木のように生きよう!!

「世界の巨樹を見に行く会」で巨樹を訪ねるとともに、日本の写真が海外のアート市場で認められるように頑張っています……。

日本一早い紅葉

2007-09-28 18:08:16 | 取材日記
月刊『デジタルカメラマガジン』11月号の連載「先駆者の現場」の取材で、北海道・大雪山国立公園に行ってきました。


Img_2104大雪山国立公園は北海道の中央部に位置する日本最大の国立公園。北海道の最高峰「旭岳」を主峰とする大雪山連峰を中心とした国立公園の面積は約23万haと、神奈川県とほぼ同じ広さです。


Img_2100今回は旭川在住の写真家・後藤昌美さんの取材。卓越したテクニックで北海道の大自然の美しさを余すところなく見せてくれる風景写真家です。


Img_2074日本一早い紅葉を見せてくれる大雪山は、エゾマツの緑とダケカンバの黄色、ウラジロナナカマドの紅色が織りなす見事な紅葉の名所でもあり、以前から一度は行ってみたいと思っていた場所。その紅葉を後藤さんのおかげで見ることができました。


Img_2081黒岳、赤岳、白雲岳などの大雪山連峰は2000m級の山々ですが、緯度が高いここでは3000m級の山に匹敵する環境。早朝4時前に起きて向かった山の気温は5℃とまだ残暑の日々が続く東京近郊から行った身には信じられないくらいの寒さでした。


Img_2075いつもの取材チームの一員、副編の上田さんもこの寒さにはかなりビビっていました。でも、こんなきれいな紅葉を見たらこのとおり。一眼レフで紅葉写真の撮りまくりです。


Img_2099後藤さんが案内してくださった高原温泉からの行く沼巡りコースは旭岳や黒岳、銀泉台など、大雪山系の紅葉の名所のなかでも、多くの沼があるためにもっともきれいな写真を撮れるコースですから、撮影したくなるのは当然なんですが……。


Img_2106北海道自体寒く、夜はフリースを着て食事に行くほどでしたし、久しぶりのトレッキングで即、筋肉痛になってしまいましたが、やっぱり山はよかったです。紅葉の撮影を終えて、高原温泉山荘で食べたキノコカレーもことのほか美味しかったで~す。










李白 月下独酌

2007-09-22 14:40:33 | 日々の暮らし
島根のN教授から、李白『月下独酌』を送っていただきました。

Img_2052松江市にある李白酒造の最上級ともいうべき大吟醸。「月下独酌(げっかどくしゃく)」とは、酒仙「李白」が名月の夜、花の近くでひとり心ゆくまで酒を飲み、歓を尽くした得意の心境を歌い上げた唐詩の名作に因んで付けられた名前です。

酒仙(しゅせん)とは、酒豪のことですね。李白(701~762年)は「詩仙」とも呼ばれ、杜甫と並び称される盛唐の大詩人ですが、相当な酒好きとしても有名でした。官職を好まず、山に暮らす自由人であることを好んだともいわれています。その李白がもっとも好きなお酒をもっとも好ましい状況で飲んでいるときを歌った詩が冠せられたお酒ですから、おいしいことは言わずもがなでしょう……。

Img_2051初めて送っていただいたとき、月の下、花の香りの漂うバルコニーで、友人の手になるぐい呑みからひとくち飲んだとき以来、ほのかに甘い水のようなまろやかな味はいまだに変わりません。

ワインの批評家として有名なロバート・M・パーカー氏も216種類の日本酒をテイスティングしたなかから、この月下独酌を選び、「濃密で、フルボティで、フレッシュ。この酒の香りには、煙りとサクランボを感じ、興味をそそられる。柔らかく、やや辛口。グリセリンとほどほどに高いアルコールが詰まっている。甘美で、層をなし、深く力強い後味は、完璧に調和している」と言っています。

お彼岸の明日からやっと涼しくなるとか。いよいよ「月下独酌」の味を堪能できる頃合いかともっぱら楽しみにしているところです。

※月下独酌の通釈
花に囲まれ酒でも酌もうよ
独りでやるのもやるせない
空に輝く月招き寄せ
地にうずくまる影起こし
三人そろって酒酌み交わす

月はもとより酒たしなまず
影も我が身に寄り添うばかり
月と影とをひき従えて
ともに楽しむ春の宵だよ

わが歌につれ月浮かれ
わが舞につれ影揺れる
しらふのうちは揃っていても
酔いがまわればみな好き勝手
いつに変わらぬいい仲間たち
落ち合う先は天のかなたさ




コスタリカの巨木は……

2007-09-17 23:04:02 | 巨樹の旅
9月に入ってからすぐに、来年1/10からのコスタリカツアーについて動き出しました。そして、8日の植物園セミナーのときにはすでに、行程表と費用の概算も出たので、早速、ご案内を作成しようと思っていました。

