今回は、デンゼル・ワシントンとフォレスト・ウィテカーのこれまた2大オスカー俳優が競演する「The Great Debaters」。
実話にもとづいた作品。
ランキングに参加してます。
まだ激しい人種差別が行われていた1930年代、全米の中でも特に差別の激しいテキサス州片田舎の大学(ワイリーカレッジ)のメルヴィン・トルソン教授は、討論クラブの顧問をしていた。
彼は、子供達に知識と言葉の力を教え、彼らが議論や討論によって暴力と差別の世の中を変えていく事に希望を託していた。
その年のクラブのメンバーは、多くの中から選ばれた女性も含めた4人。
トルソン教授は、ディベートの細かなテクニック、対戦相手との駆け引きや、過去の偉人達が残した言葉の使い方などを徹底的に4人の生徒達に教え込む。
生徒達は、大学対抗のディベート大会で全勝を重ね知名度を上げていき、ついに白人が通う有名校からも招待を受けるようになる。
しかし、トルソン教授の政治的な活動としての労働者のユニオン作りの運動が、大学からも白人社会からも批判を受け、全ての学校が招待をキャンセルし、彼の教授としての立場も危うくなる。
そんな時、彼の討論クラブの力を評価したハーバード大学から、黒人の大学としては初めての招待を受ける...
2007年の暮れは、デンゼル・ワシントンの1人勝ちの様相。
もちろん、興行的な勝ちではなく、作品としてだ。
同時期に公開されている、「Americaon Gangster」もラッセル・クロウという大物と渡り合い、間違いなく賞レースに絡んでくる名作だったし。
今作も2006年のオスカー受賞者のフォレスト・ウィテカーを相手に、名演技を見せている。
しかも監督としても若い役者達の魅力を引き出している。
もう1つ付け加えたいのがプロデュサーのオプラ・ウィンフリー。彼女は日本ではあまり有名でないと思うが、アメリカでTV番組で1番の高所得額者。
アメリカではすごい人気者。
今アメリカで1番勢いのある黒人スター3人の共演だ。
いつものようにデンゼル・ワシントンは、自分の信念を強く持ち、周りの人たちも惹きこむ、魅力的なリーダーとして描かれている。
フォレスト・ウィテカーは、人望の厚い牧師であり、厳格な父親。彼の14歳の息子が、討論クラブの4人に入る。
その役者の名前が、デンゼル・ウィテカーとクレジットされていたので、フォレスト・ウィテカーの息子かと思ったら、全く関係ないらしい。
この映画にピッタリだが冗談みたいな本名だ。
彼がこの作品で、脇ではあるがとても重要な役を、上手く演じている。
他の3人の生徒を演じるのも、まだまだ無名に近い役者だ。
でも、みんないい演技をしている。
3度泣かされた。
1度目は、女生徒のサマンサが、初めてオクラホマ州の白人の前での討論会の「黒人と白人が同じ学校に通うべきか」というテーマで、最初は声もまともに出なかった彼女が、最後には声を張り上げながらの名演説。
2度目は、ハーバード大学から招待状を受け取った時のデンゼル・ワシントンの演技。
そして、最後はハーバード大学でのデンゼル・ウィテカーの最後の討論とその結果。
他にも、いろいろな場面で、周りの観客が泣いているのがわかる。
但し、泣かせるだけではなく、笑いが起きるシーンも結構ある。
特に、デンゼル・ワシントンが、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしている後半のシーンが大いに受けた。
最後の場面では、映画館の中で拍手が起きた。
使い古された言い方だが、観ているものに希望と勇気を与える映画だ。
ひとつ悔やまれるのは、自分の英語の力とディベート中に使われる言葉の歴史的背景がよくわからないこと。
もっともっと引用された言葉の背景がわかれば、感動の度合いも違っていただろう。
是非、日本でも上映して欲しい。
デンゼル・ワシントン、フォレスト・ウィテカー、オプラ・ウィンフリーが語る「The Great Debaters」。この中でデンゼル・ワシントンとフォレスト・ウィテカーの唯一の絡みのシーンが観れます。
トリビア
実際にワイリーカレッジが勝った大学はハーバードではなく、USC(南カリフォルニア大学)
実話にもとづいた作品。
ランキングに参加してます。
まだ激しい人種差別が行われていた1930年代、全米の中でも特に差別の激しいテキサス州片田舎の大学(ワイリーカレッジ)のメルヴィン・トルソン教授は、討論クラブの顧問をしていた。
彼は、子供達に知識と言葉の力を教え、彼らが議論や討論によって暴力と差別の世の中を変えていく事に希望を託していた。
その年のクラブのメンバーは、多くの中から選ばれた女性も含めた4人。
トルソン教授は、ディベートの細かなテクニック、対戦相手との駆け引きや、過去の偉人達が残した言葉の使い方などを徹底的に4人の生徒達に教え込む。
生徒達は、大学対抗のディベート大会で全勝を重ね知名度を上げていき、ついに白人が通う有名校からも招待を受けるようになる。
しかし、トルソン教授の政治的な活動としての労働者のユニオン作りの運動が、大学からも白人社会からも批判を受け、全ての学校が招待をキャンセルし、彼の教授としての立場も危うくなる。
そんな時、彼の討論クラブの力を評価したハーバード大学から、黒人の大学としては初めての招待を受ける...
