2ガンズ / 2 Guns

2013-08-18 | 映画






おそらく、デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグが初めて、共演したピカレスク、アクション作品。
今回のデンゼル・ワシントンは、麻薬取締官ながら麻薬組織に潜入している危ない役。一方、マーク・ウォールバーグも、海軍の情報官だがこれまた同じ麻薬組織に潜入している。
ただし、彼は盗まれても表ざたに出来ない汚れた金を横取りしようとする、海軍将校に騙されての潜入活動。
二人の男臭さいっぱいの演技がいい。
最初は、お互い利用するだけ利用する、冷めた関係だったのが、だんだん友情が芽生えてくる、ちょっと臭いストーリー展開だけど。
それでも、デンゼル・ワシントンの存在感だけで十分。
考えてみたら、この2人の作品は、過去10年以上見逃したことがない。僕にとっては贅沢な映画だ。


麻薬取締官ボビー(デンゼル)と海軍情報部将校スティグ(ウォールバーグ)は、互いの正体を知らないまま、メキシコの麻薬王グレコの組織に近づき潜入捜査にあたっていた。
ボビーはベテランで優秀な捜査官で、スティグは一流のスナイパーだった。
当初は、グレコからコケインを入手して、それを証拠に彼を逮捕しようとしていたボビーだが、用心深いグレコからコケインを入手することは出来なかった。
作戦を変えて、今度はグレコの家から毎日のようにお金が届けられる銀行から彼の金を奪いマネー・ローンダリングの証拠にしようとし、スティグは上官から、この金を最終的にボビーから盗むことを命令されていた。
当初、3億円だと言われていた金を盗んでみたら、なんと40億円以上だった。
それは、CIAがグレコの麻薬商売を見逃す代わりに、受け取っていた彼らの隠し資産だった。
銀行襲撃直後、スティグはボビーを殺さない程度に銃撃し、すべての金を上官に届けるが、今度は上官と彼の部下がマーカスの口封じで殺そうとする。
一方、お金を盗まれたCIAのアールが、強引な手口で二人の捜査をしはじめる。
アールは、唯一ボビーの潜入捜査を知っている彼の上司を、ボビーの銃で撃ち殺し、彼に金を届けるように命令する。
また、ボビーのガールフレンドは、グレコにさらわれ24時間以内に金を持って来いと脅迫する。
スティグとボビーは、奪われたお金を、盗むため海軍の基地に忍び込むが、お金は見つからなかった。
麻薬組織、CIA、海軍対、二人の40億円の争奪戦がはじまる。 


メイキング

キック・アス 2 / Kick-Ass 2

2013-08-18 | 映画






バイオレンスで、下品だが、大ヒットになった「キック・アス」の続編。
前作で、一躍人気の出たヒット・ガールのクロエ・グレース・モレッツのが完全に主人公になっている。
15歳になったヒット・ガールから、いつもの「F***」ワードが、ドンドン出てくる。
そして、そのほとんどを自分でこなす、切れのいい格闘シーンも健在。

キック・アスのアーロン・ジョンソンも頑張っているが、やはりクロエに食われ気味。ただ6パックの腹筋はCGみたいですごい。

かわいそうに、 ザ・マザー・ファッカーのクリストファー・ミンツ=プラッセは、最近こんな役しか来なくなってるみたい。
「ハング・オーバー」のケン・チョンみたいに役が固定しまったようだ。

ジム・キャリーが大変なことになってる。
スターズ大佐/ストライプスがジムだって言われても、何か似てる役者だとしか思わない。
どうしたら顔の筋肉があんなに発達するのか。

最後に反則技のようなキャラのマザー・ロシアのオルガ・カーカリナ。男だよ、この人は。どこから探して来たのだか。


自分の父を殺されたマフィアのフランク・ダミーコの組織を壊滅させた、ヒット・ガールは高校生になっても学校には行かず、父の残してくれた隠れ家で毎日トレーニングに励んでる。
また、キック・アスも彼女についてトレーニングを重ね、二人で街のギャング狩りをはじめていた。
街では、キック・アスとヒット・ガールの、ダミーゴ一家壊滅の活躍に触発された人たちが、自分の思い思いのコスチュームで、自営団としてグループを組みつつあった。
その一人が元軍人のスターズ大佐/ストライプスで、彼のもとに5人の有志があつまり、キック・アスも加わった。
彼らは、中国系のギャングから誘拐されて働かされていた女性たちを助け出したり活躍していた。
ヒット・ガールは、かつての父の友人で今は育ての親になっているマーカスに諭されて、二度とヒット・ガールとして、暴力を振るわないと誓い、普通の高校生になろうと努力をしていた。
一方、父親を殺されたフランク・ダミーゴの息子の クリス・ダミーゴは、ザ・マザー・ファッカーと名乗り、キック・アスに復讐するため金で殺し屋たちを集めていた。
ザ・マザー・ファッカーは、まずキック・アスの仲間たちを襲いはじめた、最初にストライプスと彼のガールフレンドのナイト・ビッチが襲われた。
そして、ついにはキック・アスの父親にも彼らの手がのび、キック・アスも誘拐される。
やっと、ヒット・ガールがザ・マザー・ファッカー一味への復讐に動き出した...


メイキング





エリジウム / Elysium

2013-08-17 | 映画






マット・デイモンとジュディ・フォスター共演のSF作品
マット・デイモンは、丸坊主になっての演技。
ジュディ・フォスターは、今まで見たことのないような、傲慢で冷徹な嫌な女の役。
もう一人話題なのが監督のニール・ブロムカンプ。
アパルトヘイトを、哀愁漂うSF作品で表現したデビュー作「第9地区」が、いきなりアカデミー賞作品賞候補になった、南アフリカの監督。
彼の2作目にして、ハリウッドでのデビュー作が、今回の「エリジウム」。

「第9地区」と同様、ストーリーがいい。
まず、この監督らしく、わかりやすいメッセージが入っている。
健康と安全は、金持ちのもの。そして差別。
オバマ大統領の医療保険の政策に対し、「何で貧乏人の治療に、俺たちの金を使うんだ」と平気で主張する、ごくごく一般のアメリカの人たちは、この映画を見て何か思うだろうか。
見た目がラテン系だからと理由で、警察官が職質出来る馬鹿げた移民法を通した、アリゾナ州の保守派の人たちが、この作品を見て何か感じるだろうか。
そして、ちょっとベタだが、最初は自分の命のために必死だった男が、最後は愛する人とその子供のため、自分と同じ境遇の多くの弱った人のために、命を懸けて戦うラストはやっぱり感動する。

それと「第9地区」でもでた、モビールスーツがまたも大活躍。
そのうえ、手裏剣、刀、忍者が出てきて、この監督の、日本のアニメ、日本映画好きなのが想像される。

2154年、人間は2つの世界に分かれて住んでいた。
汚染され、暴力の絶えない地球に住む貧民層と、澄んだ空気、安全、富が保障された宇宙ステーション(エリジウム)に住む一部の富裕層と、地球を支配する政治家たち。
マックス(マット・デイモン)は、孤児院で育ち、荒んだ青春時代を過ごしたが、今は改心して、エリジウムや貧民層を管理するロボットや武器を作るアルマダイン社の工場で働いている。
エリジウムには、やはりアルマダイン社が開発した、医療ポッドという医療装置が各家庭に備えられていて、全ての病気やけがを治癒できるようになっていた。
劣悪な環境で病気やケガをする地球の人たちは、エリジウムの住人になること、医療ポッドで治療を受けるということが夢だった。
そして、そのニーズに答えてスパイダーと呼ばれる男が、違法に地球からエリジウムに飛行機を飛ばし、そのチケットを法外な値段で売っていた。
一方、エリジウムでは、デラコート防衛長官(ジュディ・フォスター)が、地球から貧乏人が入ってこないように、大統領の命令も無視して、残酷に侵入者を処罰していた。
大統領や他の官僚から、疎まれていたデラコートは、地球にいるアルマダイン社のフィクナー社長に命じて、エリジウムの管理システムをリセットし、その時に自分が大統領になれるプログラム作らせていた。
ある日、マックスは工場で、致死量の放射線を浴び、余命5日と診断され、即座に会社からも解雇された。
死にたくないマックスは、スパイダーのところに行き、エリジウム行きのチケットを懇願する。
エリジウムのシステムの情報を欲しがっていたスパイダーは、フィクナー社長の知識をマックスが盗むことを条件にエリジウム行きを約束する。
そのために、マックスは情報の記憶する回路を頭の中に埋め込まれ、武装するためにモビールスーツを体に直接ねじ止め装着される。(このシーン痛そうだった)
デラコートに依頼された、プログラムを自分の頭と直結した電子回路に記憶させたフィクナーが、エリジウムに向かう飛行機をスパイダーの部下とモビールスーツを直付けしたマックスが襲う。
フィクナーが襲われたことを感知したデラコートは、子飼いの殺し屋クルーガー(忍者)を救出に向かわせる。
死闘のすえ、フィクナーの情報を手に入れたが、クルーガーはマックスの幼馴染のフレイと彼女の娘を誘拐して、マックスをおびき寄せる...


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ワールド・ウォーZ / World War Z

2013-08-10 | 映画






ブラッド・ピット主演のゾンビ映画
ゾンビといっても、いつものようにゆっくり歩いて人間を襲うタイプではなく、この映画の奴らはその動きが早い。
いつも全速力。
視力はよくないが、音を聞きつけると、すぐに集団ゾンビが襲ってくる。
その数、数千、数万ゾンビ。
高い壁でも、その数の勢いで、ゾンビの上にゾンビが乗って、たちまち壁を乗り越えてくる。
倒す方法は頭を撃つしかないので、ひとゾンビづつ倒していっても、全く埒があかず、たちまちゾンビに噛まれてしまう。
いつもの地味なゾンビではなく、CG満載で、200億円近くを投入したゾンビ超大作。
それでも最終的に500億円近い興収がありそうなので、続編が出るかな。そんな雰囲気の終わり方だし。

世界のあらゆる地域で、人を凶暴なゾンビにするウィルスが蔓延しはじめる。
国連では、あと90日で人類が滅びると計算されていた。
そんな、ゾンビの感染源を見つけるために、ブラット・ピット演じる元国連捜査官(ジェリー・レイン)が嫌々立ち上がる。
本当に、嫌々だ。
何しろ、協力しなければ、折角避難したアメリカ海軍の空母から家族と一緒に降ろすと脅かされるのだから。
そして、ジェリーと一緒に感染源を調査する、細菌学者のファスバック博士は、調査先の韓国に着いた途端、間違って自分を撃って死んでしまう。
何の活躍もしないまま、死んでしまう。
次に調査に行った、エルサレムは、皮肉にも対パレスチナに築いた壁が、ゾンビの侵入を防ぎ、安全な街だった。
だが、民衆が浮かれて大声で歌ったために、ゾンビが怒涛の勢いで壁を駆け上がり、壁の脇にゾンビの山ができ、とうとうゾンビに侵入されてしまう。
ジェリーは、命からがら、エルサレムから民間機に乗って逃げるのびる。
エルサレムでゾンビから逃げる途中に、ゾンビ全員が無視し、無傷で助かった老人と痩せ衰えた男性を見た。
何故ゾンビに襲われない人間がいるのか考えるジェリー、その時、飛行中の飛行機の後方からゾンビが飛び出してきた... 


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