ところが、あるところからこんな写真が送られてきました。
Punta_gaby_019染野さんに調べてもらったところ、この木はマメ科の植物で、学名はPterocarpus draco。『熱帯植物要覧』には「サングレドラゴ」という和名で載っているそうです。

また、『ブラジル産薬用辞典』によると、英名はDragonblood、Corkwood。分布は熱帯アメリカで、高さは20m。樹皮を傷つけると赤色の液が出て、収斂性があり、煎剤として強壮、歯磨きに用いるそう。ベネズエラのインディオは樹皮と葉を膀胱結石を除くのに用いるらしいです。

属名のPteocarpus(シタン属)は世界に20種あり、属名の意味は“翼のある果実”という意味。種小名のdracoは“龍”という意味だと教えていただきました。

それにしても、この板根は大きいですよね。こんな巨木は見ないわけに行かない! そう思って、じつは出来上がってきた行程表を書き換えている最中です。

というのも、コスタリカの首都サン・ホセにある国際空港は国のほぼ中央。それからモンテベルデやアレナル火山など、ほかの巨木のある国立公園はそこから西へクルマで4時間の距離にあるのですが、この巨木があるコルコバード国立公園はまったく反対方向の東端にあります。

コルコバード国立公園はコスタリカの秘境ともいわれる場所で、ここへは国内線に乗って行かねばならず、3泊4日は必要になってくるからです。

いまの行程でも日本からの全行程で11日間くらいになるので、どこかを削る必要もあります。

コスタリカを調べはじめた最初のころは、コスタリカには巨木はないと言われましたが、バラ科のイカコノキ、マメ科のゲニゼロ、カポックやモモタマナなどの巨木があることがわかりました。また、2004年からは毎年、「並外れた木」というものを選んで表彰しているらしいのです。

さらには、中米地方で最も古く大きな「トンカマメ」Almendroという木があるとわかりました。樹齢は600年。これは熱帯雨林の森にしては驚異的な樹齢だそうです。

というわけで、じつは巨木があることが徐々にわかってきましたので、いま、それらの写真などを収集しつつ、新しい行程を練り直し中。「ご案内」に関してはいましばらく、お待ちください。

ただ、来年1月10日から10日間くらいという日程だけは変わりませんので、ご興味のある方はぜひ予定しておいてくださいませ。というのも、この時期は染野さんのリクエストでもありますが、12~5月が乾期というコスタリカでは旅行に最適なシーズンなんだそうです。道もぬかるんでいないし、森が乾きすぎてもいない。きれいな森がみられるそうですよ!!






ひかるさんの写真展がスタート!

2007-09-13 17:28:25 | 日々の暮らし
昨日9月12日から、宝田ひかるさんの写真展がいよいよスタートしました。

Img_2022会場は京セラ・コンタックスサロン東京。有楽町の東京交通会館7階にあります。18日(10:00~18:00、9/16休館、18日は16:00迄)まで開催されていますので、お近くにお立ち寄りの際はぜひご覧くださいませ。


Img_2036_1そんなわけで、写真展初日の昨日夕方には東京會舘にてオープニング・パーティが開かれました。

Img_2034_1写真展開催のお祝いだけでなく、ひかるさんの主宰されているシベールフラワーの40周年と法人化記念、ひかるさん自身の還暦、お母上の米寿のお祝いも兼ねた盛大なパーティでは、木遣りや演芸など内容も盛り沢山。とても楽しい夕べでした。

Img_2041_1女木遣り衆のあとについて入場されたひかるさんはさながら花嫁さんのよう。初々しくて、その場にいるみなさんへの感謝の気持ちにあふれているのがよくわかりました。仕事も趣味も熱心。そのうえ、友達想いのひかるさんそのままの素敵なパーティでした。

Img_1295お母様もとてもお元気そうで、うれしそうに参加されていらっしゃいました。歳下の私がいうのはたいへん失礼ながら、フラワーデザイナーとして社長として、先生として、そして、遊び友達としてもすてきな女性であるだけでなく、「ひかるさんはとても親孝行なやさしいお嬢さんでもあるんだなぁ」と胸がジーンとしました。

Img_2037_2パーティの引き出物として、みなさんには私がつくらせていただいたDVD写真集をお持ち帰りいただいたのですが、パーティのなかでも、そのDVDを上映させていただくことができました。スクリーンで見ることで、この数年、驚くほど精力的にさまざまな国へ撮影旅行に出かけられたひかるさんのバイタリティに改めて驚かされもしました。

Img_2035華やかでありながら、出席者全員への感謝の気持ちにあふれたパーティはさながら結婚式のように感動的でもありました。ひとりの女性がそれまでの努力を実らせ、晴れの舞台に立ったような昨夜のひとときは、友人としてもとてもうれしかったです。そして、そんなすばらしいひとときに少しでもお役に立てるようにしてくださったことは、私にとって何にも増して、たいへんうれしい出来事でした!!