2007年の暮れは、デンゼル・ワシントンの1人勝ちの様相。
もちろん、興行的な勝ちではなく、作品としてだ。
同時期に公開されている、「Americaon Gangster」もラッセル・クロウという大物と渡り合い、間違いなく賞レースに絡んでくる名作だったし。
今作も2006年のオスカー受賞者のフォレスト・ウィテカーを相手に、名演技を見せている。
しかも監督としても若い役者達の魅力を引き出している。
もう1つ付け加えたいのがプロデュサーのオプラ・ウィンフリー。彼女は日本ではあまり有名でないと思うが、アメリカでTV番組で1番の高所得額者。
アメリカではすごい人気者。
今アメリカで1番勢いのある黒人スター3人の共演だ。
いつものようにデンゼル・ワシントンは、自分の信念を強く持ち、周りの人たちも惹きこむ、魅力的なリーダーとして描かれている。
フォレスト・ウィテカーは、人望の厚い牧師であり、厳格な父親。彼の14歳の息子が、討論クラブの4人に入る。
その役者の名前が、デンゼル・ウィテカーとクレジットされていたので、フォレスト・ウィテカーの息子かと思ったら、全く関係ないらしい。
この映画にピッタリだが冗談みたいな本名だ。
彼がこの作品で、脇ではあるがとても重要な役を、上手く演じている。
他の3人の生徒を演じるのも、まだまだ無名に近い役者だ。
でも、みんないい演技をしている。
3度泣かされた。
1度目は、女生徒のサマンサが、初めてオクラホマ州の白人の前での討論会の「黒人と白人が同じ学校に通うべきか」というテーマで、最初は声もまともに出なかった彼女が、最後には声を張り上げながらの名演説。
2度目は、ハーバード大学から招待状を受け取った時のデンゼル・ワシントンの演技。
そして、最後はハーバード大学でのデンゼル・ウィテカーの最後の討論とその結果。
他にも、いろいろな場面で、周りの観客が泣いているのがわかる。
但し、泣かせるだけではなく、笑いが起きるシーンも結構ある。
特に、デンゼル・ワシントンが、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしている後半のシーンが大いに受けた。
最後の場面では、映画館の中で拍手が起きた。
使い古された言い方だが、観ているものに希望と勇気を与える映画だ。
ひとつ悔やまれるのは、自分の英語の力とディベート中に使われる言葉の歴史的背景がよくわからないこと。
もっともっと引用された言葉の背景がわかれば、感動の度合いも違っていただろう。
是非、日本でも上映して欲しい。
デンゼル・ワシントン、フォレスト・ウィテカー、オプラ・ウィンフリーが語る「The Great Debaters」。この中でデンゼル・ワシントンとフォレスト・ウィテカーの唯一の絡みのシーンが観れます。
トリビア
実際にワイリーカレッジが勝った大学はハーバードではなく、USC(南カリフォルニア大学)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます