先日、長野県の大鹿村に行く途中、
いつもの松川から入る道ではなく
山越えの細い道を上っていくと
所々に、こんなところに人家がある
と思うような小さな集落が点在していて、
その中の一つ、坂道を登りきった
家の奥に作業をしている人がいた。
すだれ越しの仕事場の様子が
いかにも風情がある。
沢山の薄の茎を編んで、
筵のようなものを作っている最中で、
これは何かと聞くと、
仏さんの座布団だという。
お盆の行事には欠かせないもので
今は作り手も少なくなって
注文をさばいているのだそうだ。
昔は何でもこんな手仕事で
作っていたのだと、何か
懐かしい気持ちになった。
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