おそらく、デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグが初めて、共演したピカレスク、アクション作品。
今回のデンゼル・ワシントンは、麻薬取締官ながら麻薬組織に潜入している危ない役。一方、マーク・ウォールバーグも、海軍の情報官だがこれまた同じ麻薬組織に潜入している。
ただし、彼は盗まれても表ざたに出来ない汚れた金を横取りしようとする、海軍将校に騙されての潜入活動。
二人の男臭さいっぱいの演技がいい。
最初は、お互い利用するだけ利用する、冷めた関係だったのが、だんだん友情が芽生えてくる、ちょっと臭いストーリー展開だけど。
それでも、デンゼル・ワシントンの存在感だけで十分。
考えてみたら、この2人の作品は、過去10年以上見逃したことがない。僕にとっては贅沢な映画だ。
麻薬取締官ボビー(デンゼル)と海軍情報部将校スティグ(ウォールバーグ)は、互いの正体を知らないまま、メキシコの麻薬王グレコの組織に近づき潜入捜査にあたっていた。
ボビーはベテランで優秀な捜査官で、スティグは一流のスナイパーだった。
当初は、グレコからコケインを入手して、それを証拠に彼を逮捕しようとしていたボビーだが、用心深いグレコからコケインを入手することは出来なかった。
作戦を変えて、今度はグレコの家から毎日のようにお金が届けられる銀行から彼の金を奪いマネー・ローンダリングの証拠にしようとし、スティグは上官から、この金を最終的にボビーから盗むことを命令されていた。
当初、3億円だと言われていた金を盗んでみたら、なんと40億円以上だった。
それは、CIAがグレコの麻薬商売を見逃す代わりに、受け取っていた彼らの隠し資産だった。
銀行襲撃直後、スティグはボビーを殺さない程度に銃撃し、すべての金を上官に届けるが、今度は上官と彼の部下がマーカスの口封じで殺そうとする。
一方、お金を盗まれたCIAのアールが、強引な手口で二人の捜査をしはじめる。
アールは、唯一ボビーの潜入捜査を知っている彼の上司を、ボビーの銃で撃ち殺し、彼に金を届けるように命令する。
また、ボビーのガールフレンドは、グレコにさらわれ24時間以内に金を持って来いと脅迫する。
スティグとボビーは、奪われたお金を、盗むため海軍の基地に忍び込むが、お金は見つからなかった。
麻薬組織、CIA、海軍対、二人の40億円の争奪戦がはじまる。
メイキング