■花冠月例句会■

俳句雑誌「花冠」の月例ネット句会のためのブログ 管理 高橋句美子・西村友宏

8月月例ネット句会ご案内

2020-07-31 14:12:16 | 日記

●8月月例ネット句会ご案内●
①投句:当季雑詠(夏の句・秋の句)3句
②投句期間:2020年8月3日(月)午前6時~2020年8月9日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:8月9日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:8月10日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、8月10日(月)正午~8月14日(木)午後6時

○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之
コメント (14)
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7月月例ネット句会/入賞発表

2020-07-12 23:04:38 | 日記

■2020年7月月例ネット句会■
■入賞発表/2020年7月12日

【金賞】
11.四肢伸ばす風よく通る夏座敷/多田有花
すっきりと曇りのない快い俳句。風がよくとおる座敷は、夏には何よりも嬉しいところ。四肢を伸ばし、全身を伸ばせば、心身ともにくつろげる。自然の風にくつろげる夏座敷は、日本の良さ。(高橋正子)

【銀賞/2句】
39.桔梗のまず縦に割れひらきそむ/川名ますみ
観察がユニークで端正な句。典雅な楽曲を分析したような印象を受ける。作者は今、闘病中のピアニストだが、曲を弾く前には、楽曲を分析されるのであろうか。そんなことを思った。(高橋正子)

40.鮎ふっくら焼けて塩味清々し/髙橋句美子
「ふっくら焼けて」の「ふっくら」に作者らしさが見える。塩を打って焼かれた鮎は、遠火でふっくらと焼かれて、塩味がほどよく、口にすがすがしい。香魚と言われる鮎の塩焼きである。(高橋正子)

【銅賞/3句】
32.雨水の滝なす峠合歓の花/柳原美知子
合歓の花が咲くころは、梅雨も末期になり、雨水も峠に滝となって落ちる。優しい合歓の花を煽るかのような荒々しい滝が対比され、景色がリアルになった。(高橋正子)

18,しそを摘む雨にぬれてる手でつまみ/祝 恵子
しその葉がやわらkに育つころは、梅雨の最中。自然、しそを摘む手も雨に濡れている。しそも、摘む人も濡れて、水に潤う日本の生活がよく詠まれている。(髙橋正子)

25.カサブランカの白へまっすぐ朝陽差す/古田敬二
芳香を放つ大きな百合のカサブランカ。まっ白なカサブランカは存在感もたっぷり。朝陽は迷いもなく、白いカサブランカへ差す。カサブランカは、日本の山百合から作られた花と聞く。(高橋正子)

【高橋信之特選/7句】
11.四肢伸ばす風よく通る夏座敷/多田有花
日毎に暑さが募り籐蓆を敷き、葭戸を入れ、縁側には青簾を掛け、籐椅子も置き、夏暖簾に架け替え、ようやく夏座敷を設え終えました。戸をあけ放てば風も良く通り、仰のけになって四肢を伸ばします。夏用に建てられた日本家屋の醍醐味ですね。 (桑本栄太郎)
風がよく通るだけで気持ちの良い夏の座敷。自然の素晴らしさのひとこまです。 (高橋秀之)

25.カサブランカの白へまっすぐ朝陽差す/古田敬二
明るいカサブランカが清々しいです。 (髙橋句美子)

33.雨雫手に受け今朝のトマト摘む/柳原美知子
雨上がりの朝なんでしょう。トマトを摘もうとすると雨雫も手の中に受けてしまう。朝の天気の良さとトマトの瑞々しさが合わさって伝わってきます。 (高橋秀之)

40.鮎ふっくら焼けて塩味清々し/髙橋句美子
串刺しにして炭火で焼かれた鮎の香りが漂ってきそうです。熱々をそのまま頬張ればぱりっとした鮎の皮とそこに打たれた塩の味が口の中に広がります。(多田有花)
五感を豊かに働かせ見事に鮎を詠みあげていると思う。作者の清々しい日常が匂う。 (吉田晃)
夏の風物は鮎が一番。尾びれに化粧塩を付けてふっくら焼きあがった鮎。頭からかぶりつく鮎はほろ苦く何とも言えぬ味である。 (古田敬二)

15.休日の港に一艘ヨットくる/高橋秀之
18,しそを摘む雨にぬれてる手でつまみ/祝 恵子
39.桔梗のまず縦に割れひらきそむ/川名ますみ

【高橋正子特選/7句】
20.細道へ揚羽を誘う朝の風/西村友宏
細道を抜けると田や畑に出るのかも。風が誘って連れて行ってくれてるのでしょうか。 (祝恵子)

11.四肢伸ばす風よく通る夏座敷/多田有花
15.休日の港に一艘ヨットくる/高橋秀之
18,しそを摘む雨にぬれてる手でつまみ/祝 恵子
32.雨水の滝なす峠合歓の花/柳原美知子
33.雨雫手に受け今朝のトマト摘む/柳原美知子
40.鮎ふっくら焼けて塩味清々し/髙橋句美子

【入選/14句】
02.浮雲もまた旅人や心太/小口泰與
夏空に流れゆく浮雲をながめ、無心に心太を食べる旅にあるような涼し気な境地が思われます。 (柳原美知子)

07.荒梅雨や底の抜けたる天の闇/桑本栄太郎
最近の九州、岐阜、長野の豪雨を、底の抜けたる天と表現したのが上手い。(廣田洋一)

