産経ニュース 2015.3.17 17:38更新
【オウム公判】宗教学者2人が証言「密教では反社会的行為は奨励されていない」 高橋克也被告公判
元オウム真理教信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判が17日、東京地裁であり、弁護側の証人として出廷した宗教学者2人が、教団の活動や教義について見解を述べた。次回公判は、マインドコントールに詳しい社会心理学者の証人尋問を実施する。
この日の尋問で、教団に関する著書がある専門家は「教団は汚れた人々を排除し、自分たちのユートピアをつくろうとした」と分析。殺害を意味した「ポア」など、独特の用語の解説をした。
教団が教義に取り入れたチベット密教を研究している別の専門家は「密教では反社会的な行為は奨励されていない」と教団を批判。一方で教祖松本智津夫死刑囚(60)について「人の心に大きな力を与える能力を持っていたことは間違い」とも述べた。
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