Img_2033_1誰かが喜ぶお手伝いができることの幸せをとても感じた日。
雨模様の空も、昨日は見事なまでに美しい夕焼けになりました。
誰にいっていいのかわからない感謝の気持ちを、そして、ひかるさんはじめ、その場にいるみなさんに告げたい感謝の言葉を、この赤く澄んだ美しい空はやさしく受け止めてくれました。






浅間山は楽しかったけど……

2007-09-11 15:46:36 | 巨樹の旅
8日の植物園セミナーには、18名もの方が来てくださってありがとうございました。
台風一過で晴れたのはよかったですが、三鷹は33℃という猛暑日だったとか。その暑さにもめげずにいらしてくださった方々には、本当に感謝感謝です。

染野先生からも、「秋の植物を観察するには時季がちょっと早かったようで花や果実もやや少なく、台風で山は荒れ、おまけにあの暑さでしたから申し訳なく思っております」とメールをいただきました。

でも、東京都下にあのような自然あふれる山があることには驚きました。それに、いろんな植物について教えていただきながらみなさんとともに歩くのは何にも増して、楽しかったです。参加されたF氏によると、今回は108種類についての説明があったそうで、毎度のことながら染野さんの博識には舌を巻くばかりでした。

暑かったので汗もかきましたが、したがって、お食事会のビールはおいしかったですよぉ。1杯では足りないくらいだったのは私だけでしょうか……。

今回はうちの母も諏訪から上京して参加させていただきましたし、この何年か写真を送ってくださっているKさんも広島から参加してくださいました。マダガスカルに赴任中からメールのやり取りをさせていただいていたKさんとは今回が初めての対面でもありました。また、染野さんの中国への旅仲間の方もいらしてくださいました。

そんなみなさんの写真や染野さんに教えていただいた植物や木の写真、それを撮影しただけでなく、今回は動画もたくさん撮りました。それに、ドイツツアーのときのようにお食事会の「かんぱ~い!!」写真もばっちり撮影しました。で、翌日早速、ブログにアップしようと思ったら、なんと、私、帰りにデジカメをなくしてしまいましたぁ。

あの夜はまた楽しくて、みなさんと竹筒に入った冷酒を気持ちよ~く飲ませていただいたからでしょう。私、お食事会の後半にはもうすっかりできあがっていましたからね。まぁ、デジカメはなくしてもしかたないけど、画像をなくしてしまったのは不覚の致すところと悔やんでいます。ですから、セミナー・レポートも作れなくて、誠に申し訳ありませ~ん!!

さてさて、じつは意外にすぐ酔ってしまう自分に気をつけなくちゃと反省はしたのですが、日曜日は実家に戻って、今度は父といろいろ飲んでしまいました。
Img_2012_1北海道から花咲蟹とさんまが届いていたらからなのですが、この「根室の秋刀魚」は本当においしかったですよぉ。送り主からくれぐれもお刺身で食べるようにいわれ、説明書きにも「大トロよりもおいしい」と書かれていたとおり、脂が乗って最高でした。

それで、ビールを飲み、ワインを飲み、ついでに伊勢神宮のお御酒までいただいて、「今夜は楽しくて、たくさん飲めるねえ」と父とふたり気炎をあげちゃいました。

で、その勢いに乗じて、富山ツアーの案内を見せ、両親ともに参加OKさせてしまいました。
なので、またまた、大酒飲みで大おしゃベリの文吉さんも行きますが、みなさん、よろしくお願いいたしま~す!!

PS/デジカメとともにもう5年以上かぶっていた帽子も消えちゃいました。私の汗がたっぷりしみ込んだ汚い帽子ですが、デジカメ本体よりも、撮影画像とともにそれをなくしたのが超悲しいです。でも、まぁ、身から出た錆。ご縁がなかったのだからとあきらめました。きっと、もういいかげん新しい帽子をかぶりなさいということかな?