

これまで、さまざま文献に、この巨木は「Spung」(現地名でスッポン)といわれていました。事実、タ・プロム寺院の門の手前にある巨木(タ・プロム寺院内で蛸足状に根を張る木と同種の木)にも、現地名「SPUNG」/ 学名“Tetrameles nudiflora”という看板がありました。しかし、マレーシアのタマン・ナガラ国立公園にいったところ、同じ学名の木があり、こちらは板根状の根を張っていました。マレーシアでは「Mengkundor/メンクンドゥ」と呼ばれているそうですが、「SPUNG/スッポン」 学名“Tetrameles nudiflora”という木は、明らかにこの板状に根を張る木でした(右上の写真がスッポンの木です)。



ということで、まず、●タ・プロム寺院の門の手前にある巨木は“Ficus gibbosa”なので、、「SPUNG/スッポン」 学名“Tetrameles nudiflora”という看板がつけられるべき●、そして、●この木とタ・プロム寺院のなかで、蛸足状に根を張っている巨木は、正しくはクワ科イチジク属の木/学名“Ficus gibbosa”、スッポンの木ではない●、ということなのだそうです。

ということで、もう一度おさらいしますが、「タ・プロム寺院に蛸足状に根を張っていたのは、スッポンの木ではなく、クワ科イチジク属の木/学名“Ficus gibbosa”」です! これは、今回のツアーにご一緒したS植物博士にご指摘によるものです。“Ficus gibbosa”はNHKなどで「Spoan/スポアン」と呼ばれていた木かもしれません……。

>S博士、これでよろいしでしょうか?
>そして、みなさん、少し込み入った説明になりましたが、おわかりいただけましたでしょうか?

タ・プロム寺院内にはじつは下の写真のようにスッポンの巨木もあるので、紛らわしいんですよね、きっと!

Img_0332_1



桜咲く!

2006-03-10 11:23:34 | 日々の暮らし
Img_0650_1 ツアーから帰国して5日目。ここのところ、ずっと、Y氏の事務所まで朝晩、約50分散歩しながら通っています。慣れないビデオの編集作業には肩がこりますが、行き帰りに芽生え始めたさまざまな花が見られて、心がにこにこしています。
 梅とジンチョウゲの香りもとても気持ちがいいです。
 この花は梅ではなく、桜です。名前はちょっとわからないけれど、早咲きのこの桜の木にだけ、鳥たちがたくさん集まっていました。
 うちのバルコニーの木も、緑のかわいらしい新芽がつき始めました。4月の初めには、お花見がてらの浜離宮での植物園セミナーもできそうで、楽しみです。
 明日から、旅のレポートの準備をしようと思っていますが、まだまだ旅で出会った方々の顔が思い出され、みなさんからいただいたパワーで元気いっぱい。思い出として冷静にレポートを書くには、心がちょっとホットすぎる感じです。

 



今年1回目の海外巨樹ツアー

2006-03-06 14:23:06 | 巨樹の旅
2/26から3/5まで、今年第1回目の「世界の巨樹を見に行く会」海外ツアーに行ってきました。旅の目的地はアンコール遺跡とマレーシアの蛍&熱帯雨林。参加者14名で今回もまた楽しい旅になりました。参加者のみなさま、ホントにお疲れさまでした。そして、ありがとうございます。
旅のレポートはまだまだ先になりますが、とりあえず、行けなかった方々へ帰国のご報告と同行いただいた方にはお礼のご挨拶まで……。
さて、なにはさておき、アンコール遺跡で見たタ・プロム寺院のスポアンの巨樹はやはり圧巻でした。また、マレーシアのタマン・ネガラ国立公園で見た板根が発達したトワランの木(The Tualang/学名Koompassia excelsa)も大迫力。マレーシアだけでなく、南アジアでいちばんの樹高(84m)に成長する木だとか。また、今回は蛍がたくさん光っていたので「蛍の木」もなかなかのものでしたよ。Img_0364

Img_0533

Img_0355