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罪の罠

2020年03月31日 | 

 塩田武士著 グリコ森永事件を題材にした小説。新聞記者と事件当時、犯人側だった少年が事件の核心に迫るもの。身代金の受け渡しの支持に使われた少年の声とその後の少年がたどった人生を描いている。本当の犯人の狙いを株操作で多額の利益を上げたという設定も面白い。犯人に迫りながら警察の連携の悪さで取り逃がしたりしてその実態はどうだったのか。興味がわいてきます。


熱源

2020年03月04日 | 

 川越宗一著 明治から昭和初期の時代にアイヌ民族とサハリンに流刑されたポーランド人が織りなす人生模様を描いている。サハリンが日本とロシアの国同士の戦争によって占領体制が変われどもそこに住むアイヌ民族はサハリンが国のすべてで有る。古くから住む他の民族は共々後からって来た日本人とロシア人は、侵略者と同じで同化政策を行った。ロシアの流刑地であったサハリンに帝政に対抗したポーランド人が囚人として流されてきた地元のアイヌと交流を通じて生きる希望を見出して行く。

 その後、祖国の独立に奔走するポーランド人と民族の誇りにを胸に民族の存続を願ったアイヌの生き方の話になって行く。国とは、民族とはと問いかける内容でした。