米空母「ジョージ・ワシントン」と「ジョン・C・ステニス」、西太平洋に展開 中国軍抑止へ2個部隊

2012-10-03 | 国際/中国/アジア

米空母、西太平洋に展開 中国軍抑止へ2個部隊
産経ニュース2012.10.3 06:57
 米第7艦隊は2日までに、海軍横須賀基地(神奈川県)を拠点とする空母「ジョージ・ワシントン」と「ジョン・C・ステニス」を中心とした2個の空母打撃群(空母部隊)を西太平洋上に展開し、警戒監視に当たっていることを明らかにした。アジア太平洋地域で遠洋作戦能力の拡張を図り、動きを活発化させている中国軍の戦略を牽制(けんせい)、抑止する狙いがあるとみられる。
 米太平洋艦隊によると、ワシントン空母部隊は9月11日から19日までグアム近海で実施した統合軍事演習「バリアントシールド2012」に参加。中東に戦力展開するため母港の米西海岸を出港したステニス空母部隊と西太平洋上で合流し、引き続き警戒監視に当たっているもようだ。
 米海軍の西太平洋上での任務は、アジア太平洋地域での抑止力強化を進める米軍の戦略の一環とみられる。紛争地域などに派遣される空母部隊の数は、脅威のレベルの高さに応じて増加するとされており、アジア太平洋地域で、2個以上の空母部隊が合同で任務に当たるケースは珍しい。
 海上自衛隊幹部は「米国は尖閣諸島(沖縄県)など同盟国の領有権問題に深く関与しないというが、何らかの政治的メッセージが含まれているはずだ」と指摘する。
 日本政府による尖閣諸島の国有化をめぐり、中国は公船による領海侵犯に加え、同諸島北方海域に海軍のフリゲート艦2隻を展開。9月25日には「遼寧」と命名した同国初の空母を正式に就役させ、内外に大きくアピールしたばかり。
 米軍は1996年の台湾総統選の際にも、中国軍が台湾海峡で軍事演習により威嚇したのに対し、空母「インディペンデンス」と「ニミッツ」の2隻を現地に急派、中国軍を牽制した。
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米軍、空母2隻で西太平洋監視 中国海軍けん制へ
 米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)を母港とする空母ジョージ・ワシントンと、空母ジョン・ステニスの2隻が西太平洋上で警戒監視活動に当たっていることが分かった。西太平洋などを活動エリアとする米第7艦隊が2日までに公表した。
 中国海軍が近年海洋進出を活発化させている上、日本政府の沖縄県・尖閣諸島国有化後に艦艇を同諸島近海に派遣したことを念頭に、中国側をけん制する狙いがあるとみられる。米海軍はイランの核兵器開発疑惑をめぐり同国と緊張が高まるペルシャ湾周辺でもエンタープライズなど空母2隻を派遣している。
 第7艦隊は、ジョージ・ワシントンなど2隻について「アジア太平洋地域で発生するあらゆる状況に迅速に対応できる」と強調している。
 ただ、米ワシントン州に母港があるジョン・ステニスは空母エンタープライズと交代するためペルシャ湾周辺に向かう途中。ジョン・ステニスが西太平洋を離脱した後も同様の2空母態勢を維持するかは不明だ。
 ジョージ・ワシントンは9月11日から9日間米領グアム近海で軍事演習に参加していた。それに続いて警戒監視活動を行っているとみられる。(共同)
(2012年10月3日10時51分  スポーツ報知)
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日本を盗人呼ばわりの中国、米国へ挑戦状 尖閣諸島を守れない米国は世界覇権を失う 2012-10-03 | 政治〈領土/防衛/安全保障〉 
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『帝国の終焉』(「スーパーパワー」でなくなった同盟国・アメリカ)日高義樹著 2012年2月13日第1版第1刷発行 PHP研究所
p12~
第1部 原子力空母「ジョージ・ワシントン」が横須賀からいなくなる
 2008年秋、アメリカの原子力空母「ジョージ・ワシントン」が第7艦隊の主力艦艇として母港横須賀にやってくることになった。
p13~
 「ジョージ・ワシントン」はニミッツ型原子力空母の1隻として1991年に建造された。アメリカの原子力艦艇は普通50年で引退するが、半分の25年目に原子燃料棒を新しいものに取り替えなくてはならない。2016年が「ジョージ・ワシントン」にとってその25年目になるが、2011年につくられたアメリカ国防費の5年計画によると、2016年の予算には「ジョージ・ワシントン」の燃料棒を入れ替える費用が含まれていない。
 「燃料棒を入れ替えなければ、当然のことながらエネルギー源がなくなり、動かなくなってしまう。退役して、これまでの古い空母と同じように、埠頭に係留されることになる」
 アメリカ海軍当局はこう発表しているが、3年前にアメリカの新しいアジア戦略の中核として横須賀を母港とすることになった「ジョージ・ワシントン」は、予算削減のため艦暦半分で退役させられてしまうのである。
p15~
 アメリカ海軍当局によると、海軍で最も古い空母「エンタープライズ」が、予定を3年ほど早めて2012年には退役することになっている。2015年の実戦配備をめざして建造中の「ジェラルド・フォード」は工事が遅れ気味だといわれる「エンタープライズ」と「ジョージ・ワシントン」が退役すれば、空母は8隻になってしまう。数の上では横須賀に常時、空母を配備しておくことが不可能になる。
第4章 日本は核抑止力を力を持つべきか
p146~
第1部 日本列島周辺が世界でいま最も危険である (
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『なぜアメリカは日本に二発の原爆を落としたのか』日高義樹著 2012-08-31 | 読書
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