08.いさり火の隠岐の闇へと夏ともし/桑本栄太郎
故郷の海岸から沖をご覧になったら、漁火が見えたのですね。沖には壱岐があります。日本海の海の暗さと波の音、沖にきらめく漁火、大きな景色を感じます。 (多田有花)

14.伊賀上野梅雨の晴れ間の芭蕉館/高橋秀之
鉄道に乗って出かけられるのがご趣味です。梅雨の晴れ間のお休みの一日、伊賀上野までお出かけになったのでしょう。地名がよく生きています。 (多田有花)

16.ひまわりや学童保育の子等帰る/祝 恵子
学童保育の子らが帰る様子を見守るように大きなひまわりが咲いている清々しい夏の光景が思い浮かびます。 (高橋秀之)

27.雨あとのよく伸びている草むしり/古田敬二
雨の後は草もよく伸びてくるのも自然を感じる瞬間です。そんな草むしりは大変でもあり自然に触れるひとこまでもあります。 (高橋秀之)

37.泰山木咲けばひかりの弾けたり/川名ますみ
大きな白いタイサンボクの花が弾けると、それはそのまま光が弾けたようです。ある種の驚きをもって花を見つめておられる様子がわかります。 (多田有花)

04.漁師らの喜々たる声やかつお船/吉田 晃
05.高階へ影のぼりゆく梅雨の月/吉田 晃
10.降る音に取り囲まれて梅雨深し/多田有花
13.蝉の声近くに在宅勤務の朝/高橋秀之
29.若き日の友の夢見る夏の夜/廣田洋一
30.溜池の雨音激し蓮の花/ 廣田洋一
31.波音へ昼顔ひらく白砂踏む/柳原美知子

■選者詠/高橋信之
22.鶏の朝の一声夏休み
23.夏休み窓の遠くに野が拡がり
24.六月の朝さわやかに陽が昇る

■選者詠/高橋正子
34.緑陰に水のごとくに日の斑
明るい初夏の日射しの中の緑したたる木立の陰。木陰に織りなす木漏れ日の縞が水の流れのごとくに美しい。素敵な句ですね。(小口泰與)

35.向日葵を人のごとくに風雨打つ
36.初蝉は何蝉の声短すぎ

■互選高点句
●最高点(7点)
40.鮎ふっくら焼けて塩味清々し/髙橋句美子

※コメントのない句にコメントをお願いいたします。
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■7月月例ネット句会清記■

2020-07-12 17:22:40 | 日記

■7月月例ネット句会清記■
2020年7月12日
14名(42句)

01.手花火や小犬買いたし我が髪膚
02.浮雲もまた旅人や心太
03.凌霄や噴煙天を驚かす
04.漁師らの喜々たる声やかつお船
05.高階へ影のぼりゆく梅雨の月
06.夏空へ飛び発つ少女沈下橋
07.荒梅雨や底の抜けたる天の闇
08.いさり火の隠岐の闇へと夏ともし
09.掘割の高瀬舟ゆく鴎外忌
10.降る音に取り囲まれて梅雨深し

11.四肢伸ばす風よく通る夏座敷
12.絵日傘が長き陸橋渡りゆく
13.蝉の声近くに在宅勤務の朝
14.伊賀上野梅雨の晴れ間の芭蕉館
15.休日の港に一艘ヨットくる
16.ひまわりや学童保育の子等帰る
17,合歓の花ここまで歩いて3千歩
18,しそを摘む雨にぬれてる手でつまみ
19,打水に燥ぐ園児の靴光る
20.細道へ揚羽を誘う朝の風

21.ピーマンの瑞々しさに母喜々と
22.鶏の朝の一声夏休み
23.夏休み窓の遠くに野が拡がり
24.六月の朝さわやかに陽が昇る
25.カサブランカの白へまっすぐ朝陽差す
26.梅雨上がるまだ鳴っているさだまさし
27.雨あとのよく伸びている草むしり
28.垣根よりひょいと出で来し揚羽蝶
29.若き日の友の夢見る夏の夜
30.溜池の雨音激し蓮の花

31.波音へ昼顔ひらく白砂踏む
32.雨水の滝なす峠合歓の花
33.雨雫手に受け今朝のトマト摘む
34.緑陰に水のごとくに日の斑
35.向日葵を人のごとくに風雨打つ
36.初蝉は何蝉の声短すぎ
37.泰山木咲けばひかりの弾けたり
38.ひかり降り泰山木の花に散る
39.桔梗のまず縦に割れひらきそむ
40.鮎ふっくら焼けて塩味清々し

41.雷鳴の聞こえぬ夜がふけている
42.洗濯物窓にかかりて梅雨の朝

※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。
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7月月例ネット句会ご案内

2020-07-06 22:48:51 | 日記

●7月月例ネット句会ご案内●
①投句:当季雑詠(夏の句)3句
②投句期間:2020年7月6日(月)午前6時~2020年7月12日(日)午後5時
③投句は、下の<コメント欄>にお書き込みください。
※どなたでも投句が許されます。

▼互選・入賞・伝言
①互選期間:7月12日(日)午後6時~午後10時
②入賞発表:7月13日(月)正午
③伝言・お礼等の投稿は、7月13日(月)正午~7月16日(木)午後6時

○句会主宰:高橋正子
○句会管理:高橋信之
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