東風の資本が、西風を圧倒しているにすぎない。理非おしきる無量無辺=辺見庸

2008-08-26 | 社会
北京五輪メーンスタジアムを視界いっぱいに入れたら立ちくらみがした。・・・資本の水路が各所でひらかれ、ついに地金をだしたもの。それは「乏しきを憂えず、均しからざるを憂う」といった中国古来からの価値観とおよそ反対の、あくことのない物質的欲望である。北京から汗のにおいが消え、東京やニューヨークと大差ない商業的つくり笑いがあふれている。索漠とした空虚感も。そう、東風はいま西風を圧倒している。だが、東風は新しい人間的価値観ではない。「東風の資本」が、西風を圧倒しているにすぎない。中国は資本に負けたのだ。・・・五輪を開催した北京に、私はいわくいいがたい違和感をおぼえ、そのわけを探りあぐねていた。いま、やっとわけがわかった気がする。これはある種の自己嫌悪なのだ。資本という食人的関係性から逃れられない「われわれ」への。東風の資本は西側を圧倒しつつある。だが、資本の運動にはもともと西も東もありはしない。いまは魯迅にならい、こう祈ろう。「人間を食ったことのないこどもは、まだいるかしら?せめてこどもを・・・」 . . . 本文を読む

共謀罪 再浮上の気配 政府サミットで新設公約

2008-08-26 | 政治
 共謀罪。秋の臨時国会で再浮上しそうな状況だ。というのも、先月の主要国首脳会議(G8北海道洞爺湖サミット)で政府は対外的に共謀罪新設を公約。「衆院での再可決」という機会も総選挙後には可能性が薄いためだ。 共謀罪 再浮上の気配   命の重さ ないですか=重度障害者の逸失利益「ゼロ円」 沖縄密約国賠訴訟(西山記者) 27年目のロス疑惑ー洞爺湖サミッ . . . 本文を読む

<無期の仮釈放>法相が基準見直し示唆 省内に勉強会設置

2008-08-26 | 死刑/重刑/生命犯
 保岡興治法相は22日の閣議後会見で、無期懲役受刑者の仮釈放について「運用を透明化、明確化して、死刑に次ぐ刑のあり方を適正にしたい」と述べ、省内に勉強会を設置して現在の基準を見直す考えを明らかにした。  受刑者の仮釈放は、全国8カ所の地方更生保護委員会が、法務省令に沿って反省態度や更生意欲などを基準に決定している。無期懲役受刑者も10年以上経過すれば認められる。  保岡法相は「死刑と無期懲役の間に . . . 本文